みなさんこんばんは、鷹です!
早いもので11月もあと1日、2017年も残すところあと1か月となってしまいましたね。今年はクワガタのブリードに没頭していたせいか?、例年より時間が経つのが早く感じられてしまいます。^^
ところで9月の末から少しづつ『暴れ』が見られ、10月の初旬から順次マット飼育へと切り替えていたパラワンオオヒラタのメスの幼虫たちですが、その後『変化』がありましたのでご報告させて頂きたいと思います。
目次
成虫になれなかったパラワン
さて、マットへ移動させたパラワンのメスの幼虫たちですが、その後次々と蛹室を作り10月の末ごろから蛹化がはじまりました。
まずは10月30日、
最初にマットへ移動させた幼虫がさなぎへと蛹化。
その後11月9日から順次、『さなぎへと蛹化していくような様子』が見られました。
ここで先程、あえて『さなぎへと蛹化していくような様子』と言ったのには訳があります。
と言うのも蛹化したと思われる日から毎日観察していると、どうも違和感を感じてしまう個体が現れてきました。
あくまでもビンの底からの観察なのですが、『動ぎが感じられない』『色が少し変』といった感じです。
通常、蛹化して2~3日もすれば体色はそれなりに茶色になり、ビンを持ち上げたりすると、さなぎは『クネクネ』と動くものです。
しかし幼虫を入れた5本のビンのうち、3本からはその様子が全く伺えません。それどころか外から見ても明らかに『色がおかしい』と思われる個体まで現れてしまったのです。
そこで怪しいと思われるビンを掘り起こしてみると、
こちらは蛹室を作りながらも、蛹化できなかった幼虫。
そしてこちらはさなぎへと蛹化しながらも、カビにやられてしまったようです。
さらにこちらは蛹化した直後に☆になってしまったと思われ、全身が真っ黒に変色しています。
これもまた『予想外の事態』で、成虫まであと僅かというところまできておきながら、5頭中3頭が☆になってしまいました。
パラワンのメスの羽化
マットが良くなかったのか?
温度に問題があったのか?
それとも湿度が合わなかったのか?
考えられる理由はそれぐらいしか思いつきませんが、それにしても改めてクワガタを成虫まで育て上げる難しさを痛感してしまいました。
そう言えばコクワガタでも同じような経験をしたのですが、
ひょっとするとマットへ移動させるより、そのまま菌糸ビンで蛹化させた方が良かったのかもしれません。
これも今後の課題ですね。
さてこのような事態に見舞われているうちに、それでも嬉しいことも起こってくれました。
それがこちら、
最初にマットへ移動させt幼虫が、何とか無事に成虫へと羽化してくれました!
これは11月23日のことです。
この個体は3月に産卵セットの割り出しを行った時に取り出した個体で、孵化は2月~3月にかけてと考えられます。
つまり孵化から8~9か月で羽化ということになり、同時に飼育していたスマトラヒラタのメスと、ほぼ同じような成長速度であったと言えます。
パラワンオオヒラタの補強
さて、何とか1頭は無事羽化してくれましたが、3頭が☆になってしまったということで、パラワンのメスは2頭のみとなってしまいました。
オスは幼虫が4頭いるのですが、羽化はどれだけ早くても来年の2月以降となりそうです。
つまりもう1頭のメスが無事に羽化したとして、実際にブリードできるのは恐らく来年の4月~5月ごろ。またオスは羽化時期にもよりますが、8月~9月ごろと予想されます。
また、ある程度ブリードを続けていくにはインライン(同血統)だけではなく、アウトライン(別血統)も必要だと思われます。
そこで国産種のシーズンが終わった今が新しいラインを確保するいいチャンスだと考え、スマトラオオヒラタと同様、新たな成虫を迎え入れることにしました。
で、やってきたのがこの3頭です。
パラワンオオヒラタ オス 約98㎜
まずはオスですが、今年の8月羽化で約98㎜あります。
この大きさは私が今まで飼育したクワガタの中で最大なのですが、以前飼育していたWDの92㎜より一回り大きく感じられます。
たったの6㎜でここまで違うものですね。
角度を変えてみてみると、さらに迫力があります。
正直、かなり怖いです。^^;
パラワンオオヒラタ メス 約48㎜
次に約48㎜のメスです。
パラワンオオヒラタ メス 約47㎜
そして最後が約47㎜のメス。
メス2頭は共に今年の7月羽化で、この3頭は兄妹になります。
ちなみに累代はCBF3ということです。
最後に
さて、今回我が家にやってきた3頭のパラワンオオヒラタですが、少し観察してみたところメスはそろそろブリード可能なようですが、オスはもう少し様子を見た方がよさそうな雰囲気です。
もちろんすでに後食は開始していますが、何と言うかまだまだ動きがパラワン本来の動きではないような気がします。
パラワンやスマトラはしっかり成熟させないと、ペアリング時にとんでもない事故を引き起こしてしまいます(オスがメスを殺してしまう)ので、注意深く観察していきたいと思います。
またこの3頭でペアを作ると累代はF4となります。
これに関しても少し不安があるのですが、まだもう少し時間がありますので、現在飼育している幼虫たちの成長具合を見ながら、ブリードの計画を立てていきたいと思います。
コメント
鷹さんこんばんは。
幼虫たち残念ですね。わたしはやっと菌糸瓶に入れたところです。
☆の原因はなんですかね?わかったら参考にさせてもらいたいので、今度ブログにあげてくださいね。
98㎜はなかなか大きいですね。是非100㎜オーバー目指して頑張ってください!
都内40歳お父さん様
こんばんは。
あれから色々と振り返ってみましたが、
原因は『マットへの移動』だと思われます。
もっと厳密に言えば、『湿度』だと考えています。
☆になってしまった個体のほとんどが
白いカビに全身を覆われていました。
少しマットの水分が多すぎたのかもしれません。
少し先にはなりますが、
今後はオスの蛹化も控えています。
その際は菌糸ビンで蛹化まで持っていきたいと考えています。
またご報告させて頂きますね。
お疲れ様です。
羽化おめでとうございます。ですが☆になってしまった個体も居たということで、残念に思います・・・。
蛹化に至らなかった理由としては、自分の知識でははっきりしませんが、我が家との違いはやはりマットへの引っ越ししかなさそうです(温度変化については鷹さんの方がはるかに安定していたと思います)。小生のパラワンメスは暴れのあと菌糸がほぼマット状態になり、そのまま蛹化しました。暴れの期間的には割とバラバラでしたが、菌糸がなくなりそうになった後に蛹化したようなタイミングになった個体が多かったです。自分も今後控えているオスの蛹化にむけて、対策をいろいろ調べてみます。また新情報を得たら報告させていただきます。
征様
こんばんは、お疲れ様です。
ご指摘の通り、やはりマットへの移動が原因と思われます。
『一般的に菌糸よりマットの方が羽化不全を防げる』
という意見を過去に聞いたことがありその目的で移動させたのですが、
水分が多すぎたためカビにやられてしまったようです。
少しでも蛹室を作りやすいようにとしたことが
仇となってしまったようです。
何とか1頭だけでも羽化してくれたのは『不幸中の幸い』であり、
このメスの『生命力の強さ』だったのではと思います。
今後はより大きなオスたちの蛹化も控えていますので、
そのまま菌糸ビンで蛹化させ、必要であれば人口蛹室への移動も
検討したいと思います。