金色に輝くローゼンベルクオウゴンオニクワガタ

ローゼンベルクオウゴンオニ

みなさんこんばんは、鷹です!

毎日寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

11月の末ごろから急激に気温が下がり、まさに『冬本番』と言ったところですが、さすがに我が家の国産クワガタたちも本格的な冬眠に入り、少し寂しさを感じてしまう季節になりました。

当然のことながら国産種に関してはブリードを行うこともできず、幼虫飼育がメインとなるのですが、基本的には菌糸ビンやマットにてほぼ放置状態。(放置するしかありませんけどね^^;)

そのため先日『増種』ということでタランドゥスオオツヤクワガタを迎え入れましたが、こちらもブリードができるのはどうやら来年になってからの様子。

そうするとカブトムシ・クワガタムシの飼育に関しては若干余裕が出てきているのですが、それはそれでどうしても他のクワガタにも目が行ってしまうものです。(⇐言い訳)

ということで今回、またしても新種を迎え入れることとなってしまいました。^^

目次

ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ

さて、何かと理由をつけながら?^^;

この度、我が家へやってきた新種がこちらです。

 

既にご存知の方もいらっしゃると思いますがあらためて、

『ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ』

です。

私自身、外国産クワガタの飼育をはじめるまではあまり良く知らなかったのですが、ここで改めてローゼンベルクオウゴンオニクワガタについてご説明させて頂きたいと思います。

オウゴンオニクワガタとは?

ローゼンベルクオウゴンオニクワガタとは『オウゴンオニクワガタ』の一種です。

オウゴンオニクワガタは東南アジアマレー半島やインドネシアの島々に生息しているクワガタです。独特なオスの大顎の形状や金色の体色が特徴的で、生息地とオスの大顎の形状によって以下の2種類に大別されます。

ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ

ジャワ島の固有種で、大型のオスの大顎は外側に向かって湾曲しているのが特徴です。またオウゴンオニクワガタの中では最も大型になり、現地では80㎜を超える個体も確認されています。

モーレンカンプオウゴンオニクワガタ

マレー半島・インドネシア(カリマンタン島、スマトラ島)、ミャンマー等に生息しており、オスの大顎は直線的です。また生息地によって以下の4つの亜種に分類されています。

  • スマトラオウゴンオニクワガタ スマトラ島
  • モセリオウゴンオニクワガタ マレー・キャメロンハイランド
  • ババオウゴンオニクワガタ ミャンマー南部
  • ボルネオオウゴンオニクワガタ ボルネオ島

オウゴンオニクワガタの特徴

オウゴンオニクワガタの特徴として挙げられるのが、大型のオスの大顎の形状です。

先にも記載したようにローゼンベルクは外側に向かって湾曲しており、モーレンカンプは直線的ではあるものの、大顎の3分の2ほどは太く、その先は細くなっているという独特の形状をしています。

残念ながら私は大型個体を飼育していませんので、気になる方は以下のリンクで確認してみて下さい。

・ローゼンベルクオウゴンオニクワガタ

・モーレンカンプオウゴンオニクワガタ

(googleの画像検索へのリンクです)

またもう一つ特徴的なのが、金色に輝く体色です。

本来、ほとんどのクワガタはその身を守るため、自然に溶け込むような黒っぽい色をしていることが多いのですが、オウゴンオニクワガタはその名の通り、金色に輝く体色をしています。

ただこの体色には一つ秘密があって、周囲の湿度によって体色が変わるのです。

そこで少し実験をしてみたのですが、こちらは湿度の高い飼育ケースから取り出してすぐの様子です。

この時点では頭部は黒っぽいのですが、上翅はすでに金色に変わりつつあります。

そしてこのまま観察を続けていると、

カメラのフラッシュの影響もありますが、光り輝く金色になりました。

このように周囲の湿度によって体色が変わってしまうのには、オウゴンオニクワガタが生息している環境も影響しているのでしょうか?

非常に変わった習性をもっていますね。

またオウゴンオニクワガタはかつてはブリード方法が確率されておらず、『産まず育たず』難航不落のクワガタとして、多くのブリーダー達を悩ませていたようです。

しかし近年は霊芝材カワラ材による産卵、またカワラタケ菌床による幼虫飼育が解明され飼育方法が確立していることから、比較的馴染みやすいクワガタとなっています。

ただWD(屋外採集品)として日本に輸入されている個体は、ほとんどが現地でブリードされた個体のようです。

これには現地での成虫採集が困難であるという背景も影響しているようです。

ローゼンベルクオウゴンオニクワガタの飼育開始!

そんなこんなで今回、我が家へやってきたのはこの4頭、

オス2頭は共に約50㎜弱と小柄です。そのため大顎も短歯で、大型個体のように湾曲はしていません。

メスは共に約46㎜ほどですが、体の大きさはオスとほぼ同じぐらいです。

今回やってきた4頭はWDということですが、購入元の情報によれば現地でブリードされた個体だということです。

それは個体を良く観察していても分かるのですが、我が家へやってきたのは約10日ほど前ですが、メス2頭がこの2,3日でようやく後食を開始しました。

ただオスはまだ休眠中のようで、後食は開始しておらずほとんどマットに潜ったままです。

最後に

本当にこの世界には不思議で魅力的なクワガタがたくさん存在しているものです。そして様々な技術の進歩により、それらを実際に飼育できるとは、、、。

子供の頃には夢にも思いませんでしたが、この現実にはただただ感謝するばかりです。

さて、今回我が家へやってきたこの4頭。

先にも記載した通りメスは後食を開始しましたが、オスはいまだ動きがありません。^^;ということは必然的にブリードできるのは来年の2月~3月頃になるかと思われます。

逸る気持ちはあるのですが、オウゴンオニクワガタはブリード方法が確立されているとは言え、基本的には多産ではないようです。

そのためしっかり成熟させないと、ブリード自体が危ういものとなってしまいますので、ここは一つのんびりとオスが活動を始めるのを待ってみたいと思います。

最後に一つだけ気付いたことがあります。

我が家にいるオスは短歯なのですが、上から見ていると『ある物』にそっくりなんです。

それは、、、

形状といい、その角度といい、私にはどうしても『ニッパー』にしか見えません。^^

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