みなさんこんばんは、鷹です!
少し前に何度かご報告させていただいておりましたパラワンオオヒラタのオスの幼虫ですが、
考えられる暴れの原因を推測し、あの手この手を使ってみても結局暴れは収まらず。^^;
自分なりの結論として、
『これは蛹化寸前に違いない!』
と決めつけ、マットに投入したのが1月8日のことでした。
あれから約1か月が経過し、その後の様子が気になるところですが、、、。
今回はマットに投入したパラワンオオヒラタの幼虫の経過報告です。
目次
その後の経過
蛹化はまだ先?
さて先程も記載しましたが、打つ手がなくなりマットに投入したのが1月8日のことでした。
その後は少しずつ移動はするものの『暴れ』と思われるような大きな動きはなく、マットの上に這い上がってくることもありませんでした。
しかし以前、こちらの記事の最後に記載させて頂きましたが、
蛹室を作り始めていると思ったのは私の思い過ごしだったようで、一向に蛹化してくれる様子がありません。
それどころか『暴れ』と呼ぶほど酷いものではありませんが、毎日少しずつビンの中を移動しているようです。
ただその動きはあくまでも
『マットの中を食い進んでいる』
と言えるもので、以前のような激しい動きは全く見られませんでした。
再び暴れ?
しかしそう思ったのも束の間、ある日帰宅していつものようにチェックしてみると、
暴れた時と同じように、マットの表面がかなり盛り上がってしまっています!
しかも画像でご確認できるかと思いますが、幼虫は今にもマットの表面に出てきてしまいそうなところにいるではありませんか!?
さらにこれは1月21日のことで、マットへ移動させてから平穏だったのは僅か2週間足らずのことでした。
まあ元々この幼虫に関しては『大型化』に関しては既にあきらめており、無事に元気な成虫へと羽化してくれれば何も言うことはありません。
そのためマットの量を調整して再度同じビンに投入してみますが、すぐそこまで上がってきてしまっているので、念のため体重だけ計っておきたいと思います。
リバウンド
さて、気になる体重の方は?
ん?
50g?
戻ってる!?
1月にマットへ投入した時は47gまで減ってしまっていたので、僅か3gですが体重が戻っていました。
『これだとマットではなく菌糸ビンに投入した方が良かったような、、、』
とも思いましたが、今更菌糸ビンに投入したところで『捨てビン』になるのは間違いないでしょうし、ここは『完品羽化』を最優先に考えて、再びマット入ってもらうこととします。
最後にひと暴れ?
さて1月21日に体重測定をしてからは、再び落ち着いてくれたようです。
暴れることもありませんが、蛹化の気配を見せることもありません。
『次こそはこのまま羽化まで持っていけるか?』
などと考えていた2月20日ごろ、再び幼虫がマットの中を動き回るようになってしまいました。
しかし今回は以前のように、マットの上に出てくるような動きはしていません。さらに時折ワンダリングの音も聞こえます。
そのため
『今度こそ蛹化できる場所を探しているのでは?』
いずれにしてもマット自体も最初にセットしてから約1ヵ月半が経過しています。またその間に幼虫がそれなりに動き回ったこともあり、硬い部分も少なくなっているようです。
さらに蛹化前に動き回って体力を消耗させてしまっても、それはそれで羽化にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
ということで少しでも幼虫に落ち着いてもらうため、ここはマットを交換してみることにしました。
マットの入れ替えと体重測定
と、その前に、恐らく幼虫時期では最後になるであろう体重測定です。
とりあえず幼虫をビンから出してみます。
あまり変わり映えはしないようですが、以前より増して体全体が黄色っぽくなっているような気がします。
それでは体重を図ってみます。
あれ?
以前と変わらずです。
暴れのような動きをしていたため、本音で言うと少し体重が落ちているのでは?と思っていたのですが、意外なことに以前の体重をキープしていたようです。
ただこれまでの体重の推移を見てみると、これがこの幼虫の限界なのかもしれません。
いずれにしても変にダイエットもしていなくて一安心です。
それでは新しくマットを詰めなおしたビンに投入です。
今回は蛹室を作ることを考え、少し硬めにマットを詰めてあります。
非常に元気よくマットの中に潜ろうとしているのですが、
勢いあまって一回転してしまいました。^^;
その後なんとかマットの中に潜っていってくれました。
今度こそ蛹化?
