みなさんこんばんは、鷹です!
今更で非常に恐縮ですが、この世界には本当に魅力的なカブトムシ・クワガタムシが数えきれないほど存在していますね。
私が子供の頃は外国産はもちろんのことオオクワガタでさえ『高嶺の花』で、飼育するどころか見たり触ったりすることさえ殆どできませんでした。
それが今ではごく簡単に入手することができ、飼育することも可能になっています。
本当に技術の進歩の賜物としか言いようがありませんね。^^
目次
ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの魅力
これまでにも何度か記載させて頂きましたが、私は子供の頃からカブトムシ・クワガタムシに慣れ親しんだ生活を送ってきました。
そのため国産のカブトムシ・クワガタムシはほとんど目にしたり触れた経験もあります。(それでも魅力は衰えませんけど^^)
ただ外国産クワガタを飼育するようになり、これまでには見たことも触れたこともない種に出会う機会も増えてきました。
もちろん世界中にはまだまだたくさんのカブトムシ・クワガタムシが存在しており、むしろ未だ知らない種の方が多いとは思いますが、現時点で最も興味を惹かれているのが、
『ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ』
なのです。
金色(オウゴン)の体色
まず惹かれてしまうのがその『体色』なのですが、本来であれば天敵から身を護るため自然環境に合わせた色をしているのが普通なのですが、このような目立った色をしていることが理解できません。^^;
それに加え湿度によってその体色が変化してしまうのも全く持って理解不能!
まあ実際にローゼンベルクオウゴンオニクワガタが生息してる環境を観察してみれば何かヒントがあるのかもしれませんが、少し調べてみてもこの辺りの正確な情報は見当たりませんね。
不可解な動き
さらにその動きも国産クワガタではちょっと見られないものがあります。
これはクワガタに限ったことではありませんが、比較的大型の種はゆっくりとした動きを見せ、小型の種は俊敏に動き回る傾向があります。
しかしローゼンベルクオウゴンオニクワガタはどちらかといえば中型~小型の部類に入ると思いますが、その行動はまるで大型のクワガタのようにどっしりしています。
もちろん個体差はあるのかもしれませんが、威嚇姿勢を取る時もじっと木につかまり、同じ姿勢を取り続ける傾向があります。
ただ体の大きさの割に脚で木につかまる力はとても強く、50㎜未満のオスやメスでさえ木から引き離そうとするとちょっと手こずってしまいます。
逆に言えばその脚力を持っているため、他の小型種のように逃げ回らずどっしり構えているのかもしれませんね。
飛翔能力
そしてその見た目からちょっと意外なのが、飛翔能力です。
以前こちらの記事でもご紹介させて頂きましたが、
メスは少しでも広い飼育ケースに入れるととにかくよく飛び回ってくれ、まるで真夏のカブトムシのような勢いです。^^;
確かにメスは交尾の後に産卵場所を探して移動する必要があるためこれは理解できるのですが、そのメスと同等?もしかするとそれ以上にオスもよく飛び回ってくれます。
で、ちょっと見苦しいかもしれませんがこの画像、
『窓際に干してあった靴下にへばりついているローゼンベルクオウゴンオニクワガタ』です。
実はこの日ちょっとした事件がありまして、飼育ケースの汚れが目立ってきたため清掃と入れ替え作業を行っておりました。
ちょうど飼育種や数の管理も同時に行っていたため、生体はとりあえず一時的にプリンカップに入れておいたのですが、ちょっと目を離した隙にローゼンベルクオウゴンオニクワガタのオス1頭だけが見当たりません。
プリンカップの蓋が開いていたため脱走したことは間違いないのですが、どこを捜しても見当たりません。
それこそ家具の隙間やソファの下、隣の部屋も隅々まで探したのですが、何の痕跡もありません。
ちょうど自作保温室の前にプリンカップを置いていたため、『もしかしてホームシックにかかった?』などと馬鹿なことを考えながら、自作保温室の中も隅々まで捜しました。
挙句の果てには『古いハスクチップと一緒に捨ててしまった?』とも考え、ゴミ袋も全部ひっくり返しましたが、もちろんそんなことをするわけもありません。
ちょうど行方不明に気付いたのが午後3時半頃だったため、探し続けて約2時間以上。さすがに疲れも出てきて『一休み』と思い座ったのですが、窓から差し込む日の光を見て『今日は久しぶりに良い天気』と思った瞬間でした。
それが上の画像です。^^;
思いもよりませんでしたが、黒い靴下に日の光を浴びて金色が際立っていたため、目を向けた瞬間にすぐに気付くことができました。
実はこの場所、扉は開けていたものの飼育場所から3mほど離れており、さらに地上から2mほどの高さがあります。
つまり飛翔しなければクワガタが辿り着ける場所ではありません。
しかも目を離したのはほんの10分ほどですので、基本的にローゼンベルクオウゴンオニクワガタは日本のノコギリクワガタのように、オス・メス共に飛翔能力の高い種であると思われます。
このような画像が撮影できるのも、頻繁に飛翔しているからでしょうね。^^
独特の繁殖行動
これはあまり一般的には知られていないかもしれませんが、ローゼンベルクオウゴンオニクワガタはタランドゥスオオツヤクワガタと同様の繁殖行動を見せてくれます。
成熟したオスはほんの僅かながらタランドゥスで有名な『バイブレーション』らしき振動を出しますし、オス・メス共に頭部を上下に動かす行動も見せてくれます。
そしてペアリング後のメイトガード。
メイトガード自体は様々なクワガタでも見ることができますが、しつこいぐらいにがっちりと、そして酷い場合であればオスは数日間に渡ってメイトガードし続けることもあります。
そしてメスが産卵材の中へ穿孔(穴を掘って潜り込む)し、その中で産卵床を作って産卵するという独特の産卵方法。
これはタランドゥスオオツヤクワガタも同様の方法を取りますが、私がこれまでに見てきた国産種では見られない産卵方法です。
またメスが産卵後に飲まず食わずで産卵床を護っているのもどことなく愛情を感じ、益々惹き込まれていく要因となっています。
最後に
今回はいつもの『飼育日記』とは違い、最近どっぷりはまってしまった
『ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの魅力』
について、個人的な見解を述べさせていただきました。
上記以外にも
- 最近は流通量が減少気味である
- 思うように産卵してくれない(気まぐれ?)
- それでいて幼虫~成虫への飼育は比較的容易
などといったことも、私がはまってしまった原因なのかもしれません。
世界にはまだまだ魅力的なカブトムシ・クワガタムシがいて、一度目にすると忘れられない種もたくさん存在しているでしょうが、とりあえずしばらくはローゼンベルクオウゴンオニクワガタのブリードに力を入れていきたいと思います。
前回の記事でもご紹介させて頂いたように、今年最初のブリードはまずまずのスタートを切ることができました。
実はこれ以外にも数ラインでブリードを進行中ですので、それについてはいつもの『飼育日記』で随時ご報告させて頂きますね。^^
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