みなさんこんばんは、鷹です!
11月の初旬に我が家へやってきた『タランドゥスオオツヤクワガタ・ホワイトアイ』のペア。
オスはすでに後食を開始していましたが、未後食だったメスもすぐに後食を開始してくれました。
そうなるとやはり頭に浮かんでくるのは『ペアリング』のことです。
ただこのペアは同腹であるためブリード計画についてはずっと悩んでいましたが、結局こうなってしまいました。^^
目次
タランドゥスオオツヤクワガタの補強
はい!
結局もう1ペアが我が家へやってきました。^^
今回も大きさにはこだわりませんでしたが、またもや『ホワイトアイ』です。今後タランドゥスを飼育していくにあたり、どうしてもこれだけは外せなくなってしまいました。^^;
今回も前回と同様、ヤフオクで落札させていただいたのですが、とりあえずブリードの最初でF2(同血統による配合の2期目)は避けたかったので、前回とは違う出品者様から落札させていただきました。
この2頭が我が家にやってきたのは11月の下旬で、出品時の説明では『未後食』となっていましたが、ほんの2~3日で後食をはじめ、1週間もすれば1日にセリー1個(16g)を食べてしまうようになりました。
後食と成熟とブリード
さてこの4頭、12月の中頃にはさらに激しくゼリーを食べるようになりましたが、一般的な事例から考えると、少しブリードには早いかもしれません。
と言うのも飼育前に色々と情報を見ていると、
『タランドゥスのブリード開始時期は、羽化後6か月が経過してから』
と言う意見が多いようです。
ちなみに我が家へやってきたこの4頭、12月中旬ごろからは恐ろしいほどの食欲で、
『まるで国産カブトムシ?』
とも思えるような食べっぷりを見せてくれていたのですが、羽化時期を改めて見てみると、
- オス61㎜=8月
- メス47㎜=9月
- オス64.5㎜=10月
- メス47.5㎜=9月
ということで、羽化からは2~4か月ほどです。
しかし今回は少し考えがあり、あえて同居生活を開始してみました。
後食と成熟
ご存知のように羽化直後のクワガタに『休眠期間』というものがあり、この間はじっと動かずもちろん食事も摂りません。
またクワガタは成虫になったからと言って、すぐに繁殖活動を行えるわけではありません。見た目は大人(成虫)でも体内は十分に成型されておらず、繁殖活動を行えるようになるまでも、ある一定期間が必要になってきます。
このようにクワガタが休眠後はじめて食事を摂ることを『後食』と言い、繁殖活動が行えるように体内が形成されることを『成熟』と言います。
さてこの『後食』と『成熟』を、自然界でのクワガタの行動から考えてみると、基本的に休眠中のクワガタの周囲には、エサとなる樹液はありません。
そのため休眠を終えたクワガタは、エサを求めて移動していきます。
ただそこには当然のことながらオスもメスも集まってくるため、エサ場の周辺では繁殖活動が行われます。
つまり、
『クワガタがエサ場を求めて行動を開始すれば、それはそのまま繁殖活動に繋がっていく』
とも考えられるのではないでしょうか?
クワガタにとって『捕食活動』と『繁殖活動』は、直結していると思えるのです。
ではこれを飼育下で見てみると、私がこれまでに飼育してきたクワガタたちは、羽化後一か月~2か月もすれば大抵後食を開始します。
ただ開始直後はほんの少しづつ、もしくは数日置きにと言った感じです。
しかしこれがある時を境に一気に増加します。もちろんクワガタの種類にもよりますが、時には数時間もゼリーに食いついて離れないこともあります。
これがもし自然界であれば、、、
もちろんオスとメスが出会う確率も増え、繁殖活動に繋がる可能性も高まります。
つまり飼育下におけるブリード可能な時期の判断基準の一つとして、『食事量』は一つの目安となり、我が家のタランドゥス4頭も申し分ないぐらいの食欲を見せるようになってくれました。
このことからペアリングを開始した次第です。
タランドゥスオオツヤクワガタのペアリング
さて我が家にいるのは2つの血統、それぞれのペアです。
当然のことながら別血統同士でペアリングを進めていきます。
T-1ライン
月並みですが、Tはタランドゥスのことですね。あくまでも自分が把握できるためのもので、深い意味も何のひねりもありません。^^;
こちらは61㎜のオスと47.5㎜のメスをペアリングします。
同居開始は12月25日だったのですが、直後からこのような風景が見られるようになりました。
すでにメイトガードしていますね。^^
さらにはこんな場面も、
オスの腹部を見ていただければ、まさに交尾しようという動きをしています。
このような場面やメイトガードは何度も見ることができましたが、残念ながら交尾の瞬間を目撃することはできませんでした。
しかし観察している限りでは、ペアリングはほぼ成功と見て問題なさそうです。
T-2ライン
こちらは65.5㎜のオスと47㎜のメスをペアリングします。
早速動きがありました。
オスがひたすらメスを追いかけていますね^^;
また翌日には、
完璧なメイトガードです。^^
さらに、
『まさに交尾の最中?』
と思い角度を変えてみると、
微妙ですがメイトガードのみのようです。^^
こちらも交尾の瞬間を見ることはできませんでしたが、まあ、ペアリングは成功しているのではないでしょうか?
最後に
少し早いタイミングと思いつつも、タランドゥスオオツヤクワガタのブリードを始動してみました。
これには先述のような理由もあるのですが、実は以下のような理由もあります。
- タランドゥスはそこそこ寿命も長い
- オスによるメス殺しは皆無に等しい
- メスは少しずつ、長期間にわたって産卵する傾向がある
もし今回のペアリングがだめでも再ペアリングも考えられますし、時と場合によっては産卵セット内での同居も可能です。
つまりのんびり長期間に渡ってブリードしていくことも可能です。
幸い国産クワガタのブリードは初夏まで予定がありませんので、少し飼育スペースにも余裕があります。
はじめてのタランドゥスオオツヤクワガタのブリードですので、少しでも早く慣れられるようにしっかり観察していきたいと思います。
最後になりますが、
T-1ラインの同居期間は12月25日~29日。
T-2ラインは12月27日~1月2日。
実は両ラインともすでに産卵セットに投入済みなのですが、その後の経過はまた後日、ご報告させていただきます。
コメント
こんにちは。
いつもアドバイス頂きありがとうございます。
タランドゥス、黒光りして、また質量感もありカッコいいですね。ブリードが成功するようお祈りいたします!
私も、経験を積んで、いつか飼育にチャレンジしてみたいと思います。
まろ様
こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。^^
タランドゥスは本当に見ていて飽きないクワガタですね。
私も飼育は初めてですが、その独特な雰囲気にますます魅了されています。
ブリードの状況については近日中にご報告させていただきますので
楽しみにしておいて下さいね。
また約2か月近くタランドゥスの成虫を飼育してみた感想ですが、
温度管理ができれば比較的丈夫なクワガタだと思います。
活発に動き回るタイプではありませんが、体の割には食欲も旺盛です。
まろさんもいつかは、ぜひ飼育にチャレンジしてみて下さいね。