みなさんこんばんは、鷹です!
少し前にタランドゥスオオツヤクワガタのブリード状況についてご報告させて頂きましたが、産卵数そのものが少なかったり卵の管理が適切でなかったこともあり、今期のホワイトアイのブリードは断念せざるを得ない状況となってしまいました。
ちなみにこちらの記事ですね。^^
が!、これで今期のブリードを諦めるような私ではありません!
実はホワイトアイのブリードの雲行きが怪しくなってきたころ、別ラインでのブリードを始動させていたのです。^^
目次
ホワイトアイとブラックアイのブリード
タランドゥスのブリードを始めてからずっと当ブログでご報告させて頂いておりますが、最初はホワイトアイのオスとメスの組み合わせで、こちらを『T-1ライン』としております。
そしてこの時の幼虫たちの中で無事羽化してくれた成虫たちがこちら。
この中の75㎜のオスと49㎜のメス2頭が、前回の記事でご紹介せてていただいた『T-3ライン』と『T-4ライン』の親になります。
しかしこの『T-1ライン』からしばらくして、別のペアでのブリードにもチャレンジしていました。
それがこちらの『T-2ライン』で、この時はホワイトアイのオスとブラックアイのメスの組み合わせでしたが、どういうわけか羽化してきた成虫はブラックアイばかりでした。^^;
それはさておき『T-2ライン』、メスが最終的に4ラウンドに渡って産卵してくれたおかげで、そこそこの数の成虫が羽化してくれました。
ただ飼育スペースの問題もあり、羽化後しばらくしてからほとんどを里子に出してしまったのですが、もしもの時に備えて49㎜のメス2頭だけを手元に残しておきました。
T-5ライン
そこで冒頭にも記載させて頂いたように、ホワイトアイ同士のブリードの雲行きが怪しくなってきたため別ラインでのブリードを開始しましたが、まずはこちらになります。
オスは羽化から約10カ月になりますが、まだまだ元気な『T-1ライン』のホワイトアイ・75㎜のオスで、メスは『T-1ライン』の49㎜のメスです。
こちらのペアは8月22日から産卵セット内で同居を開始し、早速このような状況を確認することができました。
そこでオスは翌日に産卵セットから取り出したのですが、メスが一向に穿孔してくれそうにありません。
約1ヶ月が経過した頃にはこのような姿も見られましたが、
どうもそれ以上は穿孔してくれません。
今回は目視ではっきりとペアリングを確認できていますし、このようなメスの行動から産卵意欲はあるように思えます。
そこで9月26日に産卵材を入れ替え、
さらに今回はできるだけ暗く、そして温度・湿度をできるだけ一定に保てるように、フタとケースの間に新聞紙を挟み込んでみました。
すると約1週間が経過すると、
今回の産卵材は気に入ってくれたようで、奇麗に穿孔してくれました。^^
メスは穿孔後一度も産卵材から出てこず、産卵床のそばで卵を護っているものと思われます。
そして今回はホワイトアイのブリードでの失敗もあり、幼虫での取り出しを狙って、穿孔から1ヶ月以上が経過した11月7日に割り出しを行いました。
なかなかいい感じの削りカスが出ていますが、産卵材の向きを変えてみると、
メスの姿が見えますのでとりあえず取り出して、
割り出しを進めていきます。
今回は幼虫で割り出し成功です。^^
狙い通りで良い感じですね。
ただ幼虫は産卵材の中を動き回っている可能性がありますので、
幼虫の食痕が完全に見えなくなるまで産卵材を割っていき、
9頭の幼虫を取り出すことができました。
卵の管理に不安を感じていたため幼虫で取り出すことができ一安心です。そしてそこそこ成長していることもありここは迷わず、
5頭は事前に用意しておいた菌糸ビンに、4頭は菌糸プリンカップに投入しました。
さらにメスは4ラウンドの産卵をこなしてくれたメスの血統を受け継いでいますので、
そのまま2ラウンド目の産卵セットへ投入です。
T-6ライン
そして『T-5ライン』のブリードから遅れること約2ヶ月。
10月10日から『T-6ライン』のブリードも開始しました。
オスはこれまでに何度もご紹介させて頂いているホワイトアイの75㎜。メスは『T-2ライン』の49㎜で、『T-5ライン』のメスとは姉妹になります。
こちらは10月10日からペアリングを開始。オスを翌日に取り出したところ、10月14日にメスが穿孔をしてくれました。
そして穿孔開始からちょど1ヶ月が過ぎた11月14日、ちょっと早かったかもしれませんが私の予定の都合もあり割り出しを行いました。
産卵材を取り出すと、大量の削りカスが出ています。
そして材の方は、
こちらの産卵セットでも穿孔後メスは一度も出てきていませんが、削りカスで壁を作って完全に産卵材に潜り込んでいます。
少し入り口付近の削りカスを取り除いてみると、
とりあえずメスを発見、
メスを取り出して割り出しを進めていきます。
ということで今回は、
幼虫9頭を取り出すことができました。
そしてこちらも『T-5ライン』と同様、菌糸ビンに投入しますが、
余っていた菌糸ビンが4本だったことと幼虫がまだ小さいため、1ビンにつき2頭ずつ、そして1本のみ3頭を投入しました。
これはタランドゥスがある程度密集して産卵していることもあり、『ある程度の空間が確保できれば共食いの可能性も低いのでは?』との個人的な考えから、実験的に実行してみることにしました。
そしてこちらのラインでもメスは、
2ラウンド目の産卵セットにそのまま入って頂きました。^^
最後に
ホワイトアイの累代ブリードが不発だったことで始めた新たなブリードですが、1ラウンド目は幼虫での取り出しを狙い、これが見事に成功した形です。
これまでも様々な割り出しタイミングや卵の管理にもチャレンジしてきましたが、私にとってはこの方法が最も手堅いような気がします。
血統的に2ラウンド目以降の産卵にも期待が高まりますが、それはまた次回のご報告で。
そして幼虫たちは私のタランドゥスブリードの目標である80㎜オーバーを狙い、早いタイミングで大きめの菌糸ビンを使っていきたいと思います。
ちなみにここ最近、産卵材は一貫してD・O・Sさんで販売されているカワラ菌床レイシ材を使っていますが、私の飼育環境ではこれが一番合っているようですね。^^
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