みなさんこんばんは、鷹です!
とうとう12月に入ってしまいましたね。^^
これで2019年も残すところ1ヶ月を切ってしまいましたが、みなさんは今年『やり残したこと』はありませんか?
私は、、、、
『やり残した』という感覚はありませんが、まだまだ『やりたいこと』は尽きそうもありません。それは仕事においても、プライベートにおいても。^^
特にカブクワ飼育は1年中絶えず何らかのイベントがあり、時の流れが止まることはありませんね。
また寿命が短い代わりに数世代に渡ってその血統を見続けられるのも、他では味わうことのできない醍醐味なのかもしれません。
ということで今回は、ようやく先日からスタートした『スマトラオオヒラタクワガタの本命ライン』、3期目のブリードについてのご報告です。
目次
本命ライン
それではブリードのご報告の前に、スマトラオオヒラタクワガタのブリードも年数と回数をそこそこ重ねてきたため、『本命ライン』について改めてご説明させて頂きたいと思います。
1期目(S-1)
まずは1期目のブリードですが、こちらは単純に私がはじめてチャレンジしたスマトラオオヒラタクワガタのブリードになります。
組み合わせはWD 81㎜のオスとCBF1 47㎜のメスで、私がはじめて飼育したスマトラオオヒラタクワガタになります。
この時はブリードも初めてということで、何もかもが試行錯誤の連続でした。
産卵セットの割り出し時には幼虫3頭と卵6個を回収できましたが、まずは初齢幼虫のブヨブヨ病に悩まされ、最終的にはオス3頭・メス1頭の幼虫飼育になりました。
その後メスは無事羽化してくれ順調に後食も開始しましたが、
オス3頭は残念ながら1頭も羽化することができませんでした。
2期目(S-4)
それからスマトオオヒラタクワガタは別ラインでのブリードにもチャレンジしていましたが、S-1ライン唯一のメスが成熟したこともあり、2018年2月より本命ライン2期目のブリードを開始しました。
メスはもちろんS-1ラインで唯一羽化してくれた47㎜のメスですが、オスは補強のために2017年11月にやってきた84㎜のオスです。
このラインは3月の割り出し時には幼虫11頭と卵2個の回収で、その後の幼虫飼育も比較的順調に進んでくれました。
ただ最終的に羽化してくれたのはオス1頭・メス7頭と、かなり偏ったブリードラインとなってしまいました。
本命ラインのブリード
さてそれでは今期の本命ラインのブリードですが、オスとメスの組み合わせはこちらになります。
- オス=2019年5月11日羽化 約89㎜(S-4ライン)
- メス=2019年7月5日羽化 約46㎜(S-5ライン)
オスは先程ご紹介させて頂きました、前期本命ライン(S-4)で唯一羽化してくれたオスで、メスはこちらのラインから選別しました。
今まで何度かご紹介させて頂いていますが、小さな種親を使用した
『小さなスマトラオオヒラタ^^;のブリード』
から羽化したメスになります。
このメスの親は
- オス=58㎜
- メス=43㎜
と少し血統的には弱いような感じもしますが、今期の本命ラインは前期のブリードで唯一羽化してくれたオス親の血統を重視していくことにしました。
ペアリング
ということでペアリングからスタートです。
オスは羽化から5ヶ月が経過し成熟に関しては全く問題ありませんが、メスは3ヶ月強ですので『成熟したて』といったところです。
ただこれまでの経験でもスマトラオオヒラタクワガタのメスは、後食開始後3ヶ月も経過していれば問題なく産卵してくれたため、ブリードを開始することにしました。
まずは10月17日、いつものようにペアリングケースでのハンドペアリングに挑みます。
オスはそれほど興奮もせず良い感じでしたが、メスはオスというより周囲の明るさや人の気配にかなり警戒してしまっているようでしたので、目視でのハンドペアリングは早々に断念し、自作温室のできるだけ暗い場所にそっと置いておくことにしました。
オオヒラタ系のペアリングは危険も伴うため少しは不安もありますが、これまでの私の経験ではオス・メス共にしっかり成熟し、少し広めのスペースを与えておけば事故が起こったことはありません。
