タランドゥスオオツヤクワガタの幼虫飼育と産卵セットにひと工夫

みなさんこんばんは、鷹です!

昨年4ラウンドに渡ってたくさんの卵を産んでくれたタランドゥスオオツヤクワガタのメスですが、

12月20日に4ラウンド目の割り出しを行った後は、ご覧のような『産卵セットもどき』の広々とした場所でゆっくりと過ごして頂いておりました。

しかしやはり4ラウンドもの産卵をこなし、羽化から1年(2017年12月羽化)が経過していたこともあってか、1月中旬に☆となってしまいました。

本当に『ありがとう』『ご苦労様でした』の言葉しか出てきませんね。

どうか安らかにお眠り下さい。<m(__)m>

というわけでまずはこのメスの子供たちの様子から。

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目次

タランドゥスオオツヤクワガタ、幼虫飼育の経過

1ラウンド・9月13日割り出し分

まず最初は1ラウンド目・9月13日割り出し分の幼虫たちの様子から。

こちらは最終的に7頭が元気よく育ってくれていますが、前回の記事でもご紹介させて頂いた通り、ぼちぼちと蛹化がはじまっています。

上の画像は以前の記事でご紹介させて頂いた蛹室を作っていた幼虫ですが、その後1月下旬には無事に蛹化してくれました。

お次は画像では少し分かり難いですが、ちょうど菌糸ビンの中央部付近に蛹室を作っています。

こちらは蛹室がしっかり確認できますね。^^

前蛹になる直前です。

そしてこちらはビン全体に食痕が広がった後、中央付近でワンダリングを繰り返しています。

タランドゥスは蛹化前ではなくてもこのような行動を取ることがあるので判断しずらいですが、ここは他の幼虫の成長具合、そして頭幅などからメスと判断し、もうしばらくこのまま様子を見てみることにします。

ただ少し判断に迷うのがこちら、

蛹室のようにも見えますが、ただ居食いしているだけのような気も、、、。

ただ菌糸もまだまだ残っていますので、こちらの幼虫もしばらくこのまま様子を見ていきたいと思います。

というわけで残りの2頭、

こちらは見事に菌糸を食い上げ(暴れ?)ていますので、2月7日に菌糸ビンの交換を行いました。

ただどちらも暴れの影響か?思うようには大きく育っていませんでした。^^;

とりあえず大きい方だけ、

現状維持ですね。

時期的に見てももしかすると『捨てビン』になってしまうかもしれませんが、このままダイエットして羽化不全を起こすよりはぜんぜんましです。

この2頭には再度、1400㏄の菌糸ビンへ入って頂きました。

2ラウンド目・9月27日割り出し分

続いては2ラウンド目・9月27日割り出し分の幼虫たちですが、

こちらも1ラウンド目と同じく7頭になりますが、ご覧の通り全て交換時期が来ていますね。

ということで同じく2月7日にまとめて交換です。

そこそこ大きくは育っていますが、あえて体重を図るほどのこともなさそうです。

体重測定は次回の交換時ということで、幼虫の大きさから判断して1400㏄と800㏄へ入って頂きました。

割り出し日から考えればおそらく数頭は、このまま蛹化まで持っていけると思います。

3ラウンド目・11月8日割り出し分

お次は3ラウンド目・11月8日割り出し分です。

こちらは画像では4頭ですが、前回の記事でご紹介させて頂いた通り、5頭が元気に育っています。

写っていない1頭は500㏄へ入っていますが、実は居食いで食痕があまり広がっていなかったため『交換の必要がない』と思った矢ために、写真を撮り忘れてしまいました。^^;

ということでこちらの4頭も2月7日に交換。

こちらもまだまだこれからといった感じですので体重測定はしていませんが、この4頭はとりあえず全て800㏄へ入って頂きました。

4ラウンド目・12月20日割り出し分

それでは最後に4ラウンド目・12月20日割り出し分です。

こちらは1月16日に4頭は500㏄へ、3頭はプリンカップで管理していました。

割り出し直後の幼虫管理

ここで少し話がそれてしまいますが、私が行っているタランドゥスの割り出し直後の管理方法をご紹介したいと思います。

皆様ご存じだとは思いますが、タランドゥスやレギウス等のメソトプス系のクワガタは、カワラ菌糸を食べさせないとまともに育ってくれません。

ほとんどのクワガタは孵化後そのまま産卵セットで使用していたマットで飼育していれば、そのままマットを食べて育ってくれますが、カワラ菌糸が必要なタランドゥスはそういうわけにはいきません。

