みなさんこんばんは、鷹です!
ふと思い返してみると、私の2018年カブトムシ・クワガタムシ飼育は、この話題で幕を開けたような気がします。
『パラワンオオヒラタクワガタの幼虫の暴れ!』
^^;
これまでにもパラワンのメスの幼虫で暴れは経験してきたのですが、何と言ってもオスともなれば、幼虫のサイズが違いすぎです。
いくら大きめの菌糸ビンを使っていても、さすがに50gオーバーの幼虫が暴れてくれると気が気ではありませんでした。
幼虫が暴れ始めてからあれやこれやと悪戦苦闘してきたわけですが、最終的にはマットで何とか落ち着いてくれました。
そして前回の記事で最初に暴れだした幼虫が前蛹になっていることをお伝えしましたが、
なんとその翌日、ついにパラワンオオヒラタクワガタのオスの幼虫がさなぎへと蛹化してくれました!
目次
人口蛹室へ
というわけで画像を3枚ほど載せてみましたが、少しわかりずらいですね。^^
ただよく見て頂ければ、脱皮した幼虫の皮の頭部が見えるかと思います。
さて、本当に色々ありましたが、とりあえずは無事に蛹化してくれました。ただ私の場合はここからが『本番』と言っても過言ではありません。
と言うのも過去のパラワンの記事を見て頂ければお分かりいただけると思いますが、昨年の初冬、パラワンのメスの羽化にことごとく失敗したという苦い経験があるからです。
この時も今回と同様で菌糸ビンで暴れだした幼虫をマットへ移動させたのですが、結局成虫へと羽化できたのは5頭のうち1頭のみという悲惨な結末を迎えてしまいました。
まあ、マットで飼育していたことが原因の全てではないでしょうが、同じように飼育していると、今回のさなぎも同じ運命を辿ってしまう可能性は非常に高いと思われます。
そこで今回は人口蛹室を用意し、そちらで羽化まで管理することにしました。
人口蛹室の作成
ということで早速人口蛹室の作成に取り掛かりますが、さすがにパラワンのオスのさなぎともなれば、国産のヒラタやコクワガタのようにティッシュを使った人口蛹室を使うわけにもいきません。
そこで今回はこのような物を用意してみました。
100均で売っている園芸用の吸水スポンジです。
加工が容易なのことと吸水性に優れたスポンジであるため保湿性に優れており、すでに多くの方が利用されているようです。
今回の人口蛹室には成虫飼育で多用しているクリアスライダー を使用するため、まずは大きさに合わせて大まかにカットします。
そして次に中央部へさなぎを置く場所を作っていきます。
素材が柔らかいため、加工も非常に容易ですね。^^
というわけで完成です!
次に完成したスポンジをクリアスライダー へ入れますが、蛹室はある程度の湿気も必要なため、スポンジを軽く湿らせる必要があります。
そこでまずはクリアスライダー の中に少しだけ水を入れておき、
底へ吸水スポンジを入れ、
最後に全体を湿らせて完成です。
さなぎの取り出し
さてこれで人口蛹室は完成しましたので、さなぎを飼育ビンから取り出します。
まずは取り出し直前の様子がこちら、
蛹室を壊してしまわないように、少しづつ慎重に上部のマットを取り除いていきます。
すると、
ついにさなぎの姿を確認することができました。^^
ここから先はさなぎを傷つけてしまわないように更に慎重にマットを取り出していき、少しずつ掘り出し作業を進め、ようやくさなぎの全身が現れました。!
さなぎの大きさと人口蛹室へ投入
さてなんとか無事にさなぎを取り出すことができたのですが、せっかくなので体長と体重を測ってみたいと思います。
まずは体重ですが、
34gでした。
パラワンのオスとしては標準的な大きさのような気がしますが、どんなものでしょうか?
