みなさんこんにちは、鷹です!
クワガタの中でも比較的目にする機会が多いコクワガタ。実際、先日行ったカブトムシ・クワガタムシ採集でもそうでしたが、私が採集に出かけた際に最も多く採れるのがコクワガタです。
⇒2016年 大阪 今年初めてのカブトムシ・クワガタムシ採集に行ってきました!
また採集に出かけなくても、夏の夜に窓の光をめがけて飛んで来たり、自販機の下でノコノコ歩いていたり、私が子供の頃には自宅付近で思いがけず捕まえることができた記憶もあります。
そんなコクワガタですが目にする機会も多いだけあって、クワガタの中では比較的丈夫で飼い易い種類でもあります。また越冬もすることから成虫のままで数年飼育することも可能です。
⇒カブトムシの幼虫が蛹室を作りさなぎになる準備を始めました!
(記事の最後の方に越冬したコクワガタの様子を記載しています)
そこで今回はコクワガタの成虫の飼い方(飼育方法)について、ご説明していきたいと思います。なお私の記事は専門的な方法ではなく、初心者の方でも簡単に実践できる方法としてまとめてありますので、よろしければ参考にしてみて下さい。
目次
必要なもの
基本的にはカブトムシと同じで大丈夫です(^^)。
と言ってもこれで終わってしまっては身も蓋もありませんので、一つづつ順に説明していきたいと思います。カブトムシとは違う点もありますので^^;
飼育ケース
これは以前の記事でご紹介したW430×D260×H315mmのサイズのものですが、コクワガタを飼育する際はもっと小さいものでも構いません。
またカブトムシほどマットを掘り返すこともありませんし、そんなに激しくケンカするクワガタでもありませんので、数頭まとめて飼育することも可能です。これぐらいの大きさの飼育ケースであれば、数十頭は飼育することが可能です。
ただやはりゆったりと飼育してあげる方が寿命も延びるため、最低限としてこれくらいの大きさのものは用意したいところです。
コバエシャッター(大)極小なコバエの侵入を防ぐ飼育ケース |
これぐらいの大きさのケースに、オス3頭、メス3頭ぐらいまでが理想だと思われます。
飼育マット
こちらも成虫を飼育する場合は、それほど気にする必要はありません。しかし産卵や幼虫の飼育までを考えると、発酵済みのクワガタ専用マットを使った方がいいでしょう。
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こちらは値段も安くてまとめて買うならお得です。
産卵木
これはカブトムシの飼育と最も変わってしまう部分です。
カブトムシは地中に卵を産みますが、コクワガタは地中に埋めた木の中に潜りこんで、その中で産卵します。そのためマットの中に産卵木を埋めておく必要があるのですが、私はこのように市販されている『バイオくち木』を使用しています。
今まで数十年、コクワガタを飼育してきましたが、これまでにコクワガタがマットの中に産卵したことは一度もありませんでした。
エサ皿・とまり木・小枝等
これらも適度に飼育ケースの中にセットします。特にクワガタの仲間は自然界では日中、木の中に潜んでいることが多く、飼育していても好んで隙間などに入っていくのが見られます。(体の形もそれに適したものになっていますね)
そのため上記に加え、樹皮マットや木の葉を置いてあげるのも理想的です。参考までにこんな感じのものです。
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エサ
これは普通の昆虫ゼリーで十分です。ただカブトムシほど大食いではないため、コクワガタのみの飼育であればそんなに頻繁に消費することもないでしょう。
霧吹き
こちらもカブトムシと同様ですね。コクワガタも例にもれず、厚さに弱く乾燥にも弱い生き物です。
飼い方(飼育方法)
それでは最初に、飼育ケースのセット方法をご説明いたします。
飼育ケースのセット
私は基本、産卵・繁殖を想定した飼育を心がけていますので、その方法についてご説明します。
まずは飼育ケースの底に2㎝程マットを敷き詰め、少し固めるように上から押さえつけます。そしてその上に『バイオくち木』や『産卵木』を置きます。
(少し見えにくいかもしれませんが2個セットしています。左が保護色に、、、)
そしてその上からマットを敷き詰めていきますが、これは固める必要はありません。『バイオくち木』や『産卵木』が軽く隠れる程度(少し地面に出ていても問題ありません。むしろ転倒防止に役立ちます)
そしてその上にエサ皿や上り木、小枝等をセットして完成です。後はコクワガタたちをその上に放してあげればご覧の通り、瞬く間に木の隙間からマットの中に潜っていってしまいました^^;
エサの交換
昆虫ゼリーに関しては原則毎日チェックしてください。カブトムシほど頻繁に減ることもなく交換する必要もありませんが、やはりこの時期は腐ってしまうことがあります。
そのため私は長くても2日経過すれば、必ず交換するようにしています。
水分補給
これも原則、夏場であればほぼ毎日必要になるでしょう。ただしやり過ぎは禁物で『マットの表面が一通り湿る』というのが目安になります。
実はこれがカブトムシの成虫を飼育する時と大きく異なる点で、カブトムシはかなり激しくマットの中を動き回るため、その分マット全体がかき回され乾燥も早くなる傾向があります。
それに対してクワガタ、特にコクワガタは体も小さいため、マットの底の方までかき回されることがありません。そのため表面が乾いているからと言って水を多く与え過ぎると、底の方で水が溜まってしまい産卵できない環境になってしまったり、せっかく生まれた幼虫が死んでしまうこともあります。
そのためコクワガタを飼育する際は特に『水のやり過ぎ』に注意が必要です。
その他
コクワガタの成虫は越冬もするため、うまく飼育すれば来年の夏もその元気な姿を見せてくれます。そのため10月~11月、特に室内で飼育している場合は11月の下旬まで動き回っていることがあります。
その際は必ず『エサのチェック』は欠かさないようにしてあげて下さい。
基本的に動き回っている以上エネルギーは消費され、少ないながらもエサを食べています。冬眠に入れば自然とマットの中から出てこなくなります。夜になっても全く出てこないという日が続くまで、食べ物はしっかり与えてあげて下さい。
せっかくの越冬が飢え死にで台無しになってしまっては元も子もありませんからね。
うまく越冬できていれば来年の4月下旬~5月上旬にかけて、エサを求めてマットの中から出てきます。私は外気温15℃前後を目安にしていますが、慣れないうちは毎晩、飼育ケースの中を覗いてから寝るようにして下さいね。
そして出てきているのが確認できたら、昆虫ゼリーを入れてあげましょう。
また秋口(9月末~10月初めごろ)になれば、埋めてあった『バイオくち木』や『産卵木』を取り出して、中に幼虫がいないか確認してみましょう。うまくペアリングできていれば、コクワガタは比較的簡単に産卵してくれています。
コクワガタは幼虫も比較的飼育し易いので、その方法についてはまた別の機会にご説明させて頂きます。
最後に
コクワガタは比較的目にする機会も多く、そんなに珍しいといった印象はないかもしれませんが、中には50㎜に達する大きな個体も存在するようです。
先日私が採集した画像を見て頂いても、隣のノコギリクワガタと比べてみればそこそこ立派な個体だと言えそうです。
クワガタの中でも比較的丈夫で飼育し易いコクワガタ。『クワガタの飼育はしたことがない!』という初心者の方でも、まずはコクワガタの飼育からはじめてみるのはいかがですか?
よ~く見てみれば顎も大きく長くて、なかなかかっこいいクワガタですよ!
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