スマトラオオヒラタの幼虫、菌糸ビン飼育とマット飼育の経過⑨

飼育日記

みなさんこんばんは、鷹です!

まるで連載のようになってしまった

『スマトラオオヒラタの幼虫、菌糸ビン飼育とマット飼育の経過』

ですが、今回でついに9回目のご報告となりました。^^

そしてよくよく思い返してみると、ブリードをを開始したのは昨年の11月のこと。

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気が付けば1年が経過し、つくづく時間が経つのを早く感じてしまう今日この頃です。^^;

それはさておき、またしても前回のご報告から少し時間が空いてしまいましたが(約1か月半^^;)、その後のスマトラオオヒラタたちの状況です。

目次

最後のメスの羽化

以前こちらの記事でもご紹介させて頂きましたが、

スマトラオオヒラタの幼虫、菌糸ビン飼育とマット飼育の経過⑥
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メスは両ラインで残り3頭となっておりましたが、全て羽化し掘り出しましたので、そちらのご報告から。

10月4日

まずは10月4日こちらの2頭、

それぞれ9月13日16日に羽化を確認していますが、マット飼育していた『S-3ライン』と菌糸ビンで飼育した『S-2ライン』のメスです。

ここからは蛹室の様子が見えませんが、反対側を見てみると、

どちらもビン底に蛹室を作ってしまったため、逆さまにしています。

それではこちらから、

ビン底に蛹室を作っているのは確認できていますので、一気にマットを掘り出していきます。

で、ここからは慎重に、

この状態になれば成虫の姿が確認できますので、蛹室の天井を一気にめくります。

ご対面です。^^

が、こちらもあまり大きくないかな?

約41㎜でした。^^

お次はこちら、

菌糸ビンで飼育していたため期待したいところですが、こちらもビン底までは一気に掘り出していきます。

そして先程と同じように蛹室の天井をめくり、

と思ったら、蛹室がそのままひっくり返ってしまいました。^^;

ちょうど都合が良いので、そのまま取り出してみます。

が、大きさは期待したほどでもないかな?

威嚇っぷりは良いのですが、約40㎜でした。^^;

10月25日

続いて10月25日、こちらは10月14日に羽化した『S-3ライン』のメスです。

そしてこのメスが両ラインで最後のメスになります。

こちらはいきなりこんな感じで、

スマトラヒラタはメスも好戦的です。^^;

で、大きさは、

約44㎜でした。

『S-3ライン』では6月に44㎜のメスが羽化していてそちらが最大でしたが、この最後のメスも同サイズで最大となりました。

オスの羽化と不全

これまでオスに関しては『S-3ライン』で7月7日に早期羽化した58㎜が1頭のみでしたが、マット飼育組ではちらほらと羽化を迎えつつあります。

羽化不全との闘い

まずはこちら、

以前こちらの記事でもご紹介させて頂きましたが、

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9月の初旬に蛹室を作っており9月30日に羽化を確認したのですが、どうも様子が変です。

ビンの外から見ても明らかに不全であることが確認できたため、急遽、掘り出すことにしました。

すると、

さなぎの皮を完全に取り除くことができていません。

こうして改めて見てみると蛹室がかなり小さいようにも思えますが、少しビンが小さすぎたのかもしれません。

とりあえずこちらに移動させるとしばらくは頑張ってくれましたが、

残念ながら10月6日に☆となってしまいました。

続いてこちら、

こちらも以前の記事でご紹介させて頂いておりましたが、9月19日に1頭が羽化しています。

そしてその後、9月30日に2頭同時に羽化したのですが、

とりあえず天井掘りをして、蛹室内の様子を確認できるようにだけしておきました。

が、約一週間ほど観察を続けていると、どうも1頭の様子が変です。

そこで掘り出してみると、

このオスは交尾器が完全に収まっておらず、翅も少し開き気味です。

が、成虫飼育ケースに移動させてしばらくすると、

翅は完全には収まりませんでしたが、交尾器はきれいに収まってくれたようです。

実はこのオス、しばらくしてから後食も開始してくれ、このまま元気に活動してくれそうな感じでした。

そこで10月25日に体長を測定、

約65㎜ありましたが。

が、

残念なことに10月28日に☆になってしまいました。

オスの完品羽化

こんな感じで羽化不全続きでしたが、タッパーで飼育していた残りの2頭はなんとか順調なようです。

そこで体色の変化を見ながら、順に成虫飼育用のケースに移動させました。

まずは9月19日に羽化を確認したこちら、

マットがすでに乾燥しているため、蛹室ごと動いてしまいました。^^;

腹部は見えませんが、翅はすでに真っ黒になっています。

そこで蛹室ごと取り出してみると、

なかなか元気そうですね。^^

それでは蛹室から出てきて頂いて、記念撮影を、

画像では迫力があるように見えるかもしれませんが、決して大きくはありません。^^;