と言いつつ、少しビクビクしながらも翌日様子を伺ってみると、
良い感じじゃあないですか?^^
今回も目視でのペアリングは確認できませんでしたが、私はこのようなメイトガードが見られれば『ペアリング成功』と判断しています。
ただより一層ペアリングを確実なものにするため、しばらくはこちらで過ごして頂きます。
普段オスが過ごしている飼育ケースです。
産卵セット
さて同居生活も約1週間が経過したため、そろそろ産卵セットの準備にかかります。
十分にガス抜きを行ったマットに加水しながらよく混ぜていきます。
この時の水分量は『多からず、少なからず』なんですが、よく様々なサイトでご紹介されていますが、マットを手で握った時にしっかりと塊ができ、なおかつ水分がにじみ出てこないのが理想です。
ヒラタ系のクワガタは比較的水分の多い環境を好む傾向があるようですので、私は水分がにじみ出ないぎりぎりのところまで加水するようにしています。
続いてマットを飼育ケースに固く詰めていきます。
そして今回はこんな感じで、
少し深めの約13㎝までマットを詰めてみました。
最後に表面に約1㎝ほどの厚さでマットを軽く入れ、転倒防止用の倒木とエサ皿を入れれば完成です。
ということで10月24日、いよいよスマトラオオヒラタの本命ラインの産卵セット、スタートです。
産卵セットの割り出し
さてここからは人それぞれ管理の方法があるでしょうが、私はほぼ毎日のように様子を伺うようにしています。
と言ってもできるだけメスには刺激を与えないようにし、そっと産卵の状況やエサの交換を行うようにしています。
で、早速翌日の様子は、
早くもメスはマットの中に潜ってくれたようです。
そしてケースの周囲を観察してみると、
早速、卵を発見することができました。^^
更に翌日には、
早くも2個の卵を確認することができました。
ここまでくれば一安心ですので、後は毎日ゼリーの様子の確認に留めておきます。
今回は本命ラインということもあり、少しでも多く幼虫を確保したかったため1ヶ月半~2ヶ月での割り出しを予定していたのですが、予定よりもかなり早く底面や側面に幼虫の姿が見えだしたため、予定を早めて11月20日に産卵セットの割り出しを行いました。
中の様子は、
少し分かり難いかもしれませんが、メスが潜った跡があちこちに見られます。
これは今までのブリードでも見られましたが、スマトラオオヒラタのメスは毎日のように地上へ出てきて、ゼリーを食べて栄養補給しながら産卵を繰り返していきます。
で飼育ケースの側面を見てみると、
ぱっと見手だけで3頭の幼虫と卵1個を確認することができます。
ここからはあまり撮影する余裕もなく割り出しに没頭。^^;
途中いまだ元気なメスも無事回収することができ、
回収できた幼虫と卵はこんな感じです。
結果は幼虫18頭・卵13個ということで、久しぶりの『爆産』となってくれました。^^
最後に
もちろん全ての卵が孵化し幼虫が育ってくれることはありませんので、多少は減ってしまうでしょうが、本命ラインのブリードとしては十分な数を確保することができました。
幼虫は1頭ずつプリンカップへ、卵は6個と7個に分けて産卵セットで使っていたマットを使い管理していきます。
今期の目標はとにかく90㎜を超えることです。
スマトラオオヒラタとしてはかなり低い数値ですが、私個人的にはこれまでS-2ラインで90㎜が1頭羽化してくれたのが最大です。
これまで飼育した中では95㎜が最大でしたので、できることなら自分が育てた中から最大のスマトラオオヒラタを見てみたいという希望もあります。
そのためにこれまでの飼育経験を少しでも活かし、目標に少しでも近づけるよう頑張って飼育していきたいと思います。
たださすがに30頭は少し多すぎますので、ひょっとすると様子を見ながらヤフオクに出品するかもしれません。
現状では確約ではありませんがもし興味を持たれた方は、
こちらも時々チェックしておいて下さいね。
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