みなさんこんばんは、鷹です!
1月26日は寒波が到来し、日本全国で大雪やこの冬一番の最低気温を記録したようですが、ここ大阪でも非常に寒い1日となってしまいました。
さすがに外気温が5℃前後になると仕事も辛くなってきますね。^^;
まあそれでも帰宅してカブクワたちの世話をしていると、そんな辛さも一気に吹き飛んでしまいますね。^^
さて、今回は今年初となる『スマトラ』・『タランドゥス』以外の飼育報告です。
目次
ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの羽化
昨年のブリードでなんとか4頭の幼虫を確保できたローゼンベルクオウゴンオニクワガタ。
タランドゥス同様、カワラ菌糸での飼育で戸惑いの連続でしたが、なんとか第1号のメスは11月20日に無事羽化してくれました。
そしていよいよ残りは上の記事でご紹介した3頭ということになりますが、2頭は菌糸ビンの側面から蛹室が見えていたためそれぞれ12月22日と26日に羽化を確認。1頭は側面から全く様子が見えないため、1月2日に全て掘り出してみることにしました。
まずは羽化を確認できているこの2頭。
これだと見えにくいので、もう少し穴を広げてみます。
こちらも完品ですね!
しかもなかなか大きそうな気がします。早速測ってみると、
やはり50㎜を少しオーバーしていました。^^
続いて2頭目、
ちょっと見えにくいですがこちらはやや小ぶりなようです。とりあえず取り出してみると、
やはり約47㎜でした。
とりあえずこの2頭は1ヶ月以上休眠すると思われますので、しばらくはこちらで管理していきたいと思います。
そして最後の1頭。
こちらは11月8日に投入してから、側面には全く食痕が見えていません。
そのため中央部に蛹室を作っているものと思われますが、果たして結果は?
確かに中央部にいることはいたのですが、すでに☆になり黒く変色しています。
この様子だと☆になってからそこそこの時間が経過しているものと思われますが、これは完全に菌糸ビンの交換タイミングを誤ってしまったものと思われます。
たった4頭のローゼンベルクオウゴンオニクワガタの幼虫飼育でしたが、結局3頭が完品羽化してくれ、1頭が☆になってしまうという結果となりました。
元々数が少なかっただけに非常に残念です。
そしてこの時点で『オールメス』が確定。^^;
やはり予想した通りの結果となってしまいました。
ご紹介できなかった別血統のローゼンベルクオウゴンオニクワガタ
で、ここからが今回の記事の本題になります。
というのはこちら、
実はこちら、
『ご紹介できなかった別血統のローゼンベルクオウゴンオニクワガタ』
になります。
ローゼンベルクのブリードは2ペアでスタートしましたが、十分な卵や幼虫を取れないうちに成虫たちが次々と☆となってしまいました。
しかしとても魅力的なクワガタでどうしても諦めることができず、少し遅れて『最後のチャレンジ』として1ペアを追加購入しました。
このペアはオスが48㎜、メスが53㎜ということでかなりメスの方が大きかったのですが、一応ペアリングは成功。
その後メスを産卵セットへ投入しました。
で、割り出しを行ったのが昨年の4月12日。
ご覧のように削りカスがたくさん出ており、かなり期待しながら割り出しを行ったのですが、穿孔後、一度も姿を見せなかったメスは、
カワラ菌糸レイシ材の中で☆になっていました。
ただ割り出しを行ったところ、
予想に反したくさん産んでくれており、17個の卵を回収することができました。
その後卵は次々と孵化、
とここまでは良かったのですが、何分この頃はタランドゥスもオウゴンオニクワガタも飼育を始めたばかりで、管理方法も良く分かっていません。
幼虫で回収できればそのままカワラ菌糸プリンカップに入れるのですが、孵化したばかりの幼虫を菌糸に投入するのは少し抵抗もあったため、とりあえずは微粒子マットで管理していました。
が、どうもこれが良くなかったようで、結局生き残った幼虫は1頭のみ。
それが先程冒頭で紹介したこちらになります。
本来ならブリード開始時にご紹介する予定でしたが、あまりに幼虫の生存率(私の管理)が悪く、この幼虫もすぐに☆になってしまうと思っていました。
そのためこのラインはあくまでも『飼育経験』としておき、ローゼンベルクの飼育報告は4頭の幼虫飼育のみで進めさせて頂いておりました。
が、予想に反してこの1頭のみ残された幼虫は順調に成長してくれ、12月下旬に蛹化。
外からは中の様子が見えにくかったため1月2日に天井掘りしたところ、
なんとオスであることが判明しました!
そして1月21日には無事羽化。
その後の様子はこんな感じです。
上の画像だとオスであることがお分かりいただけるでしょうか?
こちらは逆さまになって腹部を乾燥させているところです。
同じく逆さまになっていますが、大あごが確認できますね。
ということで、
『ご報告できずに申し訳ありませんでした<m(__)m>』
あえて隠すつもりはなかったのですが、、、
- あまりにも管理がうまくいかなかったこと
- 半分以上は生存を諦めていた幼虫だったこと
- 気が付けば孵化から数カ月が経過しており、多種の飼育・ブログ報告で手が回らなかった
というのが『私の言い訳』です。^^;
で、話題を変えてこのオスですが、オス親が短歯だったにも関わらず、嬉しいことに長歯です。^^ローゼンベルク特有の大あごが外に向かって湾曲しています。
体長はおそらく60㎜前後でしょうか?
もうすでに掘り出して全体を見てみたい、体調を測定してみたい衝動に駆られていますが、ここは貴重なオスでもあるのでグッとこらえたいと思います。
次世代へ、そして補強
さて、なんとかオスが1頭羽化してくれたことで、オス1頭・メス3頭を確保することができました。
これでなんとか累代にはチャレンジできそうですが、これまでの羽化日を改めて振り返ってみると、
- 11月20日 53㎜ メス
- 12月22日 47㎜ メス
- 12月26日 50㎜ メス
- 1月21日 オス
ということになりました。
羽化ずれは最大でおよそ2ヶ月でオオヒラタやタランドゥスであれば問題ないでしょうが、私がこれまで飼育したローゼンベルクの成虫は、全て半年以内に☆になってしまいました。
これは入手した個体がブリードされたものではなく現地飼育だったことも影響しているのかもしれませんが、それでも短命のような気がしてなりません。
それに加え、
最初に羽化したメスはちょうどオスが羽化したころから、すごい勢いでゼリーを食べるようになってしまいました。
オウゴンオニクワガタは他のクワガタでは見られない形状・体色などから、個人的には継続して飼育を続けていきたいと考えており、ちょうどこのタイミングでヤフオクに出品されているのを発見!
こればっかりは衝動を抑えきれませんでした。^^;
というわけで新たにやってきたのがこのペアです。
オスはまだ少しゼリーをなめ始めたところですね。
メスはすでに後食を開始しています。
ちなみに大きさは、
オスが61~63㎜ぐらい、
メスは47㎜前後です。
ちょうど私が飼育している個体と産地が同じということもあり、ブリードに都合が良かったのも今回購入に踏み切った理由です。
最後に
これで我が家の4頭と新たに迎え入れた2頭、オス=2、メス=4という飼育体制になりました。
なんとか次世代につないでいける形にはなりましたが、やはりブリードを成功させなければ話になりません。
まずはとにかく焦らず、じっくりと成熟を見計らって、ペアリングからはじめていきたいと思いますが、おそらく3月~4月以降でしょうか?
それまではこの独特なクワガタを思う存分鑑賞しておきたいと思います。^^
コメント
鷹さんこんにちは。
ローゼンベルクの記事を読んでるうちに飼育してみたい衝動に駆られています(笑)独特の顎してますが、横から見るとなんともカッコいいですね。タランドゥスに続きローゼンベルクも良いなーと、増種欲が止まりませんが、パラワンとスマトラの飼育が落ち着いたらですけど。
卵の管理が飼育の方向性を大きく変えてしまった様ですが、残ったのがオスで羽化までもっていけたのは素晴らしいです。これで累代も行けますね。頑張って下さい。
よく卵をティッシュに乗せる方を見ますが、私は小さいタッパーケースの横から見える様に卵を配置して上からマットで覆ってます。プリンカップでも同じように孵化したのが目視確認できる様にして管理してます。どうもティッシュの水分に自信がないのと、せっかくマットに産んでくれたのに孵化したらティッシュの上ってなんか可哀想かなと(笑)ちなみに、これで孵化した幼虫が☆になったことはありません。少し幼虫が育ったら菌糸カスを入れた瓶で多頭飼いします。菌糸カスに入れる理由は、共生菌が多いからです。どうやら共生菌が幼虫の消化及び発育に影響を与えるそうです。ブヨブヨに悩まされた私はこの方法にたどり着いてから、ブヨブヨはもちろん若齢幼虫の☆はゼロです。菌糸瓶に入れても問題無いサイズになったら、個別飼育に移してという感じです。
初心者に毛が生えた程度の私のやり方なので参考になるかわかりませんが(しかも飼育した事ないローゼンベルクで)、オオヒラタでは結果を残してるのでお薦めです。
インフルエンザが猛威をふるってるようですね。私も先日久しぶりに高熱でダウンしましたが、インフルエンザでは無かったようです。鷹さんもお体ご自愛下さい。ブログ楽しみしてます。頑張って下さい。
都内父さん様
こんばんは。
大変詳しいご説明、ありがとうございます。
オオヒラタやオオクワガタであればマットでも大抵孵化してくれ
そのままほとんどが潜っていってくれますが、
タランドゥスやオウゴンオニクワガタは『カワラ菌糸でしか育たない』という先入観があり、
卵や初齢幼虫の管理は試行錯誤の連続でした。^^;
しかしこのことが良い経験となり、
それ以降のタランドゥスでは非常に順調に幼虫が育ってくれています。
事前に下調べしてみたところ、
タランドゥスやオウゴンオニクワガタは卵を採卵される方と
幼虫になってから回収される方がいるようです。
どちらも賛否両論、一長一短があるようですが、
これ以降私は産卵セットの割り出し日を少し遅らせ、
必ず幼虫に孵化してから回収するようにしています。
そして回収した幼虫は産卵木の削りかカスと、
菌糸ブロックを表皮を削ったものを入れて管理しています。
そうすると菌糸ビンが完成するまでの食事にも困らないようで、
生存率がグッと上がるようになってきました。^^
本当にクワガタブリードは色々なことを経験しなければうまくいかないものです。
今後もできるだけ詳しく飼育状況をご報告していきますので、
都内父さん様もお気付きの点があれば、どんどんコメントしてくださいね。^^
高熱、大変でしたね。
私の周りでもインフルエンザだけではなく、体調を崩してしまう人が続出しています。^^;
私はどういうわけか絶好調状態が続いていますが、油断は大敵ですね^^