タランドゥスオオツヤクワガタの力は伊達じゃない!

タランドゥスオオツヤクワガタ
タランドゥス ホワイトアイ 61㎜

みなさんこんばんは、鷹です!

みなさんはクワガタのどこに魅力を感じますか?

色や形・大きさ・動き・生態、等々、クワガタには様々な魅力がありますが、その中でも『クワガタ(鍬形)』の名前の由来になっており、特に外見的特徴の一つになっているオスの『大顎』は、最も魅力を感じる部分ではないでしょうか?

クワガタのオスの大顎は、ほとんどが争いの際に『武器』として使われます。

そのため種によって違いはあるものの、そのほとんどが体の大きさから比較すれば考えられないような力を発揮することがあります。

目次

タランドゥスオオツヤクワガタに挟まれた!

いきなりですが、先日、生まれてはじめてタランドゥスオオツヤクワガタに挟まれてしまいました。^^;

何度も同じ話になってしまい恐縮ですが、クワガタと触れ合うようになってからかれこれ40年以上。そりゃあもう数え切れないくらい何度もクワガタには挟まれてきました。

70㎜オーバーのノコギリクワガタ、80㎜近くあるミヤマクワガタ。一度挟むとなかなか離そうとしないヒラタクワガタや、意外と顎先が鋭くとがっていて、まるで押しピンを押し付けられたような感じのコクワガタ。

何度も痛い思いをし、出血も数え切れないほど経験してきました。

そのためクワガタに挟まれないようにする接し方や、クワガタが挟もうとしてくる動きなどには、ほぼ無意識のうちに対処できているつもりでした。

特にちょうど1年ほど前から飼育をはじめた外国産のスマトラオオヒラタやパラワンオオヒラタは体も大きく、挟む力も尋常ではないため細心の注意を払っていたました。

しかし私が飼育しているタランドゥスは比較的小型で『挟みに来る』タイプではなかったため、少し油断した瞬間にこんなことになってしまいました。

タランドゥスはクワガタ界最強?

『クワガタ界で最も強いのは?』

クワガタが好きな方であれば、誰でも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

先程も記載しましたが、クワガタの魅力の一つである『大顎』は、物を掴んだり運んだりするためのものではなく、争い(自分の力を誇示する)ために備わっていると言っても過言ではありません。

そのため『強さ』にもいろいろな種類がありますが、クワガタにとっては『大顎で挟む力』というのが、強さを決定付ける一つの要因になっているのは間違いありません。

そこで世界に目を向けて色々なクワガタを見てみると、

  • カステルナウディツヤクワガタ
  • アルキデスヒラタクワガタ
  • タランドゥスオオツヤクワガタ
  • パラワンオオヒラタクワガタ
  • スマトラオオヒラタクワガタ

などの名前が決まって挙げられます。

『ケンカ』となれば大顎で挟む力だけではなく、動きや脚で掴む力なども重要になってきますが、単に挟む力だけであれば、

『カステルナウディとアルキデスが1,2を争う』

という意見が多いのですが、実は

『タランドゥスの挟む力はアルキデスに匹敵する』

とも良く言われています。

確かにタランドゥスはパラワンほど俊敏な動きをするクワガタではありません。しかし脚で掴まる力が非常に強く、大顎で挟む力も強いです。

このことから『クワガタ界最強では?』とも言われるクワガタのようです。

挟まれてみて

ということでちょっとした不注意からこのようなことになってしまったのですが、例えるならパラワンやスマトラの挟み方はまるでワニが獲物に噛みつくような挟み方なのですが、タランドゥスは『門がゆっくりと閉まってくる』ような感じで挟んできました。

そして指の僅かな筋肉の動きを感知しているのか?

それに合わせて挟む力を強めたり弱めたりしてきますが、この挟み方はヒラタクワガタにも似ています。さらに離そうとする気配は全くありません。

ただタランドゥスの大雅の先はコクワガタや小型のヒラタクワガタほど鋭利ではなかったため、幸いにも出血は免れました。

ただ、

『泣きそうなくらいに痛かったです!』( ;∀;)

このタランドゥスは大きさ約64㎜です。

昨年の夏に採集したこいつは約62㎜。

大して大きさは変わらないのに、挟まれた痛さは『天と地』ほどの差がありました。^^;

