みなさんこんばんは、鷹です!
昨年の11月に知人から成虫ペアと共に譲り受けた6頭のヒラタクワガタの幼虫たちですが、3頭はフォーテック G−pot 550ccへ、残りの3頭は大夢B プロスペック 1400㏄に投入し飼育を続けてきました。
フォーテック G−pot 550cc3本は予定よりも早く食痕が広がっていたため、1月18日に大夢B プロスペック 800ccに移し替えしました。
そして大夢B プロスペック 1400㏄の3本は、1月中旬を境に食痕の広がりも止まったため、もうしばらくはそのまま飼育を続ける予定でしたが、最近になって菌糸ビンの中で変化が出はじめたため、少しリスクはありますが掘り出しを行ってみることにしました。
目次
菌糸ビンに起こった変化
今回、菌糸ビンに起こった変化とは、以下のような内容になります。
1.きのこの発生
まず第一がキノコの発生です。
これは3本のうち1本で起こってしまったのですが、画像で確認するとこのような感じです。
右端の菌糸ビンの側面に、きのこが発生しているのが確認できるかと思います。そしてフタを開けてみると案の定、
この有様です。
まだ生えはじめといった感じでそこまで酷くはありませんが、きのこの発生はいろんな面でよろしくありません。
また、この菌糸ビンの幼虫もすでにさなぎになっている可能性がありますので、早めに対処しておく必要があります。
2.食痕の色の変化
再度、先程と同じ3本を並べた画像になりますが、
左端がすでにさなぎになっているのが確認できている菌糸ビンで、中央と右端の菌糸ビンと比べてみると、食痕の色が違うことがお分かりいただけるかと思います。
そうです。
中央と右端の菌糸ビンの食痕も、つい先日までは左端のような茶色をしていたのですが、このところ急激に黒ずんできてしまったのです。
これをアップで見てみると、
このような感じです。
これは俗に言う、『菌糸の劣化』の可能性があるのです。
3.水分の蓄積
先程の3本の菌糸ビンを並べた画像でお気付きでしょうが、すでにさなぎに蛹化している菌糸ビンは逆さまにして管理しています。
実はこれには理由があって、先日、こちらの記事でご紹介したオオクワガタの菌糸ビンと同様に、ビンの周囲に水分の蓄積が見られはじめていたのです。
この菌糸ビンでは幼虫が底の部分に蛹室を作ってしまったため、逆さまにすることでさなぎが水につかってしまうことを防いでいます。
これら3つの理由とすでにさなぎに蛹化している可能性もあるとの考えから、今回は菌糸ビンの掘り出しを行ってみることにしました。
菌糸ビンの掘り出し
それでは順番に菌糸ビンを掘り出していきます。
まずはきのこが発生してしまっている菌糸ビンです。表面のきのこを取り除いてみるとこんな感じで、
少しづつ慎重に掘り進めていくと、このような食痕が現れました。
さらに掘り進めていくと食痕が増えていくと同時に、柔らかい部分と硬い部分に分かれていきます。
そして柔らかい部分だけを掘り出し、最後には硬い部分だけが残ってしまいました。
そこで最後に硬い部分をそのまま取り出します。
まるで卵のような感じですが、これが蛹室になります。実際に手に取ってみると、中でさなぎが動いている様子がはっきりと確認できました。
続いて2本目ですが、こちらは表面はこんな感じです。
さらに掘り進めていくと、先程と同じように硬い部分が現れます。
で、最終的にはこのような感じです。
これを取り出してみると、
先程と同じように、蛹室をそのまま取り出すことができました。
ただしこちらはちょっとミスをしてしまい、壁に小さな穴を開けてしまいました。
『そのおかげ』と言うのもなんですが、こちらは目視で中のさなぎの姿を確認することができました。
そして最後に菌糸ビンの底に蛹室を作ってしまった個体を取り出します。
ビンの周囲に水分が確認できるかと思います。
こちらは取り出した際に画像を撮るのを忘れてしまいましたが、無事、さなぎを取り出すことができました。
最後に
本来であればさなぎを蛹室から取り出し、人口蛹室を用意してそちらで成虫へと羽化させる方が理想なのかもしれませんが、ここから先はかなりリスクが伴うため、下の画像のように蛹室をそのままプリンカップに入れ、成虫まで管理することにしました。
最後に取り出した個体は菌糸ビンの底で蛹室を作っていたため、蛹室をそのまま取り出すことはできませんでした。そのため湿らせたティッシュを底に敷き、こちらを人口蛹室として成虫まで飼育していきたいと思います。
ここまでくれば成虫への羽化まで1か月~2か月と言ったところでしょうか?
いずれにしてもヒラタクワガタの幼虫飼育も大詰めです。何とか無事に成虫へと羽化できるよう、細心の注意を払って見守っていきたいと思います。
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