みなさんこんばんは、鷹です!
思い返せばパラワンオオヒラタの幼虫の暴れに振り回されだしてからそろそろ5ヶ月。本当に時間が経つのを早く感じてしまう今日この頃です。^^;
4頭飼育しているパラワンのオスの幼虫うち3頭が暴れ、それぞれ1月・3月・4月にマット飼育に切り替えましたが、最初の幼虫は4月4日に無事蛹化してくれ、待望の成虫へと羽化してくれるのも、もう間もなくかと思われます。
ところで最後まで菌糸ビンで飼育していた最後の1頭ですが、4月の初旬には蛹室を作っているような様子も見られ、何とかそのまま蛹化してくれないかと願っていました。
が、やはりそうは問屋が卸さなかった模様です。^^;
目次
パラワン、パーフェクトに暴れ
早速ですが4月30日の最後の1頭の様子です。
菌糸ビンの上部のオガが掻き回されており、幼虫が上まで上がってきてしまっているのがお分かりいただけるでしょうか?
ここまで上に上がってくれるとフタを開けるのにも少し気を遣うのですが、これまでの経験上、このまま放置していても何も良いことはありませんので、とにかく幼虫を取り出して『お引越し』して頂こうと思います。
新居はもちろんこちら、
蛹化のためだけに使われるマット詰めのビンですね。
それでは意を決して慎重にフタを開けてみると、
見事に菌糸が持ち上げられ、すぐそこに幼虫が見えています。
ただここまで上がってくれると逆に幼虫は取り出しやすいので、バケツで受けてオガを掻き出すと、
一瞬で幼虫が転がり落ちてしまいました。^^;
心なしか今までの3頭よりも大きく見えてしまうのですが、マットへ投入する前に最後の体重測定だけしておきたいと思います。
やはり大きく見えたのは気のせいでした。^^;
1頭目は散々暴れさせてしまったため最終体重は50gでしたが、その後の2頭はいずれも57g。そして最後の幼虫が56gです。1頭目も最大時は58gありましたので、この兄弟たちはいずれもほぼ同じ大きさまで育ったと考えて問題なさそうです。
これがこの血統の特徴なのかもしれませんが、まだ累代はF1ですので今後も大型化していく可能性は十分に考えられるでしょう。
これでまた先々の楽しみが増えたというものですが、とりあえずはこの4頭を無事に成虫へと羽化させることが当面の目標です。
ということで新居へ移動、
元気よくマットの中へ潜って行ってくれました。^^
2頭目の蛹化
さて、結局4頭全てが暴れ、パラワンのオスの幼虫は1頭たりとも菌糸ビンで蛹化してくれなかったわけですが、つい先日、2番目にマットへ投入した幼虫にも変化がありました。
2、3日前から前蛹に変化しつつあることは確認していたのですが、5月1日、ついに2頭目も蛹へと蛹化してくれました!
写真だと全く見えませんね。^^;
ということでさなぎの様子を確認すべく、とりあえずこちらは天井掘りしてみます。
ただこれにはさなぎの様子を確認するという目的もありますが、実はもう一つ考えがあります。
それがこちら、
このパラワンのオスたちの姉弟となるメスのパラワンたちですが、蛹化を見越してマットへ移動させたものの、5頭中4頭が☆になってしまうという、散々な経験をしたことがあります。
この時☆になった幼虫やさなぎたちを観察していて気になったのですが、多くの個体がカビにやられてしまっているように感じていました。
つまりマットの水分が多すぎたのが原因だったのではないかと?