クワガタに挟まれた時の対処法

クワガタを飼育している以上、このような事故は時として起こってしまいます。

まあこうなった時のために軍手や手袋を付けていればいいのですが、運悪くクワガタに挟まれた時の対処法をご紹介したいと思います。

まず大前提として、離してもらおうとして無理に引っ張ったり大顎を広げようとするのは厳禁です。

このようなことをすればクワガタも必死になり、さらに力を入れて挟んできますし、何よりもクワガタに対して良くありません。

そこでまずは、

①自然に離してもらう

人間にとってもクワガタにとっても、これが一番理想です。

そこでまずはクワガタの脚を何かに掴ませます

上の画像で私は中指と薬指にクワガタの脚を捕まらせていますが、のぼり木などでも構いません。

クワガタは大顎で何かを挟んでも、いつかは自分から離してくれます。しかし体が宙に浮いた状態ではなかなか離してくれません。

そのため何かに掴まらせ、自然と離してくれるのを待つ作戦です。

ただこの時、指に少しでも動きがあるとさらに強い力で挟んでくるのと、この方法はほとんどの場合、

『すごく時間がかかってしまいます。』^^;

そこでもっと効果的なのがこちら、

③霧吹きで水をかける

という方法です。

 

実はこれが非常に効果的で、ほとんどの場合は一瞬で離してくれます。

で、この時のポイントですが、

先程の『自然に離してもらう作戦』と同様、まずはクワガタの脚を何かに掴まらせておきます。

そして霧吹きで水をかけるのはこちら、

ちょうど赤丸で示してるあたりから触覚周辺が最も効果的です。

口のあたりを狙ってもいいのですが、要は背面より裏面ということです。

どうもクワガタはこの辺りが敏感つつ非常に弱いようで、今回も2度霧吹きで水をかけただけであっさりと離してくれました。

ただこの方法は、

『常に飼育スペースに水に入った霧吹きを置いておく』

ということが大前提となります。

ということでもし近くに水の入った霧吹きがなければこの方法、

③洗面所に走る

もちろん画像はありません。

実は過去に何度かこの方法を取ったことはあります。

クワガタに挟まれたまま洗面所に行き、水道の蛇口をひねって少しづつ水を出し、それがクワガタの方に流れていくようにして水を浴びせます。

ちょっと荒い方法ですが、これでもほとんどのクワガタはあっさりと離してくれます。

最後に

霧吹きで水をかけてしまったので少し濡れていますが、ご覧のようにタランドゥスは手に乗せていても、自ら挟んでくることはありません。^^

今回は私の不注意で指が大顎付近に近づいたため、運悪く挟まれてしまいました。

一歩間違えれば怪我に繋がってしまうため、基本的にクワガタの世話をする時は軍手や手袋を着用することをお勧めします。

特に小さいお子様が近くにいる時は注意が必要です。

またこのような事はクワガタの体力を非常に消耗させてしまいます

長年の飼育から気が緩んでしまっていたのでしょう。

今後、2度と起こさないように注意していきたいと思います。

コメント

  1. まろ より:

    その痛み、お察しします。
    痛みの中での写真、とても勉強になりました。
    早速、用心のために霧吹きを用意しておきます。
    子供には、間違えても触らせられないですね。

    • taka より:

      まろ様

      こんにちは。
      はい、完全にタランドゥスを甘く見ており、
      久々に痛い思いをしました。^^;

      しかも力を抜いて入れば離してくれるかと思い2~3分は耐えていたのですが、
      一向に離してくれる気配がないため、諦めて写真を撮ることにしました。^^;

      大人ならともかく、
      子供さんであればあまりの痛さに驚いてパニックになってしまうかもしれません。
      そうなれば人間にもクワガタにも良くありませんので、
      とにかく挟まれないようにすることが一番ですね!

  2. ちいもん より:

    鷹さん こんにちは。
    いやー、痛そうですね。。。
    我が家のパラワンオオヒラタも、ついに一昨日後食を開始し、
    息子と「ゼリーやる時に気をつけんとな」と言っていたところ
    だったので、彼は貪るように読んでました(^^

    クワガタの体力消耗は考えていませんでした。
    我が家も注意します!

    • taka より:

      ちいもん様

      こんにちは。
      幸いなことに個体が小型だったこと、
      そして大顎の先が鋭利ではなかったため、出血は免れました。^^

      コメントを見てつい
      『パラワンとどっちが痛いのか?」
      なんて思ってしまいましたが、
      正直なところ
      『間違っても経験したくない!』
      というのが本音です。

      大顎の形状や小歯の形を考えると、
      ある意味パラワンの方が危険かもしれません。

      くれぐれも注意してくださいね。^^

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