カブトムシの幼虫が土(マット)の上に出てくる理由

みなさんこんばんは、鷹です!

毎年9月に入ると朝晩の気温がぐっと下がり、日中の日差しも真夏のそれとはまた違った感じを受けてしまいまうものです。

この時期になれば野生化ではほとんどカブトムシの姿は見ることができません。それと同時に飼育していたカブトムシの成虫たちも、約1年という短い一生を終えて行きます。

そうなればカブトムシの飼育は、夏の成虫とはうって変わって幼虫がメインとなっていくのですが、今回はカブトムシの幼虫を飼育する際に最も多く見られるトラブル、『カブトムシの幼虫が土(マット)の上に出てくる』についての理由と、具体的な対策についてご説明していきたいと思います。

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カブトムシの幼虫が土(マット)の上に出てくる理由

自然界ではカブトムシの幼虫が土の上に出てくることは、まずほとんどありません。

カブトムシの幼虫は土(腐葉土)を食料とし、それと同時に住処にもしています。

しかしもう一つ大きな理由があって、常に土の中にいることは身を守るという意味でも重要な役割を果たしています。

もちろん土の中でもモグラミミズなどの危険が潜んでいますが、それでも地上に比べると遭遇してしまう確率はぐっと低くなります。

さらにあの大きさと移動速度であれば間違って地上に出て来ようものなら、様々な生物の格好の標的にもなってしまいます。

つまりカブトムシの幼虫が土(マット)の上に出てきてしまうという行動は、飼育環境下における特有の行動であるということができます。

そしてその理由は様々ですが、主なものを挙げると以下のようなことが考えられます。

1.湿度が合っていない

カブトムシの幼虫はある程度の湿気を好みます。もちろんカラカラに乾燥した状態などは論外ですが、逆に水びだしのような状況も呼吸を妨げることから非常に嫌います。

2.飼育数が多過ぎる

カブトムシの幼虫は自然界では『一匹狼』のような生活をしており、他の生物やたとえ同種であっても他の幼虫と遭遇することを嫌います。

実は見た目に似合わず?非常にデリケートな生き物で、飼育ケース内の飼育数が多過ぎると頻繁に他の幼虫と出くわす機会も増え、それにストレスを感じて土(マット)の上に出てきてしまうことがあります。

3.土(マット)の再発酵

カブトムシの幼虫の飼育には、通常発酵済みのマットを使用します。しかし時として(特に気温の高くなる場所に飼育ケースを設置している場合)マットの再発酵が起こってしまい、温度の上昇ガスの発生などを誘発してしまう場合があります。

そうすればカブトムシの幼虫は高温を嫌うため、それを避けようとして土(マット)の上に出てきてしまうことがあります。

また再発酵によりガスが発生してしまうと、先の水分が多過ぎる時と同様、酸欠となってしまいます。もちろんこれから逃れようとすれば、必然的に土(マット)の上に出てきてしまうことになるのです。

4・ウイルス・バクテリアに感染している

一つの飼育ケースで複数の幼虫を飼育していて、特定の幼虫だけが土(マット)の上に出てくるといった場合、ウイルス・バクテリアに感染している可能性が考えられます。

5.蛹室を作る場所を確保できない

これは時期的に4月後半~6月初旬に見られる場合に考えられます。カブトムシの幼虫はさなぎになる前に蛹室を作るのですが、その際に少し硬めの場所を探す『ワンダリング』という行動を起こします。

この時は飼育ケースの中であれば、壁や底をひっかくような『ガリガリ』という音が聞かれます。

しかし幼虫は気に入った場所(適した場所)が見つからないと、ワンダリングをしながら最終的に土(マット)の上に出てきてしまうことがあります。

6.エサの不足

土(マット)はカブトムシの幼虫の住処であると同時に、大事な食料でもあります。しかし飼育ケース内という限られたスペースでは時としてエサ不足が起こってしまい、土(マット)内が幼虫の糞でいっぱいということも起こってしまいます。