さて、マットの入れ替えを行ったのは2月21日のことだったのですが、幼虫はすぐに底の方まで潜って行き、その後しばらくは大きな動きは見られませんでした。
そして3月5日、帰宅して様子を確認してみると、
今度こそ蛹室を作りはじめてくれたようです。^^
というのも画像ではほとんど見えませんが、幼虫が居る場所はかなり大きな空洞になっており、さらに内壁がきれいに押し固められています。
これは今までには見られなかったもので、さらにここ数日間、幼虫はこの場所から移動していません。
孵化から約1年になりますが、パラワンのオスもようやく成虫へと羽化する時が近づいてきたようです。
あとはメスの時のような失敗を繰り返さないように、
しっかりと観察を続け、必要であれば人口蛹室への移動も考えておきたいと思います。
スマトラオオヒラタの幼虫も『暴れ』?
今回は最後にもう一つ。
昨年の11月に割り出したスマトラオオヒラタの幼虫ですが、割り出し時に2齢幼虫7頭はそのまま菌糸プリンカップへ投入しておきました。
その中で一つ、あからさまに様子の違うものが、、、、
こちらは2月15日に撮影したものですが、右上のプリンカップのみ菌糸の白い部分がほとんど見られなくなっています。
そこでこのプリンカップを取り出して上から見てみると、
オガの上に出てきてしまっていますね。
『これってパラワンと一緒じゃん!^^;』
そして不思議なことに、同じ日に割り出し同じように菌糸プリンカップに投入していても、暴れているのはこの1頭のみなのです。
幼虫がオガの上に出てきていることから『酸欠』も考えられますが、とにかくこのままにしておくことはできません。
しかしこの1頭のために菌糸ビンを用意するのもあれですので、とりあえずこの幼虫はマット飼育に切り替えたいと思います。
ちなみに今の大きさは、
割り出しが12月の下旬だったため、孵化からおよそ2か月といったところです。
暴れていた割にはそこそこの大きさです。
まあこの時期ですから『ダイエット』なんて無縁でしょうが、とりあえずマットへお引越しです。
この幼虫も元気良くマットの中に潜っていってくれました。^^
最後に
今までは経験がなかったのですが、本当に暴れは厄介ですね。
しかも2齢幼虫まで暴れてしまうとは、、、、、
とにかく長かったパラワンの幼虫飼育も、そろそろ終盤を迎えつつあります。
兄弟のメスは11月下旬に羽化しているため約4~5ヶ月遅れになりそうですが、何とか『全頭完品羽化』を目指して、注意深く見守っていきたいと思います。
追記
実はこの記事を投稿した翌日の3月12日、菌糸ビンで飼育していたもう1頭のオスも暴れが酷くなってきたため、マット飼育に切り替えました。
すでにビンの上部まで上がってきています。
ちなみに菌糸ビンの反対側はこんな感じです。
これは以前のパターンと全く同じです。
たださすがにこの時期ですので、これから2か月も3ヶ月も蛹化しないということはまずありえないでしょう。
そこでこの幼虫もマットへ投入することにしました。
とりあえず掘り出してみると、
個人的にはとてつもなく巨大です。^^;
世間一般的にはまだまだですが、初めてのパラワン飼育ですのでこれだけでも十分『衝撃的』ですね。
ちなみに体重はと言うと、
『57g』ということで今のところ我が家では最大ですが、これだと成虫が100㎜に達することはなさそうです。
とりあえず親が92㎜だったので、同等ぐらいはいけるでしょうか?
ともあれマットへ投入です。
幼虫の大きさを考慮しビンの口一杯まではマットを詰めず、中央の穴も少し大きめにしておきました。
しかしやはり幼虫を入れてみると、
これでも少しきつかったのかな?
