みなさんこんばんは、鷹です!
少しこのブログの記事数を振り返ってみたのですが、種別のカテゴリーではスマトラオオヒラタクワガタの記事が最も多いのですよね。^^
まあこれは当然と言えば当然のことなのですが、昨年の爆産による大量飼育が影響していますね。^^
飼育数が増えればそれだけ様々な出来事、そして発見があり、それだけご報告したい内容も増えていきます。
それと同時にブリードのコツも少しづつ掴みつつあると実感しているのですが、今回はまたしてもスマトラオオヒラタクワガタの飼育報告になります。
目次
幼虫飼育番外編
現在のスマトラオオヒラタクワガタの幼虫飼育は、『S-5ライン』と『S-7ライン』がメインになります。
ただそれとは別に2017年12月に産卵セットの割り出しを行った『S-2ライン』、そして2018年12月に割り出しを行った『S-5ライン』、さらに今年3月下旬に割り出しを行った『S-6ライン』の飼育も行っています。
以前ご紹介させて頂いたとおり、『S-5ライン』のメスは全て羽化し残りはオス3頭となりましたが、少しクセがあるのが『S-2ライン』と『S-6ライン』です。
S-2ライン
まずはこちらの『S-2ライン』の2頭。
右は2ラウンド目の産卵セットで唯一回収できた幼虫ですが、9月中旬から蛹室を作りはじめました。
こちらは昨年の9月20日に割り出しを行っているため順当と言えますが、問題ありなのは左の幼虫です。
以前この幼虫についてご紹介させて頂いた記事がこちらです。
産卵セットの割り出しを行ったのが2017年12月20日で、その後2018年1月3日に500㏄の菌糸ビンへ投入したものの、ほとんど動きが見られず9月の時点で僅か2g。^^;
その際、800㏄の菌糸ビンへ移動させたのですが、なんとその後急に活動を始め、今年の4月には16gまで育ってくれました。
そしてその幼虫の現在の様子がこちら、
何と無事蛹化してくれました。^^
ただこのまま羽化してくれたとしても、おそらく12月中旬~下旬になるかと思います。つまり孵化から丸2年での羽化ということになります。
国産のノコギリクワガタや羽化しないオオクワガタ(俗にいうセミ化)ならまだしも、ずっと温度管理してきた外国産のスマトラオオヒラタクワガタでこのようなことが起こってしまうとは、夢にも思いませんでした。
まあでも何とかここまで来てくれたので、後は無事羽化してくれることを願うだけですね。
そしてもう1頭、S-2ラインの2ラウンド目で唯一得られたオスの幼虫です。
こちらは9月25日に蛹化を確認。
ただ外から確認してみると少し様子が変ですので、10月1日に天井掘りして中の様子を確認してみることに。
すると、
大顎と脚が歪んでおり、どうも蛹化不全だったようです。
ここまで来てしまえば手の施しようがありませんので、後は無事羽化してくれることを願うしかありません。
しかし、
羽化直前ですが、蛹室にかなりの体液が流れ出てしまったようです。
そして翌日、何とか羽化してくれましたが、予想通り翅が収まらず羽化不全です。
経験上この状態では長生きしてくれることはほぼ無いと思われますが、この蛹室ではかなり状態が悪いので、少しでも望みを捨てずに移動させることにしました。
その後何とか生存していたのですが、予想した通り1週間後に☆になってしまいました。
幼虫時代もそこそこ大きく、体長も90㎜m前後はあったため非常に残念ですが、これもブリードにおいては避けて通れない道です。
スマトラの飼育もそこそこコツを掴んでいたつもりでいましたが、まだまだ課題が山積みですね。
S-6ライン
続いては『S-6ライン』です。
こちらもちょっと変わった、、、と言うか、まずはこちらで、
我が家のスマトラオオヒラタのブリードでは珍しく、幼虫1頭と卵2個しか回収することができませんでした。
まあこれ自体は世間一般ではよくあることなのでしょうが、その後の様子がこちら、
上の記事の時点でも随分成長速度に差がありますが、それがここ最近では、、、
上の記事から2ヶ月が経過していますが、左の12gで800㏄に投入した幼虫は最初の頃は食痕が見えていたものの、その後は何の動きも見られません。^^
そして現在では、
全く変化が見られません。^^;
これは既に羽化してしまっているか、もしくは☆になってしまっている可能性も高いと思われますので、近日中に掘り出してみたいと思います。
ただ7月25日に29gで800㏄へ投入した幼虫は、
オスらしくとても順調に育っており、現在は2300㏄の菌糸ビンへ入れています。
そして問題なのがこちら、
7月の時点ではほとんど育っていなかったためマット飼育を続けていましたが、10月24日に500㏄の菌糸ビンへ投入しました。
この時点でも孵化からおよそ半年が経過しているのですが、現在の様子がこちら、
あまりにも小さすぎるので体重も測っていませんが、おそらく5g前後かと思われます。
これってひょっとするとS-2ラインの二の舞?^^;
とりあえず菌糸は食べてくれているようですので、もう少し様子を見守っていきたいと思います。
最後に
同じ親から同時期に生まれ、ほぼ同じような環境で飼育していたにも関わらず、本当に不思議なこともあるものですね。
羽化ずれや多少の成長速度の違いなら判りますが、ここまで大きな差が出てしまうのは全く理由の見当がつきません。
ただS-2ラインのメスも何とか蛹化までは持ってこれたので、このS-6ラインの幼虫もあきらめずにしっかり管理していきたいと思います。
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