みなさんこんばんは、鷹です!
この1ヶ月ほどは少しまとめて外国産クワガタたちの飼育状況をご報告させていただいたためお忘れかもしれませんが、これでも実は国産クワガタも飼育しているのですよ。^^
ただ基本的に常温飼育している国産クワガタの成虫たちは冬場は冬眠し、幼虫も活動が鈍ってしまうためついつい『放置飼育状態』になってしまいます。^^;
さらに今年は今一つ気温が上がりきらずスタートが遅かったのですが、少し変化も出てきましたのでご報告させていただきたいと思います。
目次
コクワガタ
それではまずはコクワガタから、
と思って振り返ってみれば、最後にご報告させていただいたのはこちらの記事でした。
なんと約1年前!^^;
春先に活動を始めたコクワガタの姿を見て、2年ぶりにブリードを再開しました。
ペアを産卵セットに投入してから約1週間で産卵材の削りカスが見られ、直後にオスを取り出して様子を見ていたのですが、しばらくしてメスが突然死してしまうというまさかの事態に。
この時点ではまだ成虫も多数飼育していたので別ペアでのブリードも可能だったのですが、仕事の都合や多種のブリードでどうしても手が回らず。^^;
そうこうしているうちに時間ばかりが過ぎ季節は秋へ。
当然のことながら成虫たちは徐々に☆になり、投入期間が短かった産卵セットからも幼虫を回収することができませんでした。
ヒラタクワガタ
続いて本土ヒラタクワガタです。
こちらは2018年の初夏に3ライン体制でブリードに臨んだこともあり、昨年は多数の成虫が羽化してくれました。
ただあまりにも数が多かったため6頭(オス3頭・メス3頭)のみを手元に残し、他はすべて里子に出しました。
そして冬を迎え6頭は常温管理で越冬し、3月初旬の気温が高い日には、少しづつ活動している姿も見られるようになりました。
本来なら今年はこの6頭でブリードをする予定だったのですが、ちょどそのころちょっとした諸事情があり、この6頭は知人のお子様へお譲りすることになりました。
そのため現時点で我が家には成虫が残っておらず、また昨年はブリードもしなかったため羽化の予定もありません。
オオクワガタ
オオクワガタは昨年CBF3のブリードにチャレンジし、そこそこの数の幼虫と卵を回収することができました。
ただ回収できた4個の卵は全く孵化してくれず、また14頭回収できた幼虫も4頭が☆になってしまったため、10月末に菌糸ビンの交換を行った時には10頭の幼虫飼育となりました。
その後しばらくは少し高めの温度(約25℃)で管理していましたが、3月に入るとメスと思われる幼虫が蛹室を作りはじめたことや、オス数頭のビンで食痕の広がりが見られはじめたため菌糸ビンの交換を行いました。
手前2本のビンをもっと近くで見てみると、
左は少し前に蛹室を作りはじめたところですが、右は完全に蛹化準備に入っています。
そして今回はこちら、
かなり食痕も広がっていますので、オス4頭の菌糸ビンの交換を行いました。
この時点で菌糸ビン投入から約4か月半になりますが、実は交換のタイミングがなかなか掴めずにいました。
少し高めの温度(約25℃)で管理していたためもう少し早く食痕が広がると思っていたのですが、予想に反してこの状態になるまでかなり時間がかかってしまいました。
もちろん菌糸の劣化が見られればもう少し早く交換したのですが、どうも外国産クワガタと違ってオオクワガタはこのあたりに管理の難しさを感じてしまいます。
それはさておきとりあえず交換作業を進めていきますが、
全体的に少し小ぶり、、、ですね。^^;
それでも昨年の投入時に比べれば確実に大きく育ってくれていますので、とりあえず体重は測っておきたいと思います。
ということでこの時点での最大は19g。
でもまあこの幼虫たちは昨年の8月割り出しですので、オスが羽化するまでにはもう少し時間がありそうです。
最後の一伸びに期待したいと思います。
ということでオオクワガタの幼虫は羽化を待つばかりとなりました。
ただ成虫に関しては昨年、そして一昨年に羽化した数頭を飼育していたのですが、こちらも冬眠が明けたころにどうしても譲ってほしいというお話が。^^;
いろいろ考えるところはありましたが、結局はお譲りすることに。
そのため現時点で成虫は飼育しておらず、幼虫飼育のみとなっています。
ノコギリクワガタ
国産種の最後はノコギリクワガタです。
ノコギリクワガタは一昨年のブリードで多数の幼虫を回収することができ、昨年の夏以降、順次羽化してくれました。
ただ夏以降に羽化したノコギリクワガタは、温度管理でもしない限りその年には活動を開始しません。
約1年の休眠期間を経て翌年に活動を開始するため、昨年11月からプリンカップにハスクチップを詰め、常温で管理していました。