そうなれば食料を求めて土(マット)の上に出てきてしまうことがあります。

DSC_0377

7.そもそもマットが合っていない

市販されているマットの中には、時としてカブトムシの幼虫が嫌ってしまうものもあります。

上記6つのどれにも当てはまらない場合は、使用しているマットが幼虫に合っていない可能性も考えておくべきです。

確認と対処

それでは次に、上記7つの確認方法と対処法についてご説明していきます。

1.湿度が合っていない

土(マット)の水分は、多すぎても少なすぎてもよくありません。

これを避けるためには土(マット)の表面だけではなく、定期的に底の方まで掘り返してみて水分を確認することが必要です。

2.飼育数が多過ぎる

こちらは飼育を始める前に確認しておくべきことです。

飼育ケースでの飼育数は以下の表を参考にしてみて下さい。

飼育ケース ケースサイズ 飼育数
プラスチックケース(特大) W430×D260×H315mm 10頭
プラスチックケース(大) W380×D230×H250mm 5頭
プラスチックケース(中) W270×D160×H170mm 3~4頭
プラスチックケース(小) W200×D125×H130mm 2頭
プラスチックケース(ミニ) W155×D85×H100mm 1頭

3.土(マット)の再発酵

こちらは実際に土(マット)掘り返してみて、マットの中を確認するしかありません。

症状としては土(マット)の中が少し暖かくなっていたり、独特な木の腐ったような匂いがしたりします。

このような時は幼虫を取り出し、飼育ケース内の土(マット)を大きめのたらい等に移し良くかき混ぜて再発酵させたり、いっそのこと発酵済みの土(マット)と全て入れ替えて見るのもいいかもしれません。

4・ウイルス・バクテリアに感染している

これは少し判別がしにくいのですが、先に述べたように複数飼育していて特定の幼虫だけが出てくる場合は、ウイルス・バクテリアに感染している可能性が非常に高いです。

このような場合は

  • 出てくる幼虫を他の幼虫から隔離する
  • マットを全て入れ替える

などの対処が必要です。

5.蛹室を作る場所を確保できない

月後半~6月初旬に出てくる場合は、非常にこの可能性が高いです。

その際は幼虫の様子をよく観察し、早い時期であればマットの底10~15㎝を手で押さえて少し硬めにしてあげ、そこに幼虫を入れてあげてみて下さい。

また、既にさなぎになる兆候が見られる場合(マットの上に幼虫を置いても潜っていこうとしない)は、人口蛹室を作ってそちらに入れてあげるのが良いでしょう。

人口蛹室の作り方はこちらから。
 ⇓  ⇓  ⇓
カブトムシの幼虫が蛹室を作りさなぎになる準備を始めました!

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6.エサの不足

一般的には土(マット)の表面が幼虫の糞でいっぱいになったら糞を取り除く、土(マット)を入れ替えてあげると言われていますが、幼虫の糞は土(マット)の中から底にかけても溜まっている場合があります。

この時は

  • マットの糞を取り除き、減った分だけ土(マット)を補充する
  • マットを全て新品に入れ替えてしまう。

などの対処が必要です。

7.そもそもマットが合っていない

上記6つの事項に問題がなければ、使っている土(マット)が、幼虫に合っていない場合があります。

この場合は土(マット)を全て取り換えてあげる以外に対処法はありません。

最後に

いかがでしたか?

最後にカブトムシの幼虫が土(マット)の上に出てきてしまった場合はいずれにしても、

  • 土(マット)の中がカブトムシの幼虫にとって住みにくい状態になってしまっている
  • 土(マット)を一度飼育ケースの中から全て出して内部の点検をする

といったことが必要になります。

もちろんいかに大きめの飼育ケースで少数を飼育していたとしても、所詮は限られたスペースですので、ついつい土(マット)の上に出てきてしまうこともあります。

しかし土(マット)の中に問題がなければ、カブトムシの幼虫はまたすぐに土(マット)の中に潜っていくものです。

簡単に言えば『カブトムシの幼虫にとって快適な環境を作ってあげる』

このことを忘れずに飼育していけば、来年の夏には立派な成虫となって土(マット)の上に現れてくれるでしょう!

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