続いて体長ですが、
この状態で約80㎜くらいです。
成虫へ羽化すれば90㎜は超えてくれそうな気もしますが、こればっかりは羽化してみないと何とも言えませんね。^^
というわけで無事測定も終わり、あまりさなぎにストレスを与えてもよくありませんので、早々に人口蛹室へ投入です。
ちなみにこちらは幼虫が作った蛹室です。
最後に
ようやくパラワンのオスが念願のさなぎへと蛹化してくれました。
しかし最初にも記載した通りまだまだ気が抜けませんが、私にとっては初ブリードのパラワンのオスですので、何とか無事に成虫へと完品羽化させてあげたいと思います。
ただ欲を言えば、、、
『このさなぎのオス親は92㎜でしたので、できれば親越えしてくれないかな?』
と言うのは本音なのですが、とにかく『安静第一』で注意深く成虫まで見守っていきたいと思います。
コメント
鷹さんおはようございます。
蛹化おめでとうございます。
やっばり人工蛹室はダイソーのスボンジですよね❗️
うちも愛用してますが、色々な大きさに合わせて作れるのがいいですね。
後は無事に羽化してくれるのを待つだけですね。
羽化レポート楽しみにしてます。
ちっきー様
こんばんは。
ありがとうございます。
実は使うのは初めてなのですが、色々なサイトで使用例を目にすることがあり、
私も使ってみることにしました。
確かに好みのサイズを作ることができ、
吸水性に優れているため湿度も保てます。
素材の硬さも幼虫が作る蛹室に似ているような気がします。
なんとか頑張って羽化させて下げたいと思いますが、
実際は静かに見守るしかありませんね。^^;
鷹さんこんにちは。
いよいよ蛹から羽化へですね。私も興奮してきました。
人口蛹室の作り方とても参考になりました。私は幼虫をことごとくブヨブヨ病で失くしてきてますので、もし蛹室の段階まで行けたなら迷わず人口蛹室を作るつもりです。
そこでまたしても質問宜しいでしょうか?
人口蛹室のお尻側に丸みを持たせないのはどんな意味があるのですか?素人考えでは綺麗に楕円形を作る方が良いのでは?なんて考えてしまいます。
完品羽化を願ってます。ブログ頑張って下さい。
御疲れ様ですm(uu)m オアシス、何はともあれやっぱりダイソーですね!オオクワの時当然のように使いました(^^)
小生も菌糸ボトル側壁付近に蛹室を作った個体を見て、果たして蛹室の広さが確保できているのかと不安にもなり、蛹室の天井を開けて確認もしました。
一方菌糸ボトルの菌糸が多量に残っていて変化のない瓶を気になって開けてみたら、94mmと87mmの個体が何事もなかったかのように出てきました。小生のところでは今のところ羽化は5匹、1匹が脱皮不全で一匹が脱皮は無事完了したのですがその後突然死となりました。
羽化不全や突然死は、やはり蛹や羽化後への刺激が原因かもしれませんがわかりませんね。触るしかないときもありますが、極力刺激を与えないように我慢するしかないって感じですかね(TT)
蛹ですが、34グラムくらいだと100mm前後ではないでしょうかね?どこかのサイトでも蛹重量と成虫のサイズ関係を考察していたところもありましたが、小生のところでも36gで親と同様の102mm前後になりました。ただ、アゴが長めな個体だったので、重量=サイズとはならないかもしれません。うちではあと39グラムと41グラムの個体が控えてて少し目も黒くなってきたので(羽化は来月上旬な感じです)、早めに人口蛹室に移して様子を見ようと思います。
征様
こんばんは。
いつも貴重な情報を提供して頂き、本当に助かっています。
やはりさなぎは、
『触らない』
『刺激を与えない』
と言うのが基本だと思います。
しかしどうしても以前のパラワンメスのことがトラウマとなっており、
今回は『初パラワンオス』ということもあって、どうしても完品羽化させたく思い、
さんざん悩んだ挙句、人口蛹室への投入となりました。
ただパラワンのオスに関してはあと3頭、
そしてそろそろ蛹化しそうなスマトラのオスも3頭飼育していますので、
今後は幼虫の様子をよく観察しながら決めていきたいと思います。
しかしやはり生き物である限り、
征様の事例のように『突然死』はどうしても起こってしまいますね。
ただそうならないように最低限の努力はしていきたいものです。
我が家のパラワンたちのオス親は92㎜でしたので、
できればそれを超えてくれれば、、、と思うのですが、
征様のご意見からすれば、少しは期待できそうですね。
39gと41gは楽しみですね。
100㎜オーバーは確実のようですが、羽化報告、期待していますね!^^