みなさんこんばんは、鷹です!
3月20日、大阪ではいきなり春がやってきましたね。^^
子供と一緒に外を歩いていると無意識に、『今日はあったかいな~』と口から出ていました。おそらく『あったかい』という言葉を口にしたのは、今年に入って初めてだったような気が、、。
もうすぐ日本ではカブクワシーズンが幕を開けますね。
さて前回のノコギリクワガタの記事でも記載させて頂きましたが、国産クワガタの幼虫たちはこれから羽化に向けて活発に活動を始めていきます。
そこで少し前にはなりますが、ノコギリクワガタと同様、本土ヒラタクワガタの幼虫のマット交換を行いましたので、その様子をご報告させて頂きたいと思います。
目次
メスの早期羽化
ということで本土ヒラタクワガタの記事を振り返ってみたところ、こちらも約5か月振りの投稿になってしまいますね。^^;
まあ、冬の間はほとんど変化が見られなかったため、仕方ありませんね。
ただその間の唯一の出来事がこちら、
昨年10月の記事でご紹介させて頂いた、10月の初旬に蛹化した3頭のメスたち。
なんと3頭揃って10月27日に羽化してしまいました。^^;
昨年の本土ヒラタクワガタは同時期に3つのラインでブリードを行っており、羽化したのは
- H-2ライン=1頭
- H-5ライン=2頭
となっております。
が実はその後、H-4ラインでもう1頭羽化を確認。
ということで4頭が早期羽化しこのメスたちはまだまだ休眠中ですが、マットに大量のコバエが発生してきたこともあり休眠室へ移動させることにしました。
とりあえず全頭元気なようで何よりです。^^
いずれも早期羽化のためかなり小さく(おそらく30㎜前後)体長を測るほどではありませんが、活動を始めるまではこちらで過ごして頂きます。
元々常温飼育とは言っても室内です。多少気温が下がることがあっても、これからはハスクチップで問題ありませんね。^^
マット交換
それではいよいよ本題の幼虫たちのマット交換です。
まずはこちらから、
H-3ライン
このラインは800㏄へ投入していたオスが4頭、460㏄のプリンカップへ投入していたメスが6頭です。
掘り返してみるとオスはこんな感じで、
メスはこちら、
ちなみにオスの最大は、
15gでした。
が、ほとんど大きくなっていませんね。^^;
マットの常温飼育だとこんなものでしょうか?まあマットの種類や飼育環境、血統も大きく影響するでしょうが、この大きさだと60㎜にも達しないかと思われます。
ただ今期のヒラタクワガタのマット飼育は、様々な飼育データを集めることも目的としていますので、とりあえずはマットを交換して様子を見ていきたいと思います。
ということでオスは引き続き800㏄へ、
メスは500㏄へ入って頂きました。
H-4ライン
続いてH-4ラインです。
このラインは先程記載した早期羽化したメスが2頭。
そのため800㏄へ投入していたオスが5頭、460㏄のプリンカップへ投入していたメスが4頭です。
まずはメスの方から交換を進めていきますが、またしてもやってしまいました!
羽化してたんかい!
外から幼虫の姿が全く見えなかったたため
『もしかすると☆になってるかもしれない』
などと考えてひっくり返してみると、どうやら外から見えない中央部で蛹室を作り羽化していたようです。
成虫の状態から他の早期羽化のメスたちと同様、昨年羽化したものと思われますが、とにかくこれでH-4ラインは早期羽化のメスが3頭です。
ということでメスたちはこんな感じです。
続いてオスのマット交換ですが、実は昨年の記事でご紹介した10月末時点で最大だったこちらの幼虫、
ビンを反対側から見てみると、
昨年のうちに蛹室を作っていました。
ただ外からは内部の様子が全く見えません。どちらにしても蛹室を作ってからそれなりに時間も経過していますし、ちょうどいい機会なので天井掘りをしてみると、
カビに巻かれて☆になっていました。
どうりで中の様子も見えず、動きもなかったはずです。
ただご覧のように昨年はオスと思い込んでいましたが、実際はメスでした。
しかもかなり大きいです。これまでに我が家で羽化したスマトオオヒラタやパラワンオオヒラタのメスと比較してみると、45㎜は確実に超えていたようです。
☆になってしまったことは非常に残念ですが、このラインはひょっとすると大型の血統なのかもしれません。
それでは期待を込めてオスの方へ、
がちょっと期待外れ。^^;
先程のH-3ラインと大差ありませんね。と言うよりちょっと小さいかも?
やはり最大で13gでしたが、最後の伸びに期待したいと思います。
H-5ライン
最後はH-5ラインです。
このラインも昨年メスが2頭早期羽化していますが、数は最も多いラインでオスが6頭・メスが7頭です。
ただこちらのオスですが、
少し前に蛹室を作り始めたため、今回は掘り出さずにそのまま様子を見ていきたいと思います。
ではまずメスから、
そしてオスはこちら、
ということでこのラインの最大は、
H-3ラインと同じく、このラインも最大は15gでした。
他のラインと同様、オスは800㏄・メスは500㏄へ入って頂きました。
最後に
昨年10月末にマット交換を行ってからほぼ毎日のように観察を続けていましたが、やはり外から観察していてもほとんど動きがみられなかったため、それが幼虫の大きさにも表れているように思えます。
ただ実際はこれが自然界でのヒラタクワガタの生態に近いものなのかとも思えます。
そして当たり前のことかもしれませんが、ヒラタクワガタに限らずより大型個体を目指すしていくには、このような生態を理解し温度管理や栄養管理、様々な工夫をしていく必要があります。
まだまだ羽化までには時間があり今後も観察を続けていく必要がありますが、今回のヒラタクワガタのブリードは、より自然界での生態に近いものにすることによって、今後のブリードの参考にしていくという目的もありました。
そういう意味で、
ここから幼虫たちがどれほど成長するのか?
もしくは変化なくそのまま羽化してしまうのか?
そしていつ頃羽化してくれるのか?
まだまだ楽しみは尽きませんが、今後もできるだけ詳しくご報告させて頂きます。
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