なんとか潜っていってくれました。^^
そして翌日には、
ご覧の通り。
このまま暴れずに蛹化して欲しいものです。^^
コメント
御疲れ様ですm(uu)m。暴れ対策にも御疲れ様ですw
当然我が家のパラワン達もすんなり蛹化しないのもたくさんいました。鷹さんと同時期のブリードでしたが、8匹はマットに変えたのにまだ蛹化しないのもいます。
暴れ対策にはあまり確証のあるやり方は見つけれませんでした。温度を下げるとかもやったのですがね・・・。あと鷹さん同様に、マットに切り替えてムシャムシャと食べてる個体もいました。
パラワンは元々マットの方がいいという方も居ますし、これだけメジャーなのに確実な方法はあまり聞きませんね。
ただ今の戦果は一匹
無時脱皮し完品95mmでした。雌同様蛹本体が変色し出したらすぐに脱皮します。鷹さんの雄第一号の報告も楽しみにしてます。
征様
こんばんは。
正直、ここまで『暴れ』を意識することになるとは思ってもみませんでした。
しかももう1頭のオスも最近暴れ始めたので、先程マットへ移動させました。^^;
ある方のご意見ですと『酸欠』が最も可能性が高いようですが、
こればっかりは具体的な対策を思いつかないため、
もう少し経験を積んでいかないとどうしようもありませんね。
オスの羽化、おめでとうございます!
大きいパラワンは110㎜前後になるようですが、
95㎜であれば迫力十分ですね。^^
我が家のパラワンたちはそこまでたどり着かないような気もしますが、
以前のメスのこともありますので
とりあえずは『完品羽化』を目指していきたいと思います。
こんばんわデスm(uu)m
95㎜の個体は顎が長めな印象なので、スラッとして個人的にカッコよいです。もち初羽化個体なので出展はせず最後まで面倒見ます(^^)
酸欠については、幼虫に都合よい温度が菌糸が活発になる温度だったりしますし温度管理してても起こるのは十分理解できます。ですが菌糸ビン自体が根本的に換気が難しいです。ビークワでも検証されてましたが、自分も菌糸ビンの底に通気口&フィルター処理をしました。ですが穴を3つ開けた位では効果がないのか、その瓶でもやはり暴れました。CONEX(コネックス)の瓶みたく、ビンの上下が蓋になるような構造か、もっと複数の通気口を開ける必要があるかもしれません。また酸欠だけじゃない可能性もありますし(菌糸の詰め方が緩くて居心地悪いとか)、ホント悩ましいです(>_<)
征様
こんばんは。
95㎜は記念すべき第一号ですね。
最後まで面倒を見たいという気持ち、よくわかります。^^
酸欠対策、すでに色々試されていたのですね。
確かにこれだけ対策をされて暴れるようであれば、
原因は酸欠であるとは言い難いような気がします。
そもそも同じ条件、同じ環境で飼育していても、
暴れる個体もいれば暴れない個体もいます。
(今回のスマトラは正にその一例です)
極論すれば
『暴れる原因はそれぞれの個体によって違ってくる』
ということなのかもしれませんが、
そうすればそれぞれの暴れの原因を見極め、対処する必要がありますね。
ますます悩ましくなってきますね。^^;
鷹さんこんばんは。
わたしのパラワン飼育の2歩くらい先を行ってらっしゃるので、いつも大変参考になります。
先日、うちのも数頭暴れました。原因ははっきりしており、私がどうしても雄雌判定したく掘り出したからです。菌糸瓶を用意してたのですが、幼虫を入れるには菌糸の回りが足りず、数日くらい掘って戻せば大丈夫でしよ?と思ったのが間違いでした。瓶の食痕ゼロになるまで暴れん坊将軍してました。新しい菌糸瓶に入れてからは落ち着いてるので胸を撫で下ろしてますが、また暴れはやってくるかもしれないので、今回のブログは大変参考になりました。
これからも頑張ってください!
都内40歳お父さん様
こんばんは。
ちょうどブリードのタイミングが、私の方が少し早かったみたいですね。
都内40歳お父さん様の事例では、仰る通り原因がはっきりしていますね。
ただ厄介なのはこれまで全く暴れねかった幼虫が暴れだしてしまう事例です。
もちろん幼虫の時期(孵化からの時間、蛹化前等)にもよりますが、
この暴れの原因を特定するのは非常に難しく感じます。
(実際、私は蛹化のタイミングを1か月以上も見誤っていました^^;)
飼育をしていると本当に予期せぬ出来事の連続ですが、
正直なところ私自身はそれすらも楽しんでしまっています。^^
これからも頑張って飼育、ブログの更新をしていきますので、
都内40歳お父さん様も経過報告よろしくお願いします。