みなさんこんばんは、鷹です!
私は8月12日(月)~15日(木)までお盆休みを頂いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
前半は非常に天気も良く、子供たちと川遊びやカブクワの飼育にと、あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、最終日の今日になってまたしても西日本は大変なことになっていますね。
昨年も西日本では台風で甚大な被害が出てしまいましたが、このお盆の帰省ラッシュの真っ只中に、またしても大型の台風10号が西日本を通過しようとしています。
今更私がどうこう言うまでもありませんが、自然の力は強大です。
昨年の教訓をよく思い出し、万全の対策をしていきたいと思います。
さて、それではカブクワ飼育の本題へ。
6月下旬から羽化ラッシュを迎えた『本土ヒラタクワガタ』たちですが、7月中旬までに全て羽化・掘り出しを完了しましたので、昨年のブリードのまとめとして、羽化状況のご報告をさせて頂きたいと思います。
目次
2018年・本土ヒラタクワガタのブリード
さてそれでは羽化状況のご報告の前に、さすがに1年以上も経過しているため、2018年の本土ヒラタクワガタのブリードについて再度、ご説明させて頂きます。
一昨年のブリードがうまくいかなかったこともあり、昨年は様々な考えやブリード・幼虫飼育の考察の意味も込めて、3ライン体制でブリードに挑みました。
H-3ライン(CBF1)
- オス=WD 約40㎜ 2016年採集
- メス=WF1 約33.6㎜2017年3月羽化
このペアは同産地・別血統の組み合わせになりますが、ご覧の通りかなり小型のオスを使って、生まれてくる子たちの考察を行ってみようというラインです。
またメスもあえて小型のメスを使っています。
H-4ライン(CBF2)
- オス=WF1 約57.8㎜ 2017年4月羽化
- メス=WF1 約35㎜ 2017年4月羽化
こちらは本土ヒラタクワガタとしては、オス・メス共にほぼ標準的な大きさではないでしょうか?
このペアは同血統・兄妹ということで、累代でのブリードの考察になります。
H-5ライン(CBF1)
- オス=WD 約65㎜
- メス=WF1 約35㎜
そして最後にこちらのラインは、オス・メス共に飼育個体の中で最大の2頭を使い、最も大型を目指したラインになります。
ちなみに昨年のブリードに使用した成虫たちは大阪産で、知人から譲り受けた個体と、同じく同産地で採集されたメスから得られた幼虫を、我が家で成虫まで羽化させた個体になります。
また3ラインのメスは全て同血統の姉妹になります。
羽化状況のまとめ
それでは羽化状況を、各ラインごとにご報告していきたいと思います。
H-3ライン
オス
こちらは最終的に5頭のオスが羽化してくれました。
ちなみに羽化日と体長は、
- 6月2日:60㎜
- 6月6日:62㎜
- 6月13日:62㎜
- 6月15日:62㎜
- 6月16日:63㎜
となっており、こちらが最大の63㎜のオスになります。
メス
メスは最終的に6頭飼育していたのですが、羽化不全等もあり完品羽化できたのはこちらの4頭です。
- 5月27日:37㎜
- 5月31日:37㎜
- 5月31日:36㎜
- 6月1日:38㎜
H-3ラインまとめ
このH-3ライン、親は2頭共最も小さかったのですが、オスは全て60㎜オーバー、そしてメスも36㎜~38㎜ということで、親越えはもちろんのこと、3ライン中で最も大型のラインとなってしまいました。
実は先程ご紹介した63㎜のオスが3ライン中で最も大きなオスで、6月1日に羽化した38㎜のメスが最も大きなメスでした。^^;
と、H-3ラインのまとめをご報告すると残りの2ラインがつまらなくなってしまうかもしれませんが、比較考察ということで続いてH-4ラインです。
H-4ライン
オス
H-4ラインのオスは4頭ですが、まず7月11日に3頭を掘り出し、
残りの1頭は7月3日羽化だったため、7月17日に掘り出しを行いました。
