みなさんこんにちは、鷹です!
前回の記事でもお伝えさせて頂いたように、今年は世間でもブリードの難易度が高いとされている、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードに力を入れていきたいと思います。
その最大の理由はこちら、
『なんとも言えないオスのめんこいおめめ^^』
だけではありませんが、、、、^^;
とりあえずさらにもう1枚!
独特の形状と他のクワガタでは見られないような動きを見せてくれ、これだけでなんとも言えず癒されてしまいます。^^
ということで今年は複数のラインでブリードにチャレンジしていますが、今回はそちらの経過報告になります。
ちなみに各ラインの詳細については、こちらの記事を参照してみて下さいね。

目次
R-4ライン
1ラウンド目
まずはすでにご紹介させて頂いている、今年初のローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードとなるこちらのライン。

1ラウンド目の産卵セットの割り出しを3月14日に行い、11個の卵を回収することができました。その後何とか9頭の幼虫が孵化してくれ、現在は菌糸ビンと菌糸プリンカップで管理しています。
ちなみに現在の幼虫の飼育温度は24℃~25℃としていますが、これは成虫飼育や産卵セットを組んだ時と同じ温度に合わせています。
というのも事前にいろいろ調べてみたところ、ローゼンベルクは比較的高度の高い地域を好み、高くても27℃前後までが適温とされている情報が多いためです。
2ラウンド目の結果は?
さて前回の記事内でもご紹介させて頂いておりますが、このメスは1ラウンド目の産卵セットから取り出した後、すぐに2ラウンド目の産卵セットへ入ってもらいました。
3月7日に投入して3月14日に穿孔開始。
メスは4月11日に取り出しましたが、少し元気がなくなってきたようですので、その後は産卵セットには投入せず単独飼育しています。
ところで1ラウンド目の産卵セットでは『2月20日穿孔⇒3月14日割り出し』という日程で全て卵での回収だったため、今回は『3月14日穿孔⇒4月17日割り出し』で幼虫での回収を狙います。
が実は材を取り出した時点で少し嫌な予感がよぎります。
通常ある程度幼虫が孵化していると、材を持っただけで中に空洞ができているような感じがあるのですが、今回は妙に重量感があります。
どちらにしてもこのまま放置するわけにはいきませんので、とりあえず割り出しを進めていきます。
すると、
ここまで割り出したところで出てきたのは、
孵化しなかった卵が2個のみでした。
元々無精卵だったのか、それとも材の管理状態が良くなかったのか?
疑問は残りますがこのメスにはこれ以上の負担はかけたくありませんので、R-4ラインは9頭の幼虫飼育で進めていきたいと思います。
R-5ライン
続いてR-5ラインです。
1ラウンド目
こちらはまず2月22日から同居を開始。
24日にはこのような状態も確認できました。
決定的瞬間ではありませんが、これはペアリング成功と見て間違いないでしょう。そのため直後にオスを取り出し、メスは単独で産卵セットに入れていましたが、
3月に入って1週間が過ぎても、ひたすらゼリーを食べているだけです。^^;
実はこの時点で少し考え方を変えて、管理温度はそのままに飼育ケース内の湿度が下がっていくようにしていたのですが、3月18日にいきなりこの状態です。
本当にローゼンベルクは穿孔しないような素振りを見せて、ある日突然穿孔してくれますね。^^;
しかし今回はいつもと様子が違います。
1週間もするとメスが材から出てきてゼリーを食べています。
そしてしばらく様子を観察していると、
材を貫通して出てきてしまいました。^^;
『これって本当に産卵しているのでしょうか?』
かなり不安になりますが、この調子だと仮に産卵していたとしても卵や幼虫に良くないような気がします。
そこでこの日材を取り出し、
メスは2ラウンド目の産卵セットに入ってもらいました。
1ラウンド目の割り出し
さて1ラウンド目の産卵材ですが、3月18日に穿孔を開始し28日にメスを取り出しています。そこで穿孔開始からちょうど1カ月となる4月17日に割り出しを行いました。
メスを取り出してから20日が経過しています。
それでは割り出しを進めていきます。
今回は狙い通り幼虫へ孵化していますが、かなり育っているような気も、、、
そしてこのような食痕も見られます。
孵化していない卵もありました。
できるだけ取りこぼしのないようにこの状態まで割り出しを行ったところ、
こちらでも腐食してしまった卵が3個もありました。
そして、
最終的に幼虫5頭と卵2個を回収することができました。
卵2個は孵化するまで産卵材の削りカスで管理し幼虫はこちらへ、
またしてもDOSさんのブナカワラ菌糸ブロック SRD−4000ccを使用して菌糸ビンを作りますが、それまでの間は菌糸ブロックの表皮を使って、プリンカップで幼虫を管理していきます。
2ラウンド目の割り出し
さて3月28日に2ラウンド目の産卵セットに入って頂いたメスですが、
またしても少し時間を空けて4月7日に穿孔開始。
と思ったら、3日後にはまたしても材を貫通していました。^^;
このメスは1ラウンド目の産卵セットでもそうでしたが、時々出てきてゼリーを食べています。
ただそれでもしっかりと産卵してくれていたため、今回も毎日ゼリーを取り換えながら観察していたのですが、4月19日に『非常事態』が起きてしまいました。
反対側から見てみると、
穿孔開始から僅か12日で材を破壊してしまいました。^^;
これはさすがに放置しておけませんので、ここで急遽産卵セットの割り出しを行いました。
ここまで完全に材を破壊されてしまったのは初めての経験ですが、
なんとしっかり産卵してくれていました!
そして、
腐食してしまっている卵も1個ありましたが、
4個の卵を回収することができました。
やはり卵の管理は不安で自身がありませんが、今回も材の削りカスで管理していきます。
最後に
今回は『R-4ライン』と『R-5ライン』の2ラウンド目までの割り出しの様子をご報告させて頂きましたが、少し長くなりましたのでその後の様子と『R-6ライン』・『R-7ライン』については、次回の記事でご報告させて頂きます。
ただ昨年のブリード、そして今年のここまでのブリードを振り返ってみると、
- メスは産卵セットに入ってもすぐには穿孔してくれない(産卵条件を選んでいる?)
- 穿孔日と卵の孵化日を見てみると、比較的早い時期(1~3週)までに産卵を終えている
- 産卵床のそばで動かずに卵を護るメスもいれば、捕食のために出てくるメスもいる
- 産卵数は1つの材につき5~10個・1メスにつき20前後まで
- 多種と比べると孵化しない卵が多くみられる
などの傾向が見られます。
これらを総合的に考えてみると、
『なかなか産んでくれず孵化しない卵も多くみられるため、結果的に幼虫を確保しにくい』
やはりローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードは、一筋縄ではいかないようですね。
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