コクワガタの冬眠・越冬の準備

みなさんこんばんは、鷹です!

つい先日まで10月とは思えない暑い日が続いていたと思ったらこの2日程は朝晩は急に冷え込んで、一気にこの時期らしい気候に逆戻りしてしまいました。

ところで我が家で飼育しているコクワガタの成虫たちですが、10月に入ったあたりからグッと行動量が減ってきました。もちろん昆虫ゼリーを食べる量も減ってきたのですが、これはコクワガタが冬眠・越冬の準備を始める前兆でもあります。

そこで先日コクワガタの冬眠・越冬の準備を行ったのですが、今回はその様子とコクワガタの冬眠・越冬についてご説明していきたいと思います。

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目次

クワガタの冬眠・越冬

まずはクワガタの越冬・冬眠についてご説明していきます。

が、その前に。

冬眠と越冬について

記事タイトルから『冬眠・越冬』と記載していますが実はこれには理由があり、生物が活動を停止して冬を越すことを『冬眠』と呼ぶ場合と『越冬』と呼ぶ場合があるからです。

詳しい説明は省かせて頂きますが、一般的には哺乳類(クマやヤマネなどの恒温動物)が冬を越す場合を『冬眠』、爬虫類や昆虫(ヘビやクワガタなどの変温動物)が冬を超す場合は『越冬』と呼ばれるようです。

イメージ的には気温が下がると活動を停止し、自らを眠りや仮死状態にすることでエネルギーの消費を抑え冬を越すのが『冬眠』、外気温が下がると自らの体温も下がり行動することができなくなり、気温が上がるまでじっと耐え凌ぐのが『越冬』といった感じです。

つまりクワガタの場合は厳密に言えば『越冬』になるわけですが、一般的には『冬眠』と呼ばれることも多いため、ここでは両方の言葉を使ってご説明していきたいと思います。

冬眠・越冬するクワガタ

同じ甲虫の仲間でもカブトムシはもちろん越冬はしません。

クワガタも全ての種類が越冬するわけではなく、日本に住むクワガタの中でも越冬するのは主にドルクス属(オオクワガタ属)のクワガタです。

例を挙げれば、

  • 越冬するクワガタ=オオクワガタ・ヒラタクワガタ・コクワガタ等
  • 越冬しないクワガタ=ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタ等

になります。

クワガタの越冬

一般的にクワガタは外気温が20℃を下回り18℃前後になると、越冬の準備を始めると言われています。そして15℃を下回ると越冬状態になると言われています。

そのため時期的には10月中頃から11月初旬にかけてといったところでしょうか?

ちょうど今ぐらいがが越冬に入る次期だと言えます。

コクワガタの冬眠・越冬準備

というわけで10月に入ってから朝晩の気温が下がり始めたため、コクワガタの成虫たちがいつでも冬眠・越冬できるように飼育ケースを用意しました。

私が行っている方法はあくまでも一例でありこの方法が最良というわけではありませんが、よろしければ参考にしてみて下さい。

まずは少し大きめの飼育ケースに十分に加水したマットを少し硬めに詰め込んでいきます。(5㎝くらい)

そしてその上にコクワガタが隠れることができるくらいの木を数本置きます。

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さらにその上から今度はマットを軽く敷き詰めていきます。深さはさらに5㎝位です。そしてその上にエサ皿・登り木・小枝・樹皮などを置いていきます。

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これで後はコクワガタを入れてあげるだけです。

コクワガタは自然界では樹皮の間木の割れ目の深い部分に潜り込んで越冬しています。そのためできるだけそれに近い状態を作ってあげます。

また先の画像のようにマットの中に木を埋めてあげると、その下に潜り込んで隙間を作り越冬をすることもあります。

コクワガタは越冬する際も少しでも気温が高いところを選んで過ごしています。そんな環境を作ってあげれば良いでしょう。

冬眠・越冬の際の注意点

冬眠・越冬の準備をしてコクワガタを入れてあげても、飼育している以上はそれだけで放置というわけにはいきません。

そこで最後に冬眠・越冬の際の注意点についてご説明したいと思います。

乾燥させない

コクワガタは活動時期も越冬時期も、乾燥にはとても弱い生き物です。

そのため越冬期間中も1週間に1度くらいの割合で飼育ケースを確認し、マットの表面が乾燥していれば霧吹きでまんべんなく水分を与えてあげるようにしてください。

全体が軽く湿る程度で十分です。

また極度の乾燥を防ぐためには、新聞紙を挟んで飼育ケースのフタを閉めておくというのも効果的です。

エサを切らさない

コクワガタは越冬期間中であっても暖かい日が続くと活動を再開します。つまり地上に出てきてエサを食べることもあるのです。

そのため飼育ケースには必ず昆虫ゼリーを入れておいた方が良いでしょう。

またこれも時々確認し、劣化しているようであれば取り換えてあげて下さい。といっても冬場は夏場ほど頻繁に取り換える必要はないでしょう。

温度変化の少ない静かな場所に置く

先にも記載したように、コクワガタは越冬期間中であっても暖かくなれば活動を再開してしまいます。

しかし、越冬⇒活動⇒越冬を繰り返させてしまうと、それは『コクワガタの体力を消耗させる=寿命を短くさせる』ということにもなってしまいます。

そのため飼育ケースを保管する場所は、暖房の影響がない静かな場所が好ましいです。

私はコクワガタを越冬させる場合は階段の踊り場を利用していますが、玄関先や物置なども利用することができるかと思います。

また屋外に置く場合は、気温がマイナスにならない場所を選ぶようにしてください。できるだけ雨だけでなく風も当たらない場所が理想です。

最後に

さて、我が家のコクワガタたちもとうとう越冬の準備をする時期がやってまいりました。

以前の記事でもご紹介させて頂きましたが、今年の5月には昨年の冬を越したコクワガタ達が元気な姿を見せてくれました。

カブトムシの幼虫が蛹室を作りさなぎになる準備を始めました!

来年もできるだけ多くのコクワガタが冬を越し、元気な姿を見せてくれるように飼育していきたいと思います。

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