- 6月2日:52㎜
- 6月12日:58㎜
- 6月19日:60㎜
- 7月3日:59㎜
ということでこのラインの最大はこちら、
6月19日羽化の60㎜です。
メス
メスは7月の掘り出し時点ではこちらの3頭ですが、
昨年の10月~12月にかけて3頭が早期羽化しているため、羽化状況をまとめると以下のようになります。
- 10月27日:32㎜
- 11月5日:31㎜
- 12月30日:33㎜
- 5月27日:33㎜
- 5月30日:35㎜
- 6月1日:34㎜
H-4ラインまとめ
こちらのラインでは6月2日に羽化した52㎜のオスが、掘り出しから1週間程で☆になってしまいました。
そのためオスは58㎜~60㎜の3頭ということですが、かろうじて『親越え』、というよりは『親とほぼ同じ大きさであった』と考えた方が良さそうです。
またメスに関してはやはり早期羽化組が31㎜~33㎜と一回り小さく、5月以降の羽化組はオスと同じく、親とほぼ同じ大きさとなりました。
それでは最後にH-5ラインです。
H-5ライン
オス
このラインはオス・メス共に最も数を確保できており、オスは最終的に6頭でしたが、1頭は羽化不全だったため5頭という結果になりました。
- 6月8日:57㎜
- 6月8日:59㎜
- 6月8日:59㎜
- 6月12日:60㎜
- 6月18日:61㎜
ということで残念ながら『大幅に』親越えならず。^^;
最大はこちら、
このラインのオスでは最も遅く、6月18日に羽化した61㎜でした。
メス
このラインでもメスは昨年2頭が早期羽化しており、それを除くと残りは7頭の予定でした。
が、1頭はこちら、
オスでした!^^;
先程のオスの羽化で既にご紹介していますが、なんとメスと思い込んで500㏄で羽化させてしまいました。
羽化不全もなく完品羽化してくれたのは良かったのですが、これでは大きく育つこともできませんね。^^;
気を取り直してメスの羽化状況です。
- 10月27日:32㎜
- 10月27日:33㎜
- 5月27日:37㎜
- 5月28日:36㎜
- 5月29日:35㎜
- 5月31日:37㎜
- 5月31日:36㎜
- 6月2日:37㎜
H-5ラインまとめ
このラインでは残念ながら、オス親の大きさが全く受け継がれていないようで、むしろH-4ラインと似たような羽化状況となっています。
これはひょっとするとメス親の遺伝子が強く反映されているのかもしれませんが、それはメスの羽化状況にも表れているように思えます。
というのは早期羽化の2頭を除き、5月以降に羽化したメスたちは全てメス親と同等、もしくは上回っています。
これもとても興味深い結果となりました。
最後に
この1年間、3ライン体制で本土ヒラタクワガタのブリードにチャレンジしてきましたが、今後の様々な種でも参考になるような、非常に興味深い結果を得ることができました。
H-3ラインはこちらの想像を全く超えてくれただけではなく、今後さらに大きくなる可能性も秘めているのではないでしょうか?
H-4ラインは親の特徴を色濃く受け継いでいますが、よほどのことがない限り大きな変化はいられないような気もします。
そしてH-5ラインはオス親の特徴こそ現れなかったものの、大型のメスの可能性が秘められていると思います。
これまでの飼育経験で本土ヒラタクワガタは羽化した年より、一冬を越した方がより多く、そしてスムーズに産卵してくれます。
そのため今年羽化した子たちは来年に備えて大事に飼育していきたいと思いますが、ペアリングの組み合わせについては現在検討中です。
昨年は『常温』、そして産卵セットから羽化までDOSさんの3次発酵クワガタマットを使用した『マット飼育』に徹底しましたが、次期は本格的に大型を目指してチャレンジしていきたいと思います。
ただ、、、、
あまりにも数が多すぎるため、もう少し涼しくなったら里子に出す予定ですので、その際はよろしくお願い致します。<m(__)m>
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