みなさんこんばんは、鷹です!
『カブトムシ・クワガタムシ』はある意味『夏』の代名詞のような存在ですが、さすがに10月ともなれば自然界ではほとんど目にすることもできなくなってしまいます。
でもそれはあくまでも『成虫』という時間だけのことであって、彼らの一生からすればほんの短い時間での出来事なのです。
そしてカブクワを飼育していれば、『成虫』になるまでの彼らの姿、そして時間を知ることができます。
ということで今回は、ノコギリクワガタと国産カブトムシの飼育状況についてご報告させていただきます。
目次
ノコギリクワガタ
それではノコギリクワガタの飼育状況からご報告させていただきたいと思いますが、まずはこちらから。
2年一化
ビンに貼ってあるシールに『N-3』と記載していますが、実はこちら2018年のブリードで生まれた個体なのです。
他の兄妹は全て2019年に羽化てくれたのですが、どういうわけかこの1頭のみはその年には羽化してくれず、そのままマット交換を行いながら飼育を続けていました。
すると、
孵化から2年の時を経て、こんなにも立派なオスが羽化してくれました。^^
当時はかなりの数の幼虫を飼育していたため、それぞれの詳しい孵化時期までは管理できていませんでしたが、おそらくこの個体は10月に入ってから孵化したと思われます。
ちなみに産卵セット割り出し時の様子はこちらですね。
そのため幼虫初期の成長が遅く、結果として幼虫のまま2度冬を越すこととなりました。
これは国産クワガタではよく見られる『2年一化』というもので、孵化時期や幼虫時期に置かれた気温(一般的には低温)によって起こることが多いと言われています。
そしてこれもあくまで『傾向』ですが、長い時間をかけゆっくりと成長したため、大型の成虫が羽化してくれることが多いと言われています。
ちなみにこのオスは、
約56㎜。
兄弟の中では60㎜mが羽化していたため『最大』というわけではありませんが、立派な『水分』として羽化してくれました。
成虫だけでなく幼虫の飼育もしていると、こういった現象も直に見ることができることもありますね。
幼虫飼育
ところで今年は『CBF2・F-4ライン』のブリードにチャレンジしていますが、前回の記事でご紹介させていただいた産卵セットの割り出しでは、『ノコギリクワガタらしく』大量の幼虫と卵を回収することができました。
その後、回収した卵と幼虫は産卵セットで使用したマットを使い、プリンカップで管理していましたが、当初予定していた通りいよいよ菌糸ビンでの飼育をスタートすることにしました。
ただこちら、
管理していた卵4つは、全て孵化してくれませんでしたので、
幼虫38頭の飼育ということになりますが、何かと時間が取れず産卵セットの割り出しから1ヶ月が過ぎてしまい、
一番大きな幼虫は、すでに2gまで育っていました。^^;
ただノコギリクワガタは私の飼育環境で常温飼育すると、羽化するのは来年の6月~9月頃になります。
気温が下がり幼虫の活動が鈍くなるまではまだ2ヶ月ほどありますので、今後のさらなる成長に期待して10月8日に菌糸ビンへ投入しました。
一説によればノコギリクワガタはマットでも菌糸でも成長差はあまり見られないと言われていますが、これまではマット飼育の経験しかないため今期は菌糸ビンで飼育し、実際にこの目で検証してみたいと思います。
国産カブトムシ
続いては国産カブトムシの幼虫飼育の経過です。
今年は2年ぶりに国産カブトムシのブリード再開を計画しており、8月にメスを採集することができました。屋外採集のメスは交尾済みであることが多いためそのまま産卵セットに投入したところ、9月には25頭の幼虫を回収することができました。
その時は産卵セットの様子からもっと数が少ないと思っており、ホームセンターで購入したミタニさんの『幼虫飼育腐葉マット』を使用しましたが、どうも例年と様子が違うように感じます。
そこで10月1日にマットを交換してみることにしました。
こちらは交換前の様子ですが、幼虫を投入してから1ヶ月が経過しており、25頭の幼虫が入っている割にはマットの減り具合が遅いように感じます。
そこでまずは幼虫を取り出してみると、
やはり幼虫が思った以上に成長していません。
実はこれまでに何度か幼虫がマットの上に上がってきていることもあり、こうして幼虫たちをよくよく観察してみると、少し栄養不足のようにも感じます。
さらに数も19頭まで減っており、これはおそらくマットが合っていなかったものと思われます。
そこで今回はこちらを用意しました。
DOSさんの製品は比較的安価なものが多いですが、私はこれまでに多数の製品を使用させていただいております。
その中でもマットはこれまでにクワガタ飼育でも多用してきており、それなりの個体も羽化してかなり好印象を持っています。
ということで、
幼虫も遅いながらも成長してきたため、今回は飼育ケースを2つ使い、それぞれ10頭と9頭に分けました。
最後に
冒頭にも記載させていただきましたが、10月になると屋外でカブクワの姿を見ることはほぼできません。もちろんこれからはペットショップでも、幼虫は販売していても成虫の姿を見ることはできません。
ただノコギリクワガタや国産カブトムシは、成虫として地上に出てくるために、これから最も大事な時間を過ごしていくことになります。
『観察』という観点では楽しみももう一つかもしれませんが、飼育している以上、定期的にマットや菌糸ビンの交換が必要になってきます。
その時の『楽しみ』のために、見えない幼虫をしっかりと管理していきたいと思います。^^
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