がここ最近、少し気温が上がると動きが見られるようになったため、様子見もかねて通常の飼育ケースに移動させました。
昨年プリンカップへ移動させた際には16頭でしたが、
さすがに全頭が無事というわけにもいかず、オス1頭・メス1頭が☆に。
それでもオス8頭・メス6頭が無事に冬を越してくれ、元気な姿を見せてくれました。
ということで通常の飼育ケースに移動です。
これからは徐々に気温も上がってくるため、早い個体は後食を始める可能性もあります。そのため念のためにゼリーも一緒に入れておきたいと思います。
するとこの日は若干気温が低かったのですが、
早速、ゼリーを食べ始める個体も見られました。
最後に
ということで国産クワガタたちの飼育状況をご報告させていただきましたが、現時点で私が飼育しているのは、
- オオクワガタの幼虫=10頭
- ノコギリクワガタの成虫=14頭
ということになります。
となれば必然的に今年ブリードが可能なのは『ノコギリクワガタのみ』ということになるのですが、、、
今年は社会的状況を考えても、採集に出かけるのは少し難しいような気もします。
また外国産クワガタのブリードも多数行っているため、手が回らず中途半端な飼育になってしまうというのも好ましくありません。
ということで今期の国産クワガタは、
『ノコギリクワガタの累代ブリード』
1本に絞っていきたいと思います。
前期は常温でのマット飼育で親越えは達成できませんでしたので、今期は少し飼育方法も改善していきたいと思いますが、とりあえずは成虫たちをブリードできるまでしっかりと管理していくことですね。^^
コメント
こんにちは。ご無沙汰してます。
コクワガタの件でいろいろ教えて頂いてますネコ吉です。
相変わらずスゴい種類を扱ってますね、、。
僕はコクワ数匹で精一杯です(汗)
さて、昨年はじめてブリードに成功して、教えていただいた通り♂♀
隔離して越冬。もっと居たはずなんですが、どういうわけか居なくなって
しまい(☆姿も確認してません)、結局春を迎えたのは♂x③と♀x②でした。
4月ごろ同居させて、産卵するかな・・・と一応セット組んで5月いっぱい
♀を隔離。
6月また同居させて、エサの下で♂♀が戯れていたので、もう一回セットを
組んで7月に♀を隔離。
ところが、エサを交換しようとしたある日、♀x②の1匹が☆になってました。
現在♀は30mmの子1匹となってしまいました。
そろそろ♀を取り出さないとと思ってます。
そして、一昨日です。2ヶ月ほど放っておいた1回目の産卵木を割り出し、
既に2、3cmほどに育った子が⑤とまだ1cmほどの子が④出てきました!
ただ、そのうち1匹はやたら小さく、出した時点で動かない状態でした。
元々の個体差なのか、割り出すのが早すぎたのか、割り出すときに僕が
☆にしてしまったのか・・・。少しモヤっと感です。
残りの子が元気に大きくなって、また前回のような感動の羽化ドラマを
見せてくれればという感じです。
そこでまたご指南をいただきたいのですが、この子達は個別に容器(1.5Lの
ペットボトルを切ったなんちゃって菌糸ビンとプリンカップ)に移しました。
無計画に割り出してしまって後悔なのですが、マットが成虫飼育用と書かれた
今の成虫たちに買ったもの(開封残りですが)をとりあえず使いました。
幼虫飼育用という種類もあるようなので、やっぱり違うんだろな?くらいには
判るのですが、やっぱマズいでしょうか?
タカ様はどのようにというか、きちんと使い分けとかしてるのでしょうか?
また、アドバイスいただけると嬉しいです。
では、また追ってご報告します!
ネコ吉様
こんばんは。お久しぶりでございます。
不測の事態もあったようですが、
とりあえず幼虫が確保でき、ブリード成功ですね。
おめでとうございます。
早速ご質問のマットの件ですが、
私は必ずそれぞれの用途に合わせたものを使うようにしています。
一見するとどれも同じように感じてしまうかもしれませんが、カブトムシとクワガタムシ、
また成虫と幼虫では必要とされるものが全く変わってしまうからです。
ここではクワガタに関してのみご説明させていただきますが、
最も重要なのは
『成虫にとってマットは単なる住処』
『幼虫にとってマットは住処かつ食料』
であるということです。
その為これはあくまで基本的な傾向ですが、
成虫飼育用のマットは栄養価が低いですがその分劣化しにくく、
幼虫飼育用のマットはその逆である場合がほとんどです。
特にクワガタの幼虫は自然界では朽木の中に住んでその朽木を食料として成長し、
実はカブトムシの幼虫とも食べるものが違います。
ただコクワガタは実はとても丈夫なクワガタで、
実際、私も過去には成虫飼育用のマットで羽化まで育てたこともありますが、
確実にそして元気に育てるためには、
やはりクワガタの幼虫専用のマットを使うことをお勧めします。