251㏄以上のバイクは、車検の受験が義務付けられていますね?新車では登録されてから3年後、その後は2年ごとに訪れる、いわば儀式みたいなものです。
近年は二輪車のみならず四輪車でも、専門業者に依頼せずユーザー車検を受ける方々が増加したように思えます。私の立場上、ユーザー車検の解説をすること自体どうかと思われる意見もあるかもしれませんが、私個人としてはユーザー車検に対し全く反対意見は持っておりません。
そこでここでは『個人・鷹』としてユーザー車検の受け方、ポイントについてご説明していきたいと思います。
ユーザー車検にチャレンジしてみようという方は、是非とも参考にしてみて下さい。
目次
車検って何?
そもそも車検とは、行動を走行する車両(二輪車、四輪車など)が、定期的に保安基準に適合しているかを検査する制度のことです。
道路運送車両法によって定められているのですが、ここで説明するとあまりにも長くなってしまうので、詳しく知りたい方はこちらのページを参照して下さい。
私なりにかみ砕いた言い方をすれば、『車両が法的に安全であるかを定期的に検査するシステムであり、更新試験のようなもの。これに合格しなければ公道を走ることは許されない』といったところです。
難しいことはさておき、肝心のユーザー車検についてご説明していきます。
必要書類等
それではユーザー車検を受ける際に必要な書類等について説明していきます。
印鑑
認印で大丈夫です。実は大阪の場合は必要ありませんが、念のために持参した方が無難です。できればシャチハタは避けて下さい。
自動車検査証
これは皆さんお持ちでしょうが、当然のことながら原本が必要になります。間違ってもコピーなどを持って行かないようにしてください。
自賠責保険証明書
自賠責保険は車検を受ける前に継続加入する必要があります。少し改まった言葉で説明すると『2年後の車検満了日以上に有効な自賠責保険』ということになっています。
例えば具体例で説明すると、新車で購入したあなたのバイクの車検満了日が『平成28年6月15日』であった場合、ほとんどの場合、自賠責保険の満了日は『平成28年7月15日』付近の日付になっているはずです。
これに関しては詳しい説明は割愛させて頂きますが、このバイクのユーザー車検(継続検査)を受ける場合には、車検を受ければ次の車検満了日は『平成30年6月15日』となります。
そのため実際に車検を受ける際は『今までの自賠責保険』『新たに継続加入した自賠責保険』この2枚が必要になりますので、忘れないように気を付けて下さい。
なお自動二輪(251㏄以上のオートバイ)は、自賠責保険の加入年数が決められており、通常、継続検査の際は24か月、又は25か月で加入することになります。
納税証明書
これは通常、5月前後に収めている『軽自動車税納税通知書』の控えが『納税証明書』となっています。
こちらで必ず確認しておきたいのは
- 軽自動車税納税証明書(継続検査用)の記載
- 証明書有効期限(通常は支払った年度の翌年の5月31日まで)
- 領収日付印
この3つが揃っていることです。これらに関する注意点としては、
- ただの『領収書』を持参する方が多いです
- 5月31日までに車検を受ける方は、今年の分ではなく去年の分が必要です。
- 最近はコンビニで支払われる方も多く、領収印の押し忘れが多く見られます。
なお納税証明書については、自動引き落とし等を利用されている方もいらっしゃるかと思いますが、その方は毎年郵送されてくるはずですので、大事に保管しておいてください。
納税証明書を紛失してしまったら?
もし紛失した場合は、事前にお住いの役所へ車検証を持参すれば、発行してもらうことができます。良く勘違いされるのは、車検を受ける陸運局では発行できません。
これは軽自動車税が『地方税』であるためです。
とにかく当日ではどうしようもないので、必ず事前に用意しておいて下さい。
定期点検記録簿
これについては様々な意見があるようですが、現在は自動車検査証に『定期点検記録簿あり』との記載がされるようになっています。
つまりこれは事故を起こした場合や整備不良を起こした場合に判断基準とされることが考えられるので、定期点検記録簿に関しては必ず用意しておいた方が良いでしょう。
定期点検記録簿に関しては、以下の2つの方法があります。
認証工場で定期点検を受け発行してもらう
これはほとんどの陸運局認証工場を完備しているバイク屋さんで受けてもらうことが可能だと思います。
車両の安全面や車検を受ける際の事前点検もしてもらえるので、できればこの方法がお勧めです。ただしこれはユーザー車検にとってのデメリットで残念ながら『有料です!』
自分で記入していく
ユーザー車検の経験者は、ほとんど自分で記入して持参しているようです。ただしあまりにもいい加減だと、陸運局で注意を受ける場合もあります。
下の画像からダウンロード、プリントアウトできますので、自分で記入して持参したい方はどうぞご利用してください。ただし最低限、読みながらチェックをしてくださいね。
ここから先は車検当日に陸運局で用意することも可能ですが、よほど慣れてでもいない限りなかなかスムーズにはいきません。そのため下見も兼ねて事前に陸運局に出向き、揃えておいて記入したものを持参する方が無難です。
検査票
これは陸運局の車検の受付で無料で配布されています。記入事項も大して難しくありませんし、書き損じても何度でも書き直しが可能です。(実際、━での訂正もOKです)
重量税納付書
こちらも無料で配布されており、記入事項も至って単純です。各都道府県で違いがあるようですが、大阪の場合は薄い赤の用紙です。
マークシート(専用3号様式)
こちらは有料で、書類を販売しているところで売られています。窓口で「二輪の継続検査のマークシート下さい」と一声かければOKです。
こちらは『鉛筆で記入』と決められている箇所がありますので、注意してください。
書類に関して
書類に関しては、どこの陸運局でもどこかに記入見本が設置されています。またもし不安な場合は窓口で問い合わせても、たいてい親切に教えてもらえますよ。
車検の予約をしよう
さて、必要なものの確認が全てできたら次はいよいよ車検本番ですが、車検というのは予約制で、いきなり陸運局へ出向いても受けることはできません。
現在はインターネット予約を利用される方がほとんどかと思いますので、自動車検査インターネット予約システムのリンクを張っておきます。画面の指示に従って進めていくだけで、簡単に車検の予約を取ることができます。
また予約が完了すれば『予約番号』というものが発行されるので、こちらは先程の『検査票』に記入しておいてください。
ユーザー車検の予約はこちらから⇒自動車検査インターネット予約システム
それでは準備編はここまでで、実践編はこちらの記事をご覧ください。
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