みなさんこんばんは、鷹です!
昨年の夏から飼育を続けているコクワガタの幼虫ですが、そろそろ飼育の方も大詰めへと差し掛かってまいりました。
2月に菌糸ビンから掘り出してマット飼育へと切り替えましたが、
その際に2頭はすでに前蛹になっており、そのまま菌糸ビンでの飼育を続行。2頭ともさなぎにはなってくれたのですが、残念ながらメスは羽化直前に☆となってしまいました。
しかしオスは無事、立派な成虫へと羽化。
現在も元気で、そろそろ活動をはじめる兆しを見せてくれています。
ところでコクワガタに関しては、残すところはマットに移動させた4頭のみとなった訳ですが、
- 2頭は菌糸ビンの外からさなぎへと蛹化、そのうち1頭は羽化しているのを確認できた
- 2頭はメスと思われますが、2月の後半から姿を見ることができなくなった(すでに羽化している可能性もある)
これらの理由からマットより掘り出してみることにしてみました。
目次
4頭のコクワガタ
まずは4頭の内訳をご説明させていただきたいと思います。
- 2月8日 2g メス
- 2月8日 4g メス
上記の2頭は2月の後半から全く動きが見られませんでした。そのため2月後半~3月上旬にかけて、すでにさなぎへと蛹化しているものと思われます。
- 2月8日 5g オス
- 2月8日 7g オス
上記の2頭は頻繁にその姿を菌糸ビンの外から確認することができていましたが、5gのオスは3月22日、さなぎへと蛹化しているのを確認済み。
一方、7gのオスは3月の中頃に蛹化を確認。
そして4月8日には成虫へと羽化しているのも確認できました。
コクワガタの成虫の掘り出し
それでは順に掘り出し作業へかかっていきます。
4g、メス
まずは2月の時点で4gだったメスです。
こちらはどこに潜んでいるのか?またどこで蛹室を作っているのか全く見当が付きません。
そのため慎重に掘り出し作業を進めていきますが、いきなり空洞(蛹室)が現れました!
で、この後すぐの出来事だったのですが、いきなり蛹室に穴を開けられてびっくりしたのか?何とこの穴からメスの成虫がすごい勢いで出てきてしまいました。
あまりにも急な出来事で写真を撮る時間もなかったのですが、メスはそのまま菌糸ビンの反対側のくぼみに潜り込み、必死に隠れようとしています。
この動きや体の色から判断すると、3月初旬から中盤にかけて羽化していたのでしょうか?
とりあえず取り出してみることにしてみます。
この画像では分かり難いかと思いますが、コクワガタのメスにしてはかなりの大型です。
そこで体長を測ってみると、
何と、31㎜強もあるではありませんか!!
これはコクワガタのメスにしてはなかなかの大きさです。
実際に採集に出掛けても、これだけ大きなコクワガタのメスに遭遇することは滅多にありません。しかも羽化不全もなく、とても綺麗で立派な成虫です。
とりあえずは『大成功』ということにしておきましょう。
2g、メス
続いて2月の時点では2gだったメスです。
こちらも慎重に掘り進めていきますが、先程と同様、蛹室を発見。
さらに穴を広げていくと、信じられないような光景を目にしてしまいました。
『閲覧注意』
『閲覧注意』
☆になってしまっているのはすぐにお分かりいただけると思いますが、全身が白いカビで覆われています。また幼虫の周りをご覧いただければ、すでに蛹室が作られているのが確認できると思います。
この幼虫は蛹室を作り、さなぎになる直前で命を落としてしまったようです。
これは非常に残念な結果となってしまいました。
7g、オス
気を取り直して、2月の時点では我が家で最大の7gだったオスの幼虫です。
こちらは先程もご紹介させていただきましたが、菌糸ビンの外から羽化しているのを確認できているため、ある程度狙いを定めて掘り進んでいきます。
そうすると、
いました!
少し顔が見えていますね。
そしてこちらのオスも蛹室に穴を開けられたことにびっくりしてしまったのか?
慌てて蛹室から飛び出してきてしまいました。
このオスは4月8日に羽化を確認していますので、まだまだ体も固まっておらず、色もかなり赤味かかっています。
ちょっとひっくり返して腹部を見てみると、
このような状況です。
ただしコクワガタにしては一目でわかるほど『大きい』です。
そこで体長を測ってみると、
惜しい!50㎜にはわずかに及ばず、49㎜といったところです。
しかしコクワガタにしては上出来ですね。
5g、オス
最後に2月の時点では5gだったオスの幼虫ですが、掘り出しを行った4月13日時点の様子がこちら、
立派にさなぎしています。
しかし14日の朝、再度様子を伺ってみると、
何と羽化しているではありませんか?!
頭部はすでにまっすぐ伸びていますが、まだまだ上翅はオレンジ色で、羽化からそれほど時間が経過していないと思われます。
最後に
これで昨年の夏から飼育していたコクワガタの幼虫たちは、全て羽化したことになります。
割り出し時にはそれなりの数がいたのですが最終的には4頭のみとなってしまい、改めてクワガタの幼虫の飼育とカブトムシの幼虫の飼育の違いについて、実感させられた気がします。
最も今期は今までに試したことがなかったこと、
- 菌糸ビンの使用
- 温室の使用
などにもチャレンジしたため、これまでとは全く勝手が違ったこともあります。
これらを利用することにより、飼育の難易度は上がってしまったかもしれませんが、私がこれまでに経験したことがないような、大型の成虫が誕生してくれたことも事実です。
今回の飼育の経験を活かし、コクワガタについては今年もブリードにチャレンジしていきたいと思います。
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