ただ大顎の形状はアチェ産で多く見られる内歯下がりで、この角度から見れば立派なスマトラオオヒラタクワガタです。

で、実際のサイズは、

約67㎜

かなり小ぶりなスマトラオオヒラタになってしまいましたが、上から見れば立派なスマトラオオヒラタです。

とりあえずは完品羽化してくれたことで『よし!』としておきましょう。

続いてこちら、

こちらは9月30日に羽化し天井掘りをして様子を観察していましたが、これまでのオスより少し大きめなためか、翅が黒くなるまで少し時間がかかりました。

で、一気に取り出してみると、

この姿勢、『これぞスマトラオオヒラタクワガタ』といった雰囲気で、とても気に入っています。^^

ということでこちらも記念撮影、

やっぱり太い大顎がとてもかっこいいです!

これまでのオスよりは明らかに一回り大きいのですが、実際は、

約75㎜!

やはりこれぐらいの大きさになると、ぐっと雰囲気が変わってきますね。^^

とはいってもスマトラオオヒラタにしてはまだまだ『ミニサイズ』。それでも元気に羽化してくれただけで、感謝です!

新たなブリードの開始

オスの羽化に関しては残念な結果もありましたが、先に羽化した58㎜、そして今回ご紹介した67㎜と75㎜はすでに後食も開始し、現在もとても元気にしています。

そして実は、つい先日から新たなスマトラオオヒラタのブリードを開始しました。

こちらは『S-3ライン』の58㎜のオスと『S-2ライン』の43㎜のメスです。

オスは7月7日羽化、メスは6月25日羽化ということで、かなり前から後食も開始しており、11月8日から同居生活を開始しています。

みなさん『なぜこんな小さなオスを?』と思われるかもしれませんが、このオスは私のマット管理ミスで小さく早期羽化してしまいましたが、幼虫時代には最も早く、大きく成長していたのです。

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実はこの記事の最後にご紹介している36gの幼虫がこのオスなのです。

つまり『血統』的にはそれほど悪くないんじゃないかと?

それに加え現在飼育している本土ヒラタクワガタでも、僅か40㎜の♂親からそこそこ大きな幼虫が育っていたりということもあります。

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ある意味、今回のラインもチャレンジ的なものになりますが、ちょうど飼育スペースに余裕も出てきたところですので、楽しんでブリードしていきたいと思います。^^

最後に

『S-2ライン』『S-3ライン』共にメスは全て羽化してくれました。

マット飼育組では残りは4頭、

中にはそろそろ蛹室を作り始めたか?と思われるものもいます。

菌糸ビン飼育組のオスたちはまだもう少し羽化までに時間がかかりそうですが、とりあえずはこの4頭。

全て完品羽化してくれるように、注意深く管理していきたいと思います。

コメント

  1. 都内父さん より:

    鷹さんこんにちは。

    完品おめでとうございます。
    それにしても、不全☆はどうしても避けて通れないんでしょうかね。自然界でもそうなのでしょうか?なぜ不全になるのかは色々な要因があるんでしょうが、メスに比べて多すぎるような、、、。一年も手塩にかけ、やっと蛹になり、あと一歩!で☆とか悲しいです。

    小さなオスでのブリード興味あります。どうしても大きな個体同士で更に大きな個体を望んでしまいますが、小さくても大幅に親を超えてきたら嬉しいですよね。頑張って下さい。

    • taka より:

      都内父さん様

      こんばんは。
      ありがとうございます!

      とりあえずスマトラらしくない小ささですが、
      とても元気で上翅にしわなどもなく、とても奇麗です。

      大きいにこしたことはありませんが、
      やはり奇麗で丈夫が何よりです。^^

      不全については自然界でもゼロではないでしょうが、
      飼育下ほど頻繁に起こっているとは考えにくいような気がします。
      むしろ厳しい自然界では、
      そこへ行きつくまでに☆になってしまっているような気もします。

      そして幼虫期間を生き延びることができた者だけが、
      無事成虫として羽化してくるのでしょうね。

      不全の原因はいろいろ考えられますが、これまでの飼育を振り返ってみると、
      やはり菌糸よりマットの方が、不全は出にくいように思えます。

      これはより自然の環境に近いからなのかもしれませんね。

      このオスは成虫としてはかなり小さいですが、
      記事内でもご紹介させて頂いた通り、
      幼虫時代はそれなりのポテンシャルがありました。

      それに加え菌糸で飼育している兄弟たちは、
      現時点で50gに迫る大きさまで育っています。

      ということは『血統』としてはそれなりのものを持っているのではないかと?

      が、とりあえずは幼虫を確保することですね。^^;

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