みなさんこんばんは、鷹です!
今年我が家で誕生したパラワンオオヒラタクワガタとスマトラオオヒラタクワガタの幼虫たちですが、特にスマトラオオヒラタクワガタは割り出し当初からブヨブヨ病に悩まされたものの、生存できた幼虫たちは何とか順調に育っています。
ところで1本目の菌糸ビン投入はほとんどの個体が3月下旬~4月中頃だったため、中にはかなり食痕が広がったものや菌糸の劣化が見られるものが現れてきました。
そこで先日、菌糸ビンの交換を行いましたので、今回はその様子についてご報告させて頂きたいと思います。
なお、今回は使う菌糸ビンを2種類用意しましたので、2記事に分けてご報告させて頂きます。
目次
XL-POT 1400㏄
まず最初はこちらの菌糸ビンから。
今回の交換予定は、スマトラオオヒラタ2頭・パラワンオオヒラタ8頭の、合計10頭になります。
今回はそのうち5頭の菌糸ビン交換を先行して行いますが、これらは事前の観察で『オス』と判断した幼虫になります。
もちろん菌糸ビンを掘り返して雌雄の判別をしたわけではなく、ボトルの外から見える幼虫の大きさから判断したものです。
しかし中には数日観察していてもボトルの側面に姿を現してくれない幼虫もおり、数頭は推測で雌雄の判別をしたのですが、さてその結果はどうだったのでしょうか?
ちなみに今回使用する菌糸ビンはこちらです。
いつも愛用しているcharmさんで販売されている、XL−POT 1400ccです。
現在飼育しているパラワンオオヒラタとスマトラオオヒラタの幼虫は、全て1本目はXL−POT 800ccを使ったため、このグループは成虫になるまでXL-POTを使用してみたいと思います。
今回交換予定の5頭は事前に全て『オス』と判断していたため、今後の成長のことも考えて新たな菌糸ビンは少し大きめの『1400㏄』を用意してみました。
菌糸ビンの交換
菌糸ビンの準備
それでは早速、菌糸ビンの交換作業をはじめますが、その前に新しい菌糸ビンの下準備について。
新たに使用する菌糸ビンは必ず現在幼虫を飼育している環境と同じ場所に置き、2,3日~1週間温度慣らしをします。
これは幼虫の生活環境をできるだけこれまでと同じようにすることで、幼虫が新しい菌糸ビンに馴染みやすくするためと、菌糸や環境の変化によって起こる事故をなるべく起きないようにするためにとても重要なことです。
今回、私は6日間菌糸ビンの慣らしを行いましたので、早速、フタを開けて下準備に取り掛かります。
ところがフタを開けてみると、
全ての菌糸ビンにぎっしりときのこが生えてしまっています。
さらにアップで見てみると、
かなりひどく見えますね。^^;(カビも生えてるし)
実はこれは新たに菌糸ビンを使い始める際には時々見られることで、はじめてみた時は少し驚いてしまいますが、何も慌てる必要はありません。
未使用の菌糸ビンであればきのこが生えているのは大抵表面のみなので、きれいに取り除いてあげれば使用には差支えありません。
またXL-POTはあらかじめ中央に幼虫が潜り易くするための穴が掘られていますが、これから出てくる幼虫たちはそこそこ大きな感じもしていますので、潜り易いようにさらに穴を大きくしておきます。
これで下準備は完了ですので、次に幼虫を現在使用している菌糸ビンから取り出していきます。
1本目 パラワン
それではまずはこちらから、
すでに菌糸ビンの半分くらいまで食痕が広がっており、上部には菌糸の劣化が見られます。
底の方に幼虫の姿が見えていますので、これを目指して掘り進めていくと、
幼虫が出てきました。
さらにビンの中央付近はほとんど食痕になっています。
で、そのまま一気に取り出してみます。
想像以上の大きさです!
