みなさんこんばんは、鷹です!
今年も残すところあと10日余りとなってしまいましたが、ここ大阪は例年に比べれば比較的気温が高いような気がします。
というのも常温飼育している国産種、オオクワガタやヒラタクワガタは活発な活動はしなくなりましたが、それでも先週まではゼリーの消費が見られました。
それでもさすがにそろそろ越冬体制に入ってきましたので、国産種のシーズンはまた来年ということになりますが、今回は少し遅くなりましたが本土ノコギリクワガタの羽化報告をさせて頂きたいと思います。
目次
ノコギリクワガタの羽化
昨年の2月にマット交換を行ったノコギリクワガタの幼虫たちですが、6月の下旬にまずはメスたちが一斉に蛹室を作りはじめました。
このメスたちは8月~9月に羽化すると思われますのでその後そのまま放置し、オスたちは6月末に最後のマット交換を行いました。
これは『自然界でのノコギリクワガタの生態を考えてみると10月以降に羽化するのでは?』と予測したためで、少し読みよりは早かったものの、9月下旬から一斉に羽化を始めました。
時期が時期だけにそのままマットで越冬させることもできましたが、少し前からコバエが発生してしまったことや飼育スペースの問題もあり、11月7日に全て掘り出しハスクチップでの管理に切り替えることにしました。
掘り出し
2月のマット交換の際は23頭の幼虫が生存していましたが、その後夏の間に2頭が☆になってしまいました。
ただビンの外から見ていても、全てが無事に羽化してくれているわけでもなさそうです。
とりあえず順に掘り出してみると、
蛹室は作っていますが、まだ幼虫している子も1頭だけいましたね。^^;
それはさておき全てのビンを掘り出してみたところ、
メスが7頭、
オスが9頭という結果になり、4頭が羽化できずに☆となってしまいました。
体長測定
なんとか羽化してくれたノコギリクワガタたちですが、やはり体長が気になるところです。
ということで再度親虫の情報を、
2018年7月12日に屋外採集したWDのペアで、オス=約67㎜・メス=約31㎜です。
ちょうどオスがメイトガードしているところを採集できたため、採集日から1週間後の7月19日に産卵セットに投入し、9月20日に割り出しを行いました。
オス・メス共に特別な大型というわけではありませんが、オスは立派な水牛ということで期待してブリードに臨みました。
で、結果は、
見たところこの2頭が羽化した中では最大なようで、かろうじて水牛といったレベルです。
ただやはり実際の体長は、
オス親にははるかに及ばず、かろうじて60㎜といったところです。^^;
ちなみにメスは、
こちらはメス親を軽くオーバーし、約35㎜ありました。^^
最後に
当初は親越えを目指して臨んだ本土ノコギリクワガタのブリードですが、結果的には親虫に遠く及ばない結果となってしまいました。
今回はノコギリクワガタの本格的なブリード経験もほとんどなかったため、検証と観察の意味も込めてマットでの常温飼育でしたが、やはりそれだけでは簡単に親越えはできなかったようです。
少し調べてみたところ本土ノコギリクワガタは、飼育個体ではなく屋外採集で最大値が記録されているようですね。
これはある意味、まだまだブリードが確立されていない種と言えるのかもしれません。
とりあえず今回掘り出した個体たちはこちら、
プリンカップとハスクチップで越冬させてみようと思います。
血統的にはそれほど悪いとも思われませんので、来年は採集の様子を伺いながら同血統での累代も視野に入れ、できればブリードに再チャレンジしてみたいと思います。
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