みなさんこんばんは、鷹です!
今年の夏、クワガタの幼虫飼育用に導入したワインセラーですが、当初想像していたよりもはるかに使い勝手が良く、クワガタの幼虫の低温管理に大変重宝しています。
ただ元々はその名の通りワインの瓶を入れるための物で、クワガタの幼虫を飼育するためには少し工夫が必要です。
また11月に入り気温も随分と下がってきているため、そろそろヒーターの設置も必要になってきそうな雰囲気も漂ってきました。
そこで今回は、私がワインセラーでクワガタの幼虫を飼育する際に行っているひと工夫と、ヒーターの設置についてご報告させて頂きたいと思います。
目次
ワインセラーの概要
それではまず最初に、私が使用しているワインセラーについてご説明していきたいと思います。
現在私は、2台のワインセラーを使用しています。
左が最初に導入した48ℓで、右が78ℓのものになります。
ワインセラーとは文字通りで、本来はワインを保管するために使われます。
私はワインに関してはほぼ素人ですが、ワインを常にいい状態で保管しておく、つまりいつでもおいしく飲めるようにするためには、温度と湿度がとても重要らしいです。
ワインの種類にもよりますが保管温度は概ね16℃~18℃、湿度は75%が理想と言われています。
ただ冷やすだけなら冷蔵庫でもよさそうですが、一般的な冷蔵庫だと少し温度が低すぎるようです。
またワインは寝室や居間などでも飲まれることが多いようで、保管場所も台所ではなく寝室や居間であることが多いようです。
そのためワインセラーのデザインはそのような場所に適したおしゃれなものが多く、一見すると家具のように見えてしまうものもあります。
また室内に置かれることが多いため、冷却ユニットは冷蔵庫のようなコンプレッサー式ではなく、より静かな『ペルチェ冷却ユニット』を使ったものが多く見られます。
『ペルチェ冷却ユニット』についてはこちらの記事にも記載していますので、興味のある方は参考にしてみて下さい。
でこのような特徴を見てみると、これがまたクワガタの飼育にピッタリなのです。
- 低温を保てる(冷蔵庫ほど低くならない)
- ある程度の湿度も保てる
- 比較的作動音が静か
- 室内に置いても違和感のないデザイン
ちなみに私が購入したのはこちらです。
ワインセラーでクワガタの幼虫を飼育するための工夫
先程も記載しましたが、ワインセラーとは本来ワインの瓶を収納しておく為の物です。
そのため多くのワインセラーは中に棚が設置されているのですが、それは大抵このような形をしています。
ワインの瓶を置きやすいように波打っています。
また中の温度ムラが出ないように、かなり通気性が良いように作られています。
置くものがワインの瓶のように長いものであれば問題はないのですが、クワガタの幼虫を入れてある菌糸ビンを置くには、少し使い勝手が悪いです。
そもそも小型のプリンカップなどでは、下に落ちてしまう可能性もあります。
そこで当初はこのような感じで使用していました。
元々のワインセラーの棚にホームセンターなどで売られているMDFパネルを乗せ、その上に菌糸ビンを乗せています。
これだと全く問題なく菌糸ビンを置くことができるのですが、よくよく観察しているとやはり温度差が出てしまうようです。
そこで次に思いついたのがこれ、
100均で売っている『バーベキューネット』ですね。
で、これをセットしてみると、
何とか使えそうです。
ということで、現在はこんな感じで収まっています。
この100均で売っているバーベキューネット、手に持ってみると結構柔らかくて頼りなさそうですが、ワインセラーの棚の上に置いて使用すれば、全く問題なく棚として使用することができます。
ヒーターの設置
さて冒頭にも記載したように、11月に入ってから朝晩は相当冷え込むようになりました。
ただワインセラーは保冷能力はもちろんのこと、保温性もかなり高いようです。現在でも中に菌糸ビンが入っていると、定期的にサーモスタットが働いてクーラーユニットが作動しています。
ただしこれは20℃に設定してある78ℓの話で、23℃に設定してある48ℓの方ではそうもいきません。夜になればほとんどクーラーは作動しておらず、時には23℃を下回ることも出てきてしまいました。
そこでこれからどんどん気温は下がっていきますので、本格的な冬に備えてヒーターを設置してみました。
こちらは48ℓに使用し、
こちらは78ℓに使ってみます。
で、設置に関してはそれぞれこんな感じで。
48ℓ
ワインセラーの底にぴたり適温プラスを置き、その上にこれまた100均で購入したすのこを切断して置いてあります。
実際に菌糸ビンを置いてみると、
こんな感じです。
78ℓ
こちらも底にマルチパネルヒーターを置き、その上に手作りのすのこを作って置いてみました。
ただ手作りと言っても非常に簡単で、ホームセンターで適当な角材を購入。それをワインセラーの大きさに合わせて切断し、両面テープで張り付けてあるだけです。
こちらも実際に菌糸ビンを入れてみると、
こんな感じで収まります。
最後に
さてこれでワインセラー内の通気性も確保し、冬に備える準備もできました。
ヒーターに関しては少し小さい(出力が小さい)ような気もしますが、現時点での温度の下がり具合を見ていると、『何とかなるかな?』とも思えます。
ワインセラーを導入して初めての冬ですので、当面はこれで様子を見ていきたいと思います。
コメント
はじめまして、釣り師?といいます。
ヘラクレスの幼虫をこの度入手しまして、温度管理を悩んでいるときにこのページにたどり着きました。
このワインセラーに対して、記事にあるパネルヒーターで、温度維持できましたでしょうか?
釣り師?様
こんばんは。
そしてはじめまして!
早速ですが、私の飼育環境では22℃以上を保つことはできました。
ただ置いてある場所がリビングの片隅ですので、
置く場所の外気温の影響は受けてしまうと思います。
と言っても、真冬の夜中には平気で10℃を下回ってしまいます。
目標とする設定温度にもよりますが、
一冬使ってみた経験上もう一回り大きめのヒーターをお勧めします。
私の使用条件では性能ぎりぎりといった印象でしたが、
こういった器具は若干の余裕がある方が安心できますし長持ちもします。
よろしければ参考にしてみて下さいね。
最近、オオクワガタのブリードを始めましてこちらのブログで勉強しワインセラーを購入しました。
いつも参考にさせてもらってます!
質問なのですが真冬の温度管理に伴いマルチパネルヒーターを検討しています。
ヒーターからスノコの上の菌糸瓶はカビる等影響はありませんでしたでしょうか?
坂本様
こんばんは。
コメントありがとうございます。
私の飼育環境では、これまでほとんどカビは発生していません。
もちろん『ゼロ』というわけではありませんがそれでも数える程で、
特にヒーターやスノコの位置関係が影響しているとは思えませんでした。
むしろ単に雑菌が混入したことが原因だったと思われます。
ご参考までに。^^