いつも幼虫の掘り出し等に使っているスプーンと比べてみると、
もはやスプーンに乗りきらない程の大きさです。
ところで気になる体重の方は、
なんといきなり1頭目から32gもありました。
1本目の菌糸ビン投入が3月下旬だったため、約3か月強でここまで立派に育ってくれていました。ここからどこまで成長してくれるかで成虫の大きさは変わってきますが、これは少し期待が持てそうです。
が、あまり長時間観察していても幼虫に良くありませんので、速やかに新居の方へ移動してもらいます。
1400㏄の菌糸ビンでも、少し小さく見えてしまうほどです。
2本目 パラワン
1本目からそこそこの幼虫が出てきたことに気を良くし、続いて2本目に取り掛かっていきます。
こちらは外から見る限りでは、半分以上食痕が広がっています。
さらに横から見てみると、
かなり大きな空洞が広がっているのも確認できます。
ということで期待を込めながら掘り進めていくと、
そこそこ大きな幼虫の頭部が見えてきました。
ここから先は大きな空洞になっているようですので、周りの菌糸を取り除き一気に幼虫を取り出してみます。
先程の幼虫より一回り小さいですが、それでもそこそこの大きさです。
で、体重はと言うと、
やはり一回り小さかったですね。それでも28gありました。
ということで新居にお引越しです。
3本目 パラワン
どんどん進めていきます。
こちらは食痕の広がり具合はそこそこですが、上部の菌糸の劣化が気になるビンです。
また横から見る限りでは、先程の2頭ほど大きくなさそうですが、
ちらっと頭部が見えましたが、やはりさらに一回り?二回りほど小さいようです。
幼虫の体が全部確認できるぐらいまで掘り返してみると、
う~ん、、、想像以上に小さかったですね。^^;
これは卵巣らしきものも見えますし、ひょっとしてメスでしょうか?
とにかく体重を測ってみましょう!
18g、、、、やっぱりメスでしょうか?(頭はそこそこ大きいのですが、、、)
これは雌雄の判断ミスの可能性もありますが、とりあえず用意してあったので1400㏄に入れておきます。
4本目 パラワン
次は少し訳アリの菌糸ビンです。
というのはこまめに観察していたのですが、幼虫が姿を見せてくれなかったのです。
で、いざ交換!という時になってようやく見えたのですが(上の画像)、またしてもかなり小さそうです。^^;
とにかく掘り出してみることにしましょう。
、、、、やはり思った通りでした。^^;
体重もやはり14gしかなく、先程の18gの幼虫と比べてみても、頭部もかなり小さいです。
ただこの幼虫は4月の中旬に1本目に投入していますので、これからまだまだ大きく、、、、、ならないかな?^^;
とりあえずこちらも、事前に用意しておいた1400㏄に投入です。
余裕で穴の中に入っていきますね、、、、、
5本目 スマトラ
さて、今回の菌糸ビン交換の最後は、3月に2頭のみ菌糸ビンに投入したスマトラオオヒラタのうちの1頭です。
こちらは間違いなくオスのようです。
少し見えにくい画像になってしまいましたが、頭部もかなり大きいです。
さて、体全体が見えるまで掘り起こしてみると、
やはり大きいですね!
期待を込めて体重測定です。
やはり思った通りでした!30gです。
今回菌糸ビンを交換した幼虫たちの中でも、パラワンを含めても2番目の大きさです。
で、1400㏄に入れてみると、
ちょっと穴が小さすぎたかな?^^;
この後、1時間ほどかけて、ゆっくりと菌糸ビンの中に潜って行きました。
最後に
というわけで先行して5頭の菌糸ビンを交換してみましたが、やはり大型種であるパラワンとスマトラの幼虫ですね。その成長スピードにびっくりです。
今回の幼虫たちは孵化が2月下旬から3月初旬ですので、概ね3か月~4か月経過ということになります。成虫になるまではおよそ10か月~12か月は必要だと思われますので、まだまだ大きく育ってくれるのでしょうか?
今後が楽しみです。
また、1本目の菌糸ビン投入から時々観察を続けていたのですが、パラワンは本土ヒラタクワガタと同じように菌糸を食べながら移動する傾向が強いようです。
それに対しスマトラは、オオクワガタの幼虫でも見られますが、頻繁に動くというより居食いの傾向が強いように感じました。
今回飼育している分でたまたま見られた傾向なのかもしれませんが、とても興味深いことですので、今後も観察を続けていきたいと思います。
今回はパラワンオオヒラタクワガタとスマトラオオヒラタクワガタの菌糸ビン交換①をご報告させて頂きましたが、次回は②をご報告させて頂きます。
またこれまでのパラワンオオヒラタクワガタとスマトラオオヒラタクワガタの飼育経緯は、下記のリンクやそれぞれのカテゴリーからもご覧いただくことができます。
興味があれば覗いてみて下さいね。
コメント