そのため1頭目は蛹化してすぐに人口蛹室へ移動させたのですが、今回のさなぎもそれなりの対処をしておきたいと思います。
ただその前に一度さなぎを蛹室から取り出さなければなりませんので、まずはそちらの作業から。
フタの裏側に水滴がついているのがお分かりいただけると思いますが、このビンの内部もそこそこ湿度が高いようです。
とりあえず中の様子を見てみると、
幼虫が動き回った証拠ですね。
マットがビンの口寸前まで押し上げられていますね。
とりあえずさなぎの位置はビンの外部から確認できていますので、蛹室を崩してしまわないように少しずつ上部のマットを取り除いていきます。
このあたりからはさらに慎重に作業を進めます。
すると、
ようやく蛹室の上部に穴を開けることができました。
ここからは天井の壁を少しずつ取り除いていきます。
ここまできてようやくさなぎの全身を確認することができました。
しかしさなぎを安全に取り出すにはまだ少し穴が小さいので、さらに上部の壁を取り除いていきます。
これでようやくさなぎを取り出すことができますので、とりあえず体重を測っておきたいと思います。
ということで37g。
1頭目が34gだったのでやはり一回り大きいようですが、ちょっとこんな写真も撮影してみました。
右が1頭目のさなぎですが、4月4日に蛹化していますのでもうそろそろ羽化しても良い頃です。
蛹化直後と1ヶ月経過ではこんなにも様子が違うものですが、ここで一つだけ気付いたことが。
1頭目が34g、そして2頭目が37g。蛹化して1ヶ月になりますが、さなぎの体重って減らないものなのですね?もちろん羽化すれば減るのでしょうが。
というわけでさなぎにあまりストレスを与えるわけにはいきませんので、1頭目は元の人口蛹室へ、
そして2頭目はこちらへ戻って頂きます。
元の幼虫が作った蛹室ですが、いろいろ考えた結果これがベストなんじゃないかと。
天井を取り除いたことで湿気がたまってしまうことはないでしょうし、あとはビンの様子を観察しながら、フタで調整していきたいと思います。
最後に
結局、パラワンの幼虫は全てが蛹化前に暴れてしまいました。
ただ考えてみればスマトラも蛹化前に暴れており、ひょっとするとオオヒラタ全般に菌糸ビンでは蛹室を作り難いのかもしれませんね。
そうなってくると少しでもダイエットを抑えるためには、どこかのタイミングでマット飼育に切り替えた方が良さそうですが、タイミングを見誤ると1頭目の幼虫のように3ヶ月もマット飼育を行うことにもなってしまいます。
やはり何度も飼育を繰り返し、飼育方法や管理温度を見ていく必要があるようです。
ただ最近行っている『スマトラオオヒラタのマット飼育』でも少し興味深い状況が見られていますので、それについては近日中にご報告させて頂きたいと思います。
とりあえずはパラワンオス4頭の完品羽化ですね。^^
コメント
御疲れ様です、パラワンの征です(^^)
またもや暴れですね!当方の個体も前半組は一匹を覗きすべて蛹化しましたが、暴れなかった個体4,5匹程度でした。もぉココは割り切って暴れ=マット飼育に切り替え前提としたいですが、マットに切り替えてから3カ月近くたってもまだ幼虫のままの個体はおそらく痩せてきてます。マット切り替えを前提としつつも、必要に応じて菌糸再投入(孵化からどれだけ経ったかによるでしょうが)も考えてよいかもしれません。当方の後半組もすべて暴れて5匹がマットに切り替えましたが、少しずつ痩せているので菌糸ビン再投入の予定です。またこの対応自体が正解かも判りませんが、ともかくやってみます。
あと当方の前半組の現状としては羽化不全3匹、脱皮後★になったのが5匹!、まだ幼虫は3匹、生存個体は現在7匹と、現状では非常に残念な結果でした。マットも月夜野きのこMat使用で水分も少し少なめだったのでマットの所為とも思いにくく、原因はわかりませんでした。ただ、一部の個体は蛹室が小さいと思いましたので、適切なサイズでなかったのかもしれません。場合によっては人口蛹室も必要かもしれません(小生も3匹は人口蛹室を使いました)。
蛹37gですか?大顎も長めな感じですし、当方の蛹ともあまり差がなく見えます。小生の個体のうち蛹39グラムと36gで両方100mmオーバーになりましたので、鷹さんの個体も可能性あるのではと期待したくなります。また報告たのしみにしています!
パラワンの征様
こんばんは。^^
少し前から嫌な予感はしていたのですが、結局、全数暴れてしまいました。^^;
仰る通りで、マットに入れ替えた幼虫は『激ヤセ』とまではいかないにしても、
少しずつ痩せています。
ただ唯一マット投入期間が長かった個体だけが、
少し持ち直したということがありました。
この暴れのタイミングを見極めるのは非常に難しく感じますが、
今になって考えてみると、
最大体重時に蛹化を促進するのも一つの手ではなかったかとも思ってしまいます。
ただどこを最大体重として割り切るのか?
それもまた難しいところです。
とにかく今期は試行錯誤だらけのパラワン飼育でしたが、
数々の経験をもとに来期の飼育に結び付けていきたいと思います。