そこで私はいつも割り出しを行い幼虫の数を確認してから、必要な菌糸ブロックを注文するようにしています。

大抵注文してから2~3日で届きますので、その間はとりあえず産卵木の削りかすをプリンカップに入れ、その中で幼虫を管理しておきます。

そして菌糸ブロックが到着すれば菌糸ビンの作成に取り掛かっていきますが、その際に出てくる『菌糸ブロックの表皮』を幼虫に与えるようにしています。

具体的には、

菌糸ビンを作成する時には、このように表皮を剥がしてからブロック崩し、ビンに詰めていきます。

その際にこの剥がした表皮を集めておいて、

これをさらに細かくちぎって、プリンカップへ入れていきます。

そしてそこへ幼虫を投入。

この時、それまで使用していた産卵木の削りかすも一緒に入れておきます。

使う菌糸や管理温度等にもよると思いますが、作成した菌糸ビンは幼虫を投入できる状態になるまでおよそ1週間~2週間ほどかかりますが、その間であれば幼虫も食べ物にも困らず、すくすくと育ってくれます。

そして菌糸ビンの用意ができれば幼虫を投入していきます。

あくまでも私の飼育環境においてということになりますが、この方法を使いだしてからグッと幼虫の生存率が上がっています。

もしよろしければ参考にしてみて下さいね。

ということで話が脱線してしまいましたが、12月20日割り出し分はこちらの4頭の交換を行いました。

上記の方法でプリンカップで管理していた3頭と、以前の交換で500㏄に投入しましたが、菌糸の状態が良くなかった1頭です。

さすがに12月割り出しですのでまだまだ小さいですが、こちらの4頭は全て800㏄へ入って頂きました。

産卵セットにひと工夫

それでは最後に、こちらの経過のご報告です。

みなさんこんばんは、鷹です! 実は先程、この記事を書き始める前に気付いてしまったのですが、なんと私、 『今年に入ってからスマトラとタラン...

1月24日にハンドペアリグに成功し翌25日に産卵セットに入って頂いたメスですが、

その後、一向に穿孔する気配を見せてくれません。^^;

そこで約2週間が経過した2月8日、とりあえずカワラ菌糸レイシ材を新しいものに入れ替えてみました。

昨年の4ラウンドの産卵をこなしてくれたメスがそうだったのですが、タランドゥスは産卵スイッチが入っていると、即座に穿孔を開始してくれます。

しかしカワラ菌糸レイシ材を入れ替えても変化なし。それに加え産卵セットに投入してから2週間以上経過していますので、『物は試し』ということで、こんなことをしてみました。

まず飼育ケースの周囲を新聞紙で覆い、

同じく新聞紙を挟んで蓋を閉めます。

これには個人的な考えで

  • できるだけ暗くて静かな変化の少ない環境を作る
  • 湿度を調整してみる(蓋に挟んだ新聞紙がある程度湿気を吸い込む)

という狙いがありました。

すると2月13日

偶然かもしれませんが、ようやく穿孔してくれました。^^

そして穿孔から約2週間になりますが、メスはずっとカワラ菌糸レイシ材に潜ったままです。おそらく産卵して、卵を護っていると思われます。

最後に

昨年はメスが4ラウンドの産卵をこなしてくれたおかげで、幼虫飼育に関しては段階的に観察することもでき、非常に楽しめる状況となりました。^^

またタランドゥスは羽化ずれが大きくないため、累代にもチャレンジしやすいです。

幼虫飼育・ブリードと様々な飼育を満喫しています。^^

現在の幼虫の育ち具合では目標の80㎜はまだまだ壁が高いような気もしますが、あきらめずにしっかりと管理していきたいと思います。

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