みなさんこんばんは、鷹です!
最近ちょくちょくご紹介させて頂いておりましたこちらの個体、
11月2日に羽化を確認したスマトラオオヒラタのメスです。
あれから2週間が経過し、体の色もほぼ真っ黒になってきたようです。
さすがに腹部の乾燥も終わり、ここ数日は逆さまになることもなくなりました。
このまま放置しておいてもまだしばらくは地上に出てくることはないと思いますが、菌糸ビンがかなり劣化していることや、いざメスが動き出すと狭い菌糸ビンではほとんど空間がないことから、掘り出してクリアスライダー に移動させることにしました。
と言いつつ、
『早く成虫を見てみたい!』
という欲求に負けてしまったのはお分かりいただけるかと思います。^^;
目次
成長過程
とその前に、このメスのこれまでの成長過程を振り返ってみたいと思います。
まず割り出し時の様子はこちらから。
この時は幼虫4頭と卵6個を取り出しましたが、最終的に残ったのは幼虫4頭のみとなってしまいました。
割り出しは3月15日に行い、その後3月25日に大きめな2頭を先行して菌糸ビンへ投入しました。
この時は幼虫があまりにも小さかったため投入日だけを控えていたのですが、この2頭のうちどちらかが今回羽化したメスになります。
その後順調に成長し、7月13日には2本目の菌糸ビンへ投入。
この時にはメスであると判別し、体重は14gでした。
そしてそろそろ3本目の菌糸ビンへの交換が必要かと思っていた10月、幼虫が『暴れ』を始めたかと思ったらあっという間に蛹室を作り、10月11日にさなぎへと蛹化しているのが確認できました。
そして羽化を確認したのが11月2日のことでした。
ということでここまでの経緯をまとめてみると、
- 2月末~3月初旬孵化
- 10月11日蛹化
- 11月日羽化
約8か月で成虫へと羽化したことになります。
掘り出し
それでは様々な理由はさておき、『早く成虫を見てみたい!』という欲求に負けたこともあり、早速掘り出しをしてみたいと思います。
で、この個体は菌糸ビンのかなり上の方で蛹室を作っていたため、表面の菌糸をめくるだけであっさり対面することができてしまいました。^^
そのため掘り出し途中の画像を撮る間もありませんでした。
ぱっと見の大きさは『普通レベル』ですね。
大変綺麗な個体で、ほぼ体も固まりつつある様子です。
少し手の上に乗せてみました。
急に外に出されて、少しご機嫌ななめなようです。まだ体はしっかりと動かないのですが、一生懸命威嚇しています。^^
ただあまりにも長時間触れているのは良くありませんので、とりあえず体長だけ測定して速やかに『休眠室』へ入れてあげることにします。
さて気になる体長はと言うと、
この画像は測定後にノギスを置いて撮影したのですが、約47㎜でした。
偶然かもしれませんが、先日☆になってしまった母親とほぼ同じ大きさです。
母親が☆になってしまったのが11月初旬ごろでした。また生存していた4頭の幼虫のうち、オスが3頭でメスはこの1頭のみ。偶然かもしれませんが、まるで生まれ変わりのようですね。
ということで観察はこのぐらいにして、早急に『休眠室』へ入れてあげました。
まだまだ動きはぎこちないですが、もぞもぞとマットの中へ潜って行きました。^^
最後に
先日スマトラヒラタに関しては新たにオス1頭・メス2頭を迎え入れ、新たなブリードも開始しています。
しかしこのメスは私が生まれて初めて飼育したスマトラヒラタの子孫ですので、今後も大事に飼育し、累代していきたいと思います。
またこのメス兄妹(オス3頭)は現在も順調で、そこそこの大きさがあり期待もかなりあります。
羽化はもちろん来年になってからだとは思いますが、こうして色々考えていると、ますますクワガタのブリードにのめり込んでしまいますね。^^
コメント
いつも楽しみに拝見させてもらってます。うちのパラワンちゃんも産卵しまして、少ないですが幼虫2匹、卵3個割り出しました。幼虫はプリンカップに投入し毎日観察に勤しんでます。
スマトラも良いですね。先日むし社さんに行ったら102㎜のスマトラがいて、あまりの迫力に衝撃受けました。いずれ私も育ててみたいです。
ブログ頑張って下さい。
都内40歳お父さん様
こんばんは。いつもブログへご訪問頂きありがとうございます。
パラワンの幼虫及び卵の確保、おめでとうございます!
パラワンもスマトラも、幼虫がマットを食べ始めれば
比較的丈夫に育ってくれます。
頑張って立派な成虫に育ててあげてくださいね。^^
パラワンもスマトラも甲乙のつけ難い魅力的なクワガタだと思っています。
ただスマトラはパラワンに比べて横幅や大顎の太さがありますので、
その分迫力を感じてしまうのかもしれません。
102㎜のスマトラ、想像しただけで恐ろしいです。
私はまだ実物は現在飼育している95㎜が最大ですが、
ただ見るだけではなく実際に手に取ってみると、
本当に恐怖を感じてしまいます。^^;
スマトラも基本的な飼育方法はパラワンと全く同じですので、
機会があればぜひチャレンジしてみて下さい。^^