ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの産卵セット割り出し

ローゼンベルクオウゴンオニ

みなさんこんばんは、鷹です!

先日はタランドゥスオオツヤクワガタの産卵セットの割り出しについてご報告させていただきましたが、ブログでもお伝えした通り、ほぼ同時期にローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードも開始しました。

これは成虫の入手時期や成熟のタイミングから偶然同時期になってしまったのですが、タランドゥスとローゼンベルクは全く同じブリード方法を取るため、 結果的には非常に効率よく進めることができました。

ということで今回は、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの産卵セットの割り出しの様子をご報告させていただきます。

目次

ブリードの概要

まずは再度、ブリードの概要についてご説明させていただきます。

私が飼育しているローゼンベルクの成虫は2ペア(4頭)です。いずれもヤフオクで落札させていただいたのですが、内訳は

  • オス 49㎜
  • メス 46㎜
  • オス 48㎜
  • メス 46㎜

ということで決して大型の個体ではありませんが、やはり独特の雰囲気を出しています。

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ところでこの4頭、WDということで購入したのですが、日本へやってくるオウゴンオニクワガタは、ほとんどが現地でブリードされた個体のようで、販売元の情報によればこの4頭も現地でブリードされた個体だということです。

ただ同血統か別血統なのかは不明だということなので、この4頭はWDとさせて頂き、ブリードによって生まれてくるであろう子たちは、WF1とさせて頂きます。

またオウゴンオニクワガタはオスによるメス殺しが皆無と言っていいほど起きないようなので、後食の度合いを見ながら随時、同居飼育へ切り替えていくとにしました。

そして12月末ごろから1月初旬にかけてそれぞれ同居を開始したのですが、交尾の瞬間を目撃することはできなかったものの、すぐにオスによるメイトガードがはじまりました。

さらにオスがかなり長時間メイトガードを続けているため、同居生活を2日~4日で打ち切り、メスを産卵セットに投入しました。

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こちらもタランドゥスと同様、カワラ菌床レイシ材を使った産卵セットと、菌糸ビンを使った産卵セットを用意しましたが、カワラ菌床レイシ材を使った産卵セットは穿孔開始からちょうど4週が経過したため、2月1日に割り出しを行いました。

これは余談ですが同居開始から産卵セットへの投入、さらにはメスの穿孔開始そして割り出しまで、偶然にもタランドゥスのT-1ラインと全く同じ日程となってしまいました。

産卵セットの割り出し

それでは産卵セットの割り出しを行っていきますが、割り出し前の飼育ケースはこのような様子です。

産卵木の左側からメスは穿孔したのですが、側面にも削りカスが出て穿孔したような跡が見られますね。

とりあえず産卵木を取り出します。

こちらもタランドゥスの時と同じように軽いですね。

タランドゥスの割り出しを行ったときに気づいたのですが、穿孔した付近には産卵床は作られていないはずです。

そのため今度は、側面の穿孔穴付近から材を割っていくことにしました。

すると早速、メスを発見!

がしかし、なんか様子が変です。

嫌な予感がしつつ、とりあえず周囲を少しずつ削ってメスを取り出してみると、

なんと!すでに☆となっているではありませんか?

このメスも穿孔開始から一度も姿を見せませんでしたが、どうやらこれがその理由だったようです。

穿孔するまでは非常に元気だったのに、、、これは非常に残念な結果となってしまいました。

これはひょっとすると全く産卵していないかもしれませんが、とにかく割り出しを進めてみます。

すると産卵床は現れたのですが、

卵も幼虫も全く見当たりません。

これは嫌な予感が的中したのか?メスは産卵前に☆になってしまったようです。

仕方なく、ほぼあきらめモードで削りカスを少しづつ落としていくと、

ポロッと卵が一つ転がり落ちてきました!

さらに、

こちらには幼虫の姿も!

どうやら孵化したてのようですね。

ただ出てきたのはこちらのみで、そのほかは産卵の痕跡すら見当たりませんでした。

幼虫と卵の管理

さて、なんとか卵1個幼虫1頭は確保できましたが、正直卵の管理はあまり自信がありません。

卵の管理方法はいろいろあるようですが、はじめてということで今回は、産卵床の削りカスで管理してみることにしました。

唯一の卵だけに、なんとか無事孵化して欲しいものです。

そして幼虫はタランドゥスと同様、カワラ菌糸プリンカップに投入します。

こちらも表面の菌糸を剥し、産卵床の削りカスを下に薄く敷いてその上に幼虫を投入です。

ということでR-1ラインは卵1個と幼虫1頭のみという、少し寂しい結果で終了してしまいました。

割り出し時にメスが元気であれば2ラウンド目を予定していたのですが、これは仕方がありませんね。

やはりクワガタのブリードは一筋縄ではいきません。

もう一つの産卵セット

さて、ローゼンベルクに関してはもう一つ、菌糸ビンを使った産卵セットも組んでありました。

こちらはR-1ラインより少し遅れて1月7日にメスを産卵セットに投入し、1月14日ごろに穿孔を確認することができました。

外から確認すると菌糸ビンの奥の方まで穿孔し、どうやら産卵床も作ってくれているようですが、ここ数日、毎日のようにメスが出てきてゼリーを食べています。

これに色々理由があるでしょうし、この菌糸ビンに産卵している保証はありませんが、このメスの行動を見ていると、この菌糸ビンにはこれ以上興味がないように感じてしまいます。

『それならば』ということで、ちょうどT-1ラインの2ラウンド目にと用意しておいた菌糸ビンも余ったことですし、とりあえず菌糸ビンを取り換えてみたいと思います。

とりあえずこちらは取り出した菌糸ビンです。

幼虫の食痕のようになっていますが、果たして無事産卵してくれているのでしょうか?

いずれにしても割り出しには少し早いと思いますので、このままもうしばらく保管しておきたいと思います。

そして新たな産卵用菌糸ビンの用意です。

まずはメスが穿孔しやすいように誘導穴を開け、

マットと誘導穴の高さを合わせて飼育ケースにセットします。

で、いつものようにゼリーと倒木を置いて完成です。

こちらのT-2ライン、1ラウンド目も産卵しているかは定かではありませんが、とりあえずはこれでしばらく様子を見て、今後のブリードを考えていきたいと思います。

最後に

同じスケジュールでブリードしていたタランドゥスが爆産だったため、こちらのローゼンベルクもかなり期待していたのですが、やはりそういつもうまくはいかないものです。

T-1ラインのメスが☆になってしまったのも全く不可解ですが、とりあえずは卵の孵化と幼虫が無事育ってくれるよう、注意深く管理していきたいと思います。

後はこの数では先々が不安なため、R-2ラインの結果次第では補強も考えなければならないかもしれません。

本当にクワガタのブリードは奥が深いですね。

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