デリカスペースギアの燃費は不正されたものだったのか?燃費について考えてみる

連日報道されている三菱自動車の燃費不正問題

不正が見つかった軽自動車『ekワゴン』などの4車種以外の他に9車種でも実測を行っていなかったことが発覚したり、これとは別に1991年以降、違法な走行試験を繰り返していたことも発覚し、ますます社会に大きな影響を与えています。

そんな中5月11日午後5時30分より三菱自動車による会見が行われ、これには相川哲郎社長のほか、益子修会長も出席しました。

この会見の詳しい内容は上に動画を掲載したので参考にしてください。

ところで今回の本題はですが、以前の記事にも記載したように私は三菱自動車の車『デリカスペースギア』を所有、愛用しています。

このことから『デリカスペースギアも不正されていたのか?』とのご質問を多くいただいたため、今回は『デリカスペースギアの燃費』『燃費とは?』について考えてみたいと思います。

スポンサーリンク

目次

燃費とは?

今更で恐縮ですが、まずは改めて『燃費』についてご説明させて頂きたいと思います。

燃費=正式には『燃料消費率』とのことです。一般的にはガソリン(ガソリンエンジン)、軽油(ディーゼルエンジン)1ℓ当たりの走行距離で表示されています。

例を挙げれは

  • 10㎞/ℓ
  • 20㎞/ℓ

といったもののことです。これは当然のことですが、数値が上がれば上がるほど『燃費が良い』と言われます。

ちなみによく使われる言葉で、少しややこしいものがありますね。

  • 低燃費燃料消費量が少ないため、燃費が良いの意味
  • 高燃費燃料消費量が多いため、燃費が悪いの意味

先の燃料消費率を頭に入れて考えると、ついつい逆の意味に捉えてしまうことがあるので、これはしっかり理解しておきたいところです。

燃費に影響を与えるもの

ところでこの燃費ですが、エンジンの基本性能はもちろんのこと様々な外的要因もその数値に大きな影響を与えてしまいます。

主だったものを挙げると

  • 重量(乗車人数や荷物)
  • 路面状況(平坦路、坂道、及び路面の舗装状態など)
  • 交通状況

これらを具体的に説明すると

  • 実際の走行時の重量が重ければ重いほど燃費は悪くなる。
  • 上り坂や、路面状況の悪いところでは燃費は悪くなる。
  • 向かい風を受けて走行していると燃費は悪くなる。
  • ストップ&ゴーを繰り返す(信号が多い)と燃費は悪くなる。

上記の内容を踏まえた上で、私のデリカスペースギアの燃費についてご説明させて頂きます。

デリカスペースギアの実際の燃費

私が所有しているのは、平成16年式でグレードはシャモニーハイルーフ。型式はGH-PD6W3,000㏄ガソリンエンジンです。

まずは燃費に影響するカタログデータから、

  • 車両重量:1970㎏
  • 車両総重量:2410㎏
  • 乗車定員:8人
  • エンジン:6G72、SOHCV型6気筒、2,972㏄
  • 最高出力:185ps/5,500rpm
  • 最大トルク:27.0kg・m/40500rpm
  • タンク容量:約75ℓ
  • 10・15モード燃費:7.7㎞/ℓ

こちらが実際に所有している車両の画像です。

DSC_0221

ルーフラック(約15㎏)サイドタープ(約3㎏)が取り付けられてあり、ホイールは社外のアルミホイールに変更。タイヤはヨコハマのGEOLANDER A/T-Sに変更しているため、一般的なロードタイヤに比べ、燃費は少し落ちるかもしれません。

この仕様で燃費データは以下のようになります。

  • 市街地使用:4~5km/ℓ
  • 高速道路:6~7km/ℓ

上記は約4年間デリカスペースギアを使ってみた上での平均値です。ただ最低値最高値はこれまでに記録したものです。

これからまとめてみると私の場合は4km/ℓ~7km/ℓで、現実的にはカタログ数値に届いたことはありません。しかもこの数値はエアコン未使用時の記録ですので、カタログ数値には及ばずといったところのようです。

燃費について考えてみる

こうして見てみると、デリカスペースギアの燃費データも、不正の元に記録されたものだったのかと思ってしまうのですが、よくよく考えてみるとこの車は12年前の車

私はこれまで多数、他メーカーの車を乗り継いできましたが、今まで一度もカタログ数値通りの燃費を記録したことはありませんでした。むしろ私達の間では、実際はカタログ数値よりも10%程度落ちるというのが常識だったような気がします。

もちろん今回発覚した三菱自動車の不正問題の場合は、最大で15%もの数値差があり、排出ガスの基準値にも影響する恐れがあるため、再試験の結果によっては形式指定が取り消されてしまう可能性もあります。

もしそうなってしまえば製造・販売ができないだけでなく、現在使用されている車両も、道路を走行できなくなってしまい、さらに大きな社会問題に発展してしまうのは免れないでしょう。

ところでこの燃費のカタログ数値について、皆さんはどう捉えていらっしゃるのでしょうか?

私のデリカスペースギアのように、殆ど趣味に徹したような車であれば、さほど悪くても、誤差があっても気にならないのかもしれません。ただ毎日の通勤仕事で使っている車両であれば、そうも言っていられません。

私は仕事柄、二輪車の燃費についてはほぼ毎日、何かしら口にしているような気がします。(詳しくはプロフィールをご覧ください)

その中で実感するのが『燃費って人によってこんなにも変わってしまうのか?』ということなのです。先にも記載しましたが、燃費は同じ乗り物であっても様々な要因で変化します。特にバイクの場合は元々の重量が軽いこともあって、同じ車種であっても人によっては、倍くらい違う数値を口にされるケースがあります

三菱自動車は不正発覚当初、ユーザーに対する補償を検討していると報じられていましたが、これはいったいどういった形で行われるのか?今後の動向についても見守っていきたいと思います。

おすすめ記事(広告含む)
おすすめ記事